
体は普通に暖かいけど、手足だけは異常に冷たいという末端冷え性。
特に若い女性に多いと言われますが、実は最近になって男性にも多く見られるようになっているそうです。
かくいう私も以前、自律神経失調症の1歩手前まで行ったことがあり、その当時足先の冷えで苦労した苦い経験があります。
私の場合、特に布団に入ってから、足の冷たさが気になって中々寝付けなかったのが一番辛かったです。
手先も少しひんやりとしていたのですが、脇にしばらく挟んでれば何とかなったものの、足先に関しては靴下を履いても全くダメでしたね。
その履いた靴下の跡もなかなか消えなかったり…
また、通販で湯たんぽを購入し使ってみたものの、低温やけどのようになって痒くなったり…
今考えると、その当時は間違った方法を実践していて、例え効果はあってもその場凌ぎのことしか考えていませんでした。
この記事では、改善までに時間が掛かったその時の反省点を思い出しながら、末端冷え性の根本的改善方法を食生活の面から、わかりやすくまとめてみました。
Contents
末端冷え性は食生活から治す!

そもそも「冷え性」というのは「血行不良」が招く症状です。
ということは、
冷え症を根本的に改善するには血流を良くし、 体の末端にまで血を届かせることが必要
となります。
ゆえに、冷え性を根本的に改善させる食べ物とは
血流を促進させる食べ物である
と置き換えられます。
では…
血流を改善する食べ物とは何か?
これを考える必要がありますが、具体的には下記の7つがポイントです。
- 体が温まる食べ物を摂る
- 冷たい食べ物は摂らない(甘い食べ物もNG)
- 血液を生み出す食べ物を摂る
- 血液をサラサラにする食べ物を摂る
- 筋肉が付く食べ物を多く摂る
- 3食しっかり摂る
- 食事を摂る時間に気を付ける
ここに挙げたポイントを見直すことで、食生活が改善され、その結果、冷え性も改善されていくことになります。
それでは早速、1つずつ解説して行きますね。
①体が温まる食べ物をとる

血流をよくするためには、まずは体を温めて血行を促進させる必要があります。
基本中の基本として、まずは体が温まる(=血行を促進する)効果のある食材を把握し、積極的に体に摂り入れて行きましょう。
- しょうが
- ねぎ
- にんにく
- トウガラシ
- 人参、ゴボウ、大根など…いわゆる根菜と呼ばれるもの
- いも類
- かぼちゃ
- 豆類
- 旬の野菜
根菜など基本的に固いものが多いことがおわかりだと思います。

この中でやはり有名なのが生姜ですね。
生姜といえば発汗作用があると言われていますが、その要因は心臓を刺激する効果があるためなんです。
心臓が刺激されることにより、血管が開かれることになるので、自然と血流が良くなります。
その結果、体が温まるのです。
加えて、排尿を促したりコレステロールを下げる効果、白血球の機能を向上させるなど生姜は正に万能選手。
血流が良くなり、機能UPした白血球が体の隅々まで行き渡ることになるので、体の抗菌作用も抜群に高まることが想像できますよね。
風邪を英語で「COLD」というように
多くの病気は体の冷えが原因
とさえ言われています。
生姜を摂取して、体の抗菌力を上げることは風邪の予防にも繋がるということになりますね。
ただ…できるだけ生で採った方が良いのですが、問題は普段どうやって生姜を食すか?ですよね。
今の季節だと
湯豆腐+すり下ろし生姜
が最強かもしれません。
我が家では、他に青魚系のお刺身に添えたり、うどんに入れたりしますが、ちょっとずつでも積極的に摂取する習慣を付けたいところ。
普通のチューブ入りの生姜でも効果あるとのことなので、取り置きも簡単ですね。
そうそう!
嫁の実家では生姜をパウダー状にしたものを手作りしているのですが、我が家はその通称・生姜パウダーが重宝しています。
普通にスーパーでも売ってますよね。
最近は生姜紅茶なるものが大々的に製品化されていますが、この生姜パウダーを葛湯や紅茶に入れて飲むのが個人的におすすめです。
手軽に取れますし体がポカポカ温まりますよ♨
他の血行促進に寄与する食材に目を向けると、
- にんじん
- ごぼう
- 旬の野菜
などは、生で食べるよりは火を通してから温かいうちに摂取する方がより効果的なんだそうです。
よってできれば、野菜スープや具だくさん味噌汁、または温野菜などで摂取しましょう。
②冷たい食べ物・甘い食べ物は摂らない

冷え性を根本的に改善するには、温かい食べ物を摂取する一方で、冷たい物は避けなければなりません。
末端冷え性で悩む方の多くは、冬に限った話ではなく年中通して悩んでいると想います。
夏の暑い日にはついアイスやカキ氷、冷たい飲み物などに手を伸ばしてしまいがちですが、コレが完全にOUTだということは容易にわかると思います。
その他に、下記に挙げる体を冷やす食べ物も、摂り過ぎると血行の促進が抑制されることになりますので気をつけましょう!
- マヨネーズ
- クリーム
- パン類
- トマト
- バナナ
- レモン
- パイナップル
- カレー
- コーヒー
- 白砂糖
血行を促進する食べ物と対照的に、こちらは柔らかいものが比較的に多いことにお気づきでしょうか?
マヨネーズやクリーム、パンなどは油が多く含まれているので体が冷えやすいそうです。

カレーなどは一見、発汗作用もあって良さそうな気もしますが、油ですから発汗させた後は、体の熱が逃げてしまい体を冷やすことになるんです。
南国の食べ物は辛い物が多いのですが、温暖な気候のため体の熱を逃がす食材が多いのでしょう。
新陳代謝を促す上では必要なものですが、摂りすぎには注意です。

また、トマトやバナナは栄養分が豊富なので全く食べないというのも問題。
ただ、食べる際に火を通せば問題ありません。
ちなみに私の息子は温めたバナナが大好物です!
より甘さも増すので摂りすぎに注意しながら、温めて食すことをオススメします。
ところで、もしかしたら…白砂糖が意外だと思われるかもしれません。
油と同じで糖分にも体を冷やす効果があるので、白砂糖ではなく、糖分を抑えた黒砂糖の方が冷え性には良いということになります。

そして、最後にコーヒー!
コーヒーを飲んで温まろうという会話をよく耳にしますが、実は飲み方によっては体を冷やしてしまいます。
というのも、コーヒーにはカフェインが含まれ、このカフェインには血行促進の働きがあります。
ただ、摂り過ぎると自律神経のバランスが崩れたり、利尿頻度が上がってしまって逆に体を冷やしてしまうのです。
さきほどのトマトやスイカなどにもこの利尿を促す働きがあります。
また、夏はアイスで飲んだり、砂糖などたっぷり入れて飲むとOUTなのは言わずもがな。。。
できればノンカフェインのコーヒーやカフェモカで飲みたいところですが、普通のコーヒーでも少量であればOKですので、くれぐれも飲みすぎにご注意ください。
体が温まる飲み物の代表選手はコーヒーではなく、むしろココアです。
ココアに含まれるポリフェノールには、血管を拡張させる働きがあり、手先や足先の末端部の血管も拡張することによって血行がよくなり、末端冷え性を抑制させる効果があることがわかっています。
その他に白湯もオススメ。
白湯には胃腸を温める働きもあるので、より全身の血行促進に寄与する万能の飲み物です。
例え暑い夏でも、この白湯や常温の飲み物で渇きを癒すことを徹底させれば冷え性対策としては完璧となるでしょう。
③血液を生み出す食べ物を摂る

いくら血管が拡張されても、そもそも送り込む血液が不足気味であれば元も子もありません。
貧血気味の場合は、改善までの道のりはより遠くなります。
思えば私も自律神経のバランスを崩す直前によく貧血気味になってました。
病院に行って採血などしても、それまで全然平気だったもののその時は血を抜き取った後に、急に青ざめてクラクラ来てしまったり。。。
一度そのまま帰ろうとして、
「横になってから帰りなさい」
と強制されたこともありました。
また実は、手足の冷えで寝付けないばかりじゃなく、横になっているうちに心臓がこのまま止まってしまうんじゃないか?と思うくらいに脈拍が弱くなったことが何度かあり、ある時
「もう朝まで持たないかも?」
と、夜中に救急車呼んだこともあったんですよ^^;
だから冷え性と貧血はかなり密接に関係していると実感しています。
実際に身を持って体験してみると貧血ってホント怖いです。
いつ倒れるかわからないという底知れぬ恐怖感は、できればもう味わいたくありません。
少し話が脱線しましたが、冷え性の改善には貧血の解消にも繋がる以下の食べ物の摂取が必要不可欠です。
- 肉類
- 魚介類
- レバー
- 豆製品
- 乳製品類
- 緑黄色野菜類
血を作るには資質、たんぱく質、ビタミンB1・B2、鉄分、カルシウム、食物繊維をできるだけ摂る必要があります。
肉類、魚介類、レバーは今更言う必要もないでしょう。
少し意外なのは緑黄色野菜類。

その代表選手は、何と言ってもほうれん草ですが、パセリなども鉄分が多く含まれていてよく推奨されています。
小さい頃は、アニメの「ポパイ」を見ながら「何でほうれん草なの?」って疑問に思っていましたが、ほうれん草=血液量を増やすと認識するのは大人になってから。
アニメから学ぶことも多いということの典型例ですね。
また上記食材からの栄養素をより吸収しやすくするために、同時に動物性たんぱく質やビタミンCも摂りましょう。
ビタミンCを多く含むと言われる「もやし」などと一緒に食すのがオススメです。
さて、血管を拡げ血液量を増やしても、血液がドロドロ状態だと体の末端部まで血は流れません。
そこで…
④血液をサラサラにする食べ物を摂る

血流をサラサラ荷にすることにより、体の末端部まで血の流れが行き届くことになります。
生活習慣病の改善にも繋がるので、下記食べ物をなるべく多く食生活に組み込んでください。
- 魚介類
- 海藻類
- お茶
- 納豆
- お酢
- 梅干
- キノコ類
- ネギ類
- 野菜
イワシ、アジ、サンマ、カツオなどのDHAが豊富に含まれる青魚や、コレステロールを下げる海藻類や納豆が有名ですね。
お酢や梅干の中のクエン酸は血液中の老廃物を取り払ってくれますし、タマネギやシイタケなどはコレステロール値や血糖値をも下げてくれます。
さらに!
タマネギには安眠効果もあるそうで、
冷え性改善に加えそれぞれ相乗効果のある食材ばかり。
やっぱり、
血液が健康的であれば体の健康も自然と保たれる
というオイシイ話に乗っからないわけにはいかないでしょう。
⑤筋肉が付く食べ物を多く摂る

体の熱源とも言える筋肉が少ない…
意外なことに冷え性の原因はそんなところにもあります。
血行は筋肉によって促進されるからです。
よって、運動する機会が減ったことなどにより、筋肉量が落ちると血行不良を起こし体の冷えにも繋がります。
冷え性に女性が多い理由も男性に比べ筋肉量が少ないからなんです。
運動の機会を増やすのが一番なのですが、運動だけすれば良いよいうわけではありません。
筋肉を健康的に作っていくためには、たんぱく質の摂取が欠かせないのです。
ということで、冷え性改善のために…
運動と食事両面から生活習慣を変えて行きましょう!
- 肉
- 魚全般
- 卵
- チーズ
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト)
- 納豆
- エビやイカ
今回は、冷え性改善がテーマであって本格的に筋肉を付ける必要はないので、上記の食材をバランスよく摂っていくことが大事です。

また、タンパク質だけ摂れば良いというわけではなく、タンパク質でも植物性と動物性の2種類、さらに玄米などの糖質、アーモンドやオリーブオイルから摂取できる脂質などとのバランスも大切です。
栄養素が偏らないように注意を払うのを怠ってはいけませんよ。
⑥3食しっかり摂る

食事をすることで体には熱が発生します。
栄養素を体内に吸収し分解するときにエネルギーが必要だからです。
特にタンパク質は熱に変わりやすいと言われているので、体そのものを温めるという意味でもタンパク質を含んだ食事を3食しっかりとりましょう!
食事制限ダイエットなんて冷え性には逆効果なんです。
冷え性が女性に多いワケは、この食事制限的なダイエットの影響も少なからずあるようです。
食事を抜くダイエットはNG!
そう肝に銘じて、もしダイエットするにしても健康的に痩せる方法で実践すべきです。

⑦食事を摂る時間に気を付ける

食事で体を温めることは既に書きましたが、特に夕食については摂る時間に注意が必要です。
というのも、血液は満腹時には胃などの消化器系の方に集中するからです。
それは…体内に摂り入れた栄養素の吸収に優先的にエネルギーが使われるため、手足などの末端まで血が届き難い状態と言えます。
私は特に就寝時の冷えが酷かったのですが、これを防ぐために…
寝る3時間以内に食事を摂るのは避けましょう!
ある程度消化が一段落して胃が休まってから寝ることを心掛けてください。
末端冷え性に効く食べ物のまとめ
野菜の持つ老廃物を出すパワーは【生の状態がベスト】
だだし体を冷やす性質がある物が多いので、ちょっと注意が必要
胃腸が弱い方や冷え性の方は、
蒸す(レンジを使用)・煮物にする・スープに入れる・味噌等の発酵食品と合わせて摂ると👍栄養面は変わらず、消化にも良いのでオススメです❗ pic.twitter.com/dlrSQ8hmoA
— ムラオカ薬局 (@muraoka77) 2018年4月11日
今回は、末端冷え性の根本的な改善のため食生活面で気をつけるべきことをまとめてきましたが、いかがでしたか?
全ては「血流を良くすること」に通じているんでしたね?
食生活での改善ポイント7つ…
全部覚えてますか?
- 体が温まる食べ物を摂る
- 冷たい食べ物は摂らない(甘い食べ物もNG)
- 血液を生み出す食べ物を摂る
- 血液をサラサラにする食べ物を摂る
- 筋肉が付く食べ物を多く摂る
- 3食しっかり摂る
- 食事を摂る時間に気を付ける
まずは食生活から改善し、冷え性の原因となっている血行不良を解消して行きましょう。
冷え性の改善方法としては他に運動やお風呂の入り方の改善も一緒にやると効果的ですよ。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
