電車運転士になるには資格が必要?運転中トイレはどうしてる?

photo0000-1881

 

電車の運転士に対する子供たちの憧れはほんと凄いですよね。

 

うちの息子は興味がないみたいですが、幼稚園に通っている甥っ子の電車好きが半端無く、いつも質問攻めにあいます。

機関車トーマスを見たのがキッカケだったらしいのですが

よくそんなことに気付いたな〜

ってくらい鋭い質問が飛んでくるんですよね。

 

そのたびに、ネットで調べてあげるのですが、この記事ではその中から

コレって他にも気になる人いるかも?

と思ったことをご紹介したいと思います。

 

その気になる質問の内容は…

  • 新幹線の運転士ってどうやってなるの?女性でもなれる?
  • 運転中にトイレに行きたくなったらどうするの?

になります。

 

どうですか?

あなたはこんな質問されてパッと答えられますか?

ちなみに私は1つも答えられませんでしたwww

 

きっと同じような状況を味わっているパパさんママさんは大勢いると思います。

物事に興味を持つのは大変素晴らしいことなのですが、ホント困りますよね^^;

 

ということで、1個ずつ順番に見ていきましょう!

 

電車運転士にはどうやったらなれるの?

nisdwws_tp_v

 

電車運転士と言うと在来線や新幹線や貨物など全て総称しての表現になりますが、話を進める都合上、ここでは電車運転士という表現も使わせて頂きます。

ちなみに、鉄道関係の場合は「運転手」ではなく「運転士」を一般的に使うようです。

 

さて、まずは最初の質問。

そもそも新幹線運転士にはどうやったらなれるのか?女性でもなれる?

ですが、私の中では、

運転士の中でも選ばれし精鋭しかなれないのでは?

という勝手なイメージがあります。

果たして実際はどうなのでしょう…

 

結論から先に言うと、

  • 新幹線運転士には特別な能力が必要というわけではありません。
  • やる気さえあれば女性でもなれます。

 

 

そういえば、何年か前から新幹線のホームで白いスーツを着た女性職員さんを見掛けることが多くなりましたが、間違いなく新幹線運転士さんだと思われます。

調べてみると2015年時点で女性の新幹線運転士はJR東海だけでも3人いるとのこと。

また新幹線に限らず、女性の運転士は全国で130人程いらっしゃるそうです。

 

どうですか?

想像より結構多いと感じませんか?

 

ちなみに、この記事でも比較対象にした…

関連記事

  つい先日、新幹線の運転士が運転席に足を投げ出しながら運転していたことが話題になっていました。 過去に2、3度以上同じことがあったそうなので、時速270kmの世界で命を預けている利用者の立場から言うと 「ま[…]

 

気になる女性パイロットはどの位いらっしゃるのでしょう?

 

パイロットに関してはハッキリとした数字は出てこなかったのですが、

ANAだけでも全パイロット2000人中で30人もの女性パイロットがいる

とのこと。

JALなど他社も含めると少なくともその2倍である60人くらいはいそうです。

年収ではパイロットに分がありますが、女性の数では電車の圧勝ですね。

 

ちなみに女性パイロットと言えば堀北真希さんが主演したドラマ「ミス・パイロット」(2013年)がありました。

 

そういうドラマなどの影響で新幹線も飛行機も、女性運転士がどんどん増える流れは今後も続いていくことでしょう。

男女差別無くという時代の流れも大きいと思われます。

 

pp_syasyou_tp_v

 

さて、話を元に戻しますが、次に着目したいのは現在、電車運転士の大半は高卒だということ。

これは、鉄道会社の多くで

  • 大卒→会社運営職
  • 高卒→運転士などの現場業務

という住み分けが明確にあったことが影響しています。

 

この、運転士には学歴は関係ない!というのは正直意外でした。

これも勝手なイメージで鉄道会社=公務員というのが頭の中にあって、大卒の方がきっと有利なんだろうと思っていましたので…

 

また、プロフェッショナル採用や総合職採用(会社運営職)の場合でも、一昔と違って現在は現場での経験を重視する観点から運転士を経験させているというのが社員教育として主流になっているとのこと。

このように今や、性別・学歴、採用職種に関係なく誰でも運転士を目指せる環境にあるようです。

 

 


【9/19追記】

女性運転士さんの動画を偶然発見しましたのでご紹介します。

実際の運転には相当な集中力がないとダメというのがよく伝わってくる動画ですね。


 

ただし、整備(技術)関連で採用になった場合は運転士にはなれません。

整備担当だけは唯一の例外ということになります。

 

これは恐らく、

  • 整備の世界でも経験が大事
  • 運転技術よりも高度な部品レベルでの豊富な知識が必要
  • 運転する側の経験は整備の上であまり生きて来ない

という考えが、その背景にあるんだと思います。

つまり、整備における知識と運転技術は全く別物ということなのでしょう。

ただ逆に、運転士にとっては日々の点検なども重要な仕事になるでしょうから、整備関連の知識はサワリだけでも必要になると思うんですけどね。

 

さて、そのやる気さえあれば誰でも目指せる電車運転士。

具体的にはどういう経緯でなれるのでしょうか?

 

これについてはどの鉄道会社でも、ほぼ下記のような流れとなっているようです。

~電車運転士になるまで~


①採用後まずは駅務員を経験

②車掌を経験(年数は各社で違う)

③各社の教習所などで運転訓練

④甲種電気車運転免許を取得

 

運転士は数千人の乗客の命を預かることもある身。

集中力や注意力や体力など、心身ともにバランスが取れてるのが必須条件で、簡単にはなれないのが実情のようです。

 

さきほどは、やる気さえあれば誰でもなれると書きましたが、やはりそこには厳しい教育訓練や試験を通過するという難関が立ち塞がります。

資格でいうと国家資格である甲種電気車運転免許が必要です。

噂によると、この免許取得に掛かる費用は700万程度らしいです。

個人ではとても手が出せない金額ですが、実際には各鉄道会社持ちになるでしょうからご安心を。

 

photo0000-4106

 

そして、新幹線の運転士ともなれば更にそのハードルは上がるようです。

新幹線を運営するJRと言っても、東日本、東海、西日本、九州など各社ありますが、それぞれで、そのハードルの高さは違うとのこと。

 

例えば、JR東海では入社した社員のほとんどが新幹線運転士を経験するそうですが、JR東日本の場合は在来線で運転経験をある程度積んだ後に選抜されています。

JR東日本では女性の新幹線運転士は過去に遡っても、まだ1人か2人と数えるほどしかいないというのにはそもそもそういう厳しい背景が影響しているのでしょう。

 

逆に言えば、同じJRでも東日本の新幹線運転士はエリート感高し!と言えますね。

 

新幹線運転士になれる可能性で考えると

JR東海に就職すべき!

と言いたいところですが、実際にはよっぽどのコネがあったり成績優秀でないと、そもそも入社は難しいとも言われています。

 

ということで、どのJRであってもやはり新幹線運転士への道は狭き門というのが現状のようです。

 

 

運転中の生理現象への対処方法

wc-1210963_640

 

運転士って運転中のトイレってどうしてるんだろう?

 

全く子供らしい発想ですよね。

ってこう質問されて、私自身も凄く気になっちゃったんですがw

 

運転士が実際にどういう対処をしているのか?

ノリノリで調べてみました。

 

運転士の方達は基本的には、体調管理をしっかりとやっているので

  1. 運転する前に必ずトイレに行く
  2. 乗務前30分以内は飲食しない

など徹底させているようです。

でも中には、

万が一に備えて携帯トイレを持ち込むという運転士もいる

とのこと。

携帯トイレなんてなかった昔には、実際にヘルメットに新聞紙を敷いて用を足した事例もあったみたいですwww

 

確かに人として当然来る生理現象なので仕方ない部分はあるにせよ、万が一自分のせいで遅れた場合は、遅延事故として記録に残り、始末書扱いになります。

当然それが給料の査定にも響いてくるのですから、電車運転士にとって

トイレは命

と言えますね。

 

そんな不測の事態に備え、会社側としても必ず交代要員が同乗したり、停車駅で待機させるようにしているようです。

でも停車駅でもない場所で、急を要する場合は緊急で交代要員を手配する場合もあるんだとか。

 

言われてみれば、そんなに停車時間長くないハズの駅で

「只今、列車の点検をおこなっております」

というアナウンスが流れる場面に遭遇することがありますが、それは恐らく…

運転士がトイレに行ったり、乗務員の交代に戸惑ったりしている影響の可能性が大きい

のかもしれませんね。

 

このように、いろいろ調べていくと、運転中の生理現象に関する電車の遅れは私たちが気付かないだけで、けっこう新聞にも小さく載ってたりして意外によくあることだということがわかりました。

電車運転士は子供たちにも人気で花形の職業のイメージがありますが、プロフェッショナルとして見えない部分で色々大変なんですね。

 

 

「電車運転士の資格」まとめ

 

今回は可愛い甥っ子のふとした疑問から電車運転士に関する気になる疑問についてお送りしました。

調べてみると、その理由など奥が深く改めて子供の鋭い視点に勉強させられたような思いです。

 

特に、新幹線運転士は多くの子供が憧れる職業です。

誰にでも門戸は開かれているものの、やはり限られた人しかなれない貴重なお仕事。

 

親としては、その憧れがいつかモチベーションに変わり勉強に打ち込んでくれたら嬉しい限り。

ただ、憧れさせるだけでなく運転中の大変さや、われわれ市民の生活の一部として今や多大な貢献をして頂いている運転士はじめ鉄道従事者たちへの感謝すべき気持ちなどもきちんと伝えるべきですね。

 

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

関連記事

  つい先日、新幹線の運転士が運転席に足を投げ出しながら運転していたことが話題になっていました。 過去に2、3度以上同じことがあったそうなので、時速270kmの世界で命を預けている利用者の立場から言うと 「ま[…]

関連記事

  JR東海・西日本から嬉しいニュースが飛び込んできました。 今までチケットレスで便利なモバイルsuica特急券というサービスが東北・北陸新幹線などJR東日本管轄の新幹線でのみ利用できていました。 それが[…]

 

Sponsored Links