「睡眠障害」といえば真っ先に「不眠症」のこと?と考えてしまいませんか?
何を隠そう私も今までそう思っていた1人です。
ところが、きちんと調べてみると不眠症と睡眠障害は全くのイコールではないことがわかりました。
満足な睡眠が取れてない!という方にとっては特に両者の違いは気になるのではないでしょうか?
自分の睡眠の状態が何に該当するのかわからないと対策の打ちようがありませんよね?
そこでこの記事では【不眠症と睡眠障害の違い】について症状なども交えつつ、わかりやすくまとめてみました。
不眠症と睡眠障害の違いは?
不眠症と睡眠障害の違いですが、結論から言うと、
でしかありません。
調べて驚いたんですが、実は睡眠障害と言われるものは国際的に「88種類」もの種類に区分けされています。
この睡眠障害の区分けはいびきや寝言、夢遊病といったあらゆる「休息に関する悩み」が全部含まれています。
いびきなんて正直深刻に考えたことなかったのですが、酷すぎると家族など周りにも迷惑が掛かり、その周りの人の安眠を妨げてしまいますので、睡眠障害と言われるとなるほど・・・ですよね。
このように1つ1つの睡眠に関する症状をかき集めると88種類にもなることが驚きなんですが、
ということなのです。
とある調査結果では、睡眠に関して何らかの悩みを抱えている人は日本人の4人に1人と言われています。
この調査結果はきちんと睡眠外来などを受診している数になりますが、私も含め、例えば「寝足りないなぁ~」とか、「寝ても疲れが取れないなぁ~」と思うことはあっても、軽く受け止めてしまって医療機関に行くほどではないと思う人がほとんどだと思いますので、そうした潜在的な人数を含めれば、かなりの割合になることが予測されます。
私もそうですが、睡眠の悩みって一生付き合っていくかのような当たり前の感覚ってどこかありませんか?
当たり前だと思いこんでいるので、そこに多大なストレスなどを感じることもほとんどないために「病院に行くほどではない」と思ってしまう人が大半ではないでしょうか。
だから、表立って睡眠障害の患者としてカウントされないわけです。
ただその中でも、きちんと医療機関を受診する人はいて、その中で相対的に、不眠症の患者さんが圧倒的に多いために、
というイメージができあがってしまってたんですね。
睡眠障害の全体的な特徴として、無呼吸症など自覚症状がないものがかなり含まれています。
ここ数年で運転手の睡眠障害による長距離バスの事故など増えていますが、そういう事故を起こしてしまってからでは遅いです。
バス会社やトラック運送会社の中には健康診断と共に睡眠に関する検診も受けさせることころが増えてきていると聞きます。
ですから、一度ご自身で自分は大丈夫なのか?をチェックする機会を作った方がよいかもしれません。
ということで、そんな多彩な症状がある睡眠障害の種類については下記の記事を参照して頂くとして、ここでは不眠症の種類について具体的にどんなものがあるのか?を見て行きたいと思います。
睡眠障害と一口に言っても、その症状や原因などから国際的には何と88種類にも分類されるそうです。 睡眠に関する病気の中には、自覚症状がないものも多々あるので、気が付いたら実は深刻だったというケースも多いとのこと。 &nbs[…]
不眠症の種類と各症状をチェック!
睡眠障害の中でも最もポピュラーである不眠症。
私自身も過去に仕事のストレスで不眠症の1歩手前だったことがあります。
脈拍が弱まったり夜中に救急車呼んだりで、寝るのがとにかく怖くて仕方ありませんでした。
今でこそ不眠症の1種だったのかぁ〜で済みますが、その当時って自分は何かとんでもない病気なんじゃないか?とにかく不安で仕方なかったんですよね。
そんなパニック状態に陥らないためにも、
をきちんと把握しておく必要があります。
では、さっそく不眠症の種類を見ていきたいと思います。
不眠症には下記の4種類があります。
不眠症の種類
- 入眠障害
- 中途覚醒
- 早期覚醒
- 熟眠障害
続いて、この4つそれぞれについて詳しく症状をみてみましょう。
入眠障害
文字通り、布団に入っても寝付きが悪く、【なかなか眠れない】という症状です。
夏の暑さや、目をつぶっても色んな事をアレコレ考え過ぎて寝付けないなど、その原因はさまざま。
寝付けないという症状はしっかり自覚できることもあり、同じ不眠症の中でも最も多い悩みではないでしょうか?
中途覚醒
普通に入眠できるんだけど、【眠っている間に頻繁に目が覚めてしまう】という症状がこの中途覚醒です。
うちの息子は、3歳まではモロにこれでした。
ある意味仕方ないのですが救急車の音や大型バイクの騒音で目覚めてしまって何度起こされたことか…
さらに私自身もこの症状に悩まされた1人。
というのも我が息子は超未熟児で生まれた関係で、生まれた後3ヶ月間もの間ずっとNICUに居たのですが、その時に血液中の酸素が少なくなると警告音が出るセンサーをずっと付けていたんです。
100%がMAXでその数値が90%を切るとアラームが鳴ってたんですが、あまりにもそれを装着していた期間が長かったため、退院してから半年間くらいは、
と私自身が気になって夜中頻繁に目が覚めてしまっていました。
当時の状況と言ったら…とにかく辛かったの一言です^^;
反対に嫁は肝が座っているというか、一度寝ると熟睡できるので、そんな嫁を羨ましく思ってた記憶がまだ鮮明にあります。
ということで我が家にとっては、この中途覚醒の症状が一番の敵でした。
そんな私が言うのもなんですが、中途覚醒って睡眠環境などにも大きく依存するものの、圧倒的に精神的な原因が多いのでは?と思います。
早期覚醒
この早期覚醒は文字通り、【朝早く目が覚めてしまって、その後頑張っても眠りに付けない】という症状です。
仮に再び眠れたとしても眠りが非常に浅い状態のことを言います。
人間は年齢と共に、必要な睡眠時間は短くなりますが、そういう更年期障害など年齢的な原因の他に、「うつ病」などの精神的なものに起因するものも全て含まれます。
また体内時計のズレなども原因の1つです。
実は早期覚醒の症状は日本人の成人の8%程が経験していると言われていて、男女比で言うと男性の方が多いとのこと。
そう言えば、うちの母よりは父の方が早起きでした。
男性が多いというのは確かなようです。
熟眠障害
熟眠障害の症状は、他の不眠症の症状に比べて、わかりにくいのがその特徴です。
【睡眠時間は十分に取っているのに、寝足りない…、疲れが取れない…、起きたら頭や肩が重い…】などの症状があります。
俗に言うロングスリーパーとの区別も難しいのですが、この熟眠障害も精神的なところが多いと思われます。
寝起きに熟睡感がないとか、ダルさを感じた場合は睡眠外来できちんと診てもらった方が良いでしょう。
以上、不眠症を症状別に4つの種類に分類してみましたが、ひょっとしたら、全て該当するかも?と思った方もいるかもしれません。
私もその1人ですが、この4つの不眠症の症状というのは、誰でも1度は体感したことがある、言わばよくあることではないでしょうか?
でもそれじゃあ、その全ての人が不眠症というわけではなくて、判断基準として、
になります。
ですので、1度位なら単なる寝不足と判断しても良いのですが、頻繁に起こる場合は、睡眠の専門医がいる医療機関にすぐ駆け込みましょう。
「不眠症と睡眠障害の違い」のまとめ
不眠症は睡眠障害の一部にすぎません。
ただ、そのホンの一部に過ぎない不眠症にも、【入眠障害・中途覚醒・早期覚醒・熟眠障害】と症状別に4種類もありました。
また不眠症を引き起こす原因には、うつ病その他の症状が起因している場合もありますし、当然ですが例えば中途覚醒と熟眠障害の症状が同時に出ることもあるので、それらが不眠症の複雑さを増してる感じがします。
そしてその複雑さ故に、単なる不眠症で片付けられない場合も大いにあるので、不眠症らしき症状が中々収まらない場合は速やかに睡眠外来などを受診してみてください。
私も1人で悩んだ時期が長かったんですが、専門医に話を聞いてもらうだけで、不思議と症状が和らぎますよ。
と言いつつ、睡眠に関する知識がない私が当時受診したのは、脳神経外科だったんですけどね^^;
その話はまたの機会に…
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。