YouTubeで過去のカンブリア宮殿に、崎陽軒の野並直文社長が出た回の動画がUPされていました。
飲食業界で崎陽軒と言えば、やはりシウマイ弁当が全国的に超有名でファンもかなり多いと思います。
ちなみに崎陽軒では
と呼んでいて、拘りがあるそうです。
元々初代社長の訛りが発端に「ウマイ」という語呂も良いとそのまま「シウマイ」となったのを、あなたはご存知でしたか?
全国各地を探せば、他にもシューマイ弁当は売っているでしょうから他社との差別化という意味も大いにあるようです。
ところで、これだけ有名な企業であるのに、崎陽軒って上場していないんですよね。
一体なぜなのでしょうか?
そこでこの記事では、野並社長のプロフィールと共に、崎陽軒が上場しない理由について探っていきたいと思います。
野並直文社長の経歴は?
いやー、横浜崎陽軒の野並社長、面白かったぁ。なるほど。ロングライフデザインの謎が解けました! pic.twitter.com/9giA2GAdbG
— ナガオカケンメイ (@nagaokakenmei) 2018年3月20日
まずは野並社長のプロフィールから見ていきましょう。
崎陽軒と言えば横浜ですが、野並社長も地元・神奈川県出身です。
1949年生まれということで、今年68歳になりますが、普通の社員であれば一度定年を迎え「シニア扱い」されるところです。
ただ経営者にはそんな年齢制限はありませんので、まだまだ現役バリバリといった感じでなのでしょう。
野並社長の最終学歴は「慶應義塾大学商学部卒」とありますから、恐らく横浜の日吉キャンパスにも通っていたと思われます。
崎陽軒の創業者は、この野並社長のお祖父さんです。
崎陽軒は横浜市に根付いた会社で、本社は横浜市西区ということから、野並社長も恐らく小さい頃から横浜市周辺に住んでいてハマっ子育ちってことになるのでしょうね。
さて、この野並直文社長は崎陽軒の3代目社長になります。
今回、家族経営だったのを初めて知りましたが、一般的に
「3代目が会社をつぶす」
という話をよく聞きませんか?
3代目は生まれながらの社長となるため、甘やかされて育てられるというのがその一番の原因だと言われます。
そんな言い伝えを気に掛けたのか…?
お祖父さんは、野並社長が小さい頃から経営のイロハを含めて、それはもう…厳しく育てたそうです。
ところが、
- あまりにも厳しかったのか?
- あるいは武者修行だったのか?
野並社長は慶應大学を卒業後、一般の企業に就職することになります。
その1年後には崎陽軒に入社していますので、武者修行というのであれば、あまりにも期間が短いですよね。
気になるその理由を調べてみると…どうやら一説には、お父さんの体調があまり良くなかったという噂があったようです。
あくまでも噂の域を出ない情報なので真相についてはよくわかっていません。
何れにしても、当たり前のように崎陽軒に入社することになった野並社長は、入社8年目の1979年、30歳という若さで取締役に就任。
そして、
社長に就任した1991年と言えば、
です。
野並社長は、そんな苦しい状況で、
という選択肢を選びます…。
起死回生だったエビシウマイ
ギガは一人では無理っぽいから(笑)
ミニプレミアムシウマイ弁当食べてみた。
エビシウマイぷりぷりエビがごろごろでいいわぁ。全部の具がグレード上がってるのね。
量もちょうどいいし、1050円の価値あり。リピだわ。
(๑´ڡ`๑)ウマカッタ!#崎陽軒 #シウマイ弁当 pic.twitter.com/c9Nf3WN8sa— へルガ (@bergamentha) 2017年6月28日
その時誕生した『エビシウマイ』は大ヒットしました。
私は横浜に住んでいるのですが…正直、普段シウマイ弁当は食べません。
すぐ近所に崎陽軒の工場があるせいもあって、いつでも食べれる感があるのと、横浜駅内だけで崎陽軒の店が8~9店舗もあり一瞬迷ってしまうってことも理由の1つです。
灯台下暗しと言うか、近場にある有名な場所に実は行ったことがないというケースって結構多くないですか?
横浜市にある私の会社の回りの人に聞いても、食べるのは新幹線に乗る時くらいって人が多いのですが、皆さんこの「いつでも食べられる感」を持っているのは事実。
この状況は裏を返せば、それだけ、横浜市民にとっては崎陽軒は身近な企業となっているということになるのでしょうか。
確かにシウマイ弁当は滅多に食べませんが、そうは言ってもスーパーなどで崎陽軒のシウマイは単品で結構買いますし…。
で、その中でも個人的にお気に入りなのがこの「エビシウマイ」です。
現在、駅弁業界全体では苦境にあるらしいのですが、崎陽軒が安定した経営を続けている理由がそこにありそうです。
あまり知られていませんが、崎陽軒はシウマイだけでなく、和菓子・お茶など次々に新しいものを生み出し続けています。
最近だと
- きのこシウマイ
- 五目野菜あんかけ丼
などが新発売されています。
また、シウマイ弁当に入っている醤油入れの「ひょうちゃん」というキャラクターのぬいぐるみを発売するなど、実に多岐に渡る事業展開をしています。
それもこれも、安定したシウマイ弁当の人気が支えている結果なのでしょう。
しっかりした収益源という土台があってこその商品開発なんだろうと私は思います。
崎陽軒が上場しないワケ
帰りは新幹線🚅
崎陽軒のシウマイ弁当LOVE❤️いつもコレ。幸せ☺️ pic.twitter.com/moKu1g5uUs— ぱぐうぇる (@pugwell) 2018年4月8日
崎陽軒は今や、
- 2015年度の売上高:220億
- 従業員総数:1838名
- 正社員:531名
という規模の大きな企業です。
素人目には、
という事実にただ驚くのみですが、その
とのこと。
ってことは…単純計算でシウマイ弁当だけで、
ことになります。
単価の高い製品なら納得しますが、弁当でこの数字はヤバイです。
なるほど…シウマイ弁当恐るべしですね。
そんな大ヒット商品を複数抱える企業なのに…、
気になって調べるとそこには、
という経営理念がありました。
上場することによって、外部の株主の余計な意見が入ってきてしまいますからね。
同じ老舗企業でも、古い考えに固執しすぎてしまうなら外部の意見を取り入れることが会社存続という意味で大事になってきそうですが、常に新しいことに挑戦するという体質を持つ崎陽軒にとっては外部の意見は逆に悪影響を与える可能性もあるのでしょう。
また、オーナーという立場より経営のプロを目指すという野並社長の姿勢も大いに影響していると思います。
実は私の会社も上場はしない方針なんですが、やはりそんな崇高な崎陽軒の理念とは雲泥の差を感じます。
会社のトップの経営観は本当に大事だなぁ〜と改めて思いました。
「崎陽軒が上場しない理由」まとめ
この記事では、個人的にも工場が近くにある「崎陽軒」についてお送りしました。
今もなお、現在進行形で、次々と新製品を開発するのは本当に凄いことだと思います。
あまり変なものを売り出せば、もともと安定した人気を誇るシウマイ弁当の売上にも影響しかねませんので、商品開発には相当拘りを持ってやられているのでしょうね。
そんな経営手腕が抜群の野並社長に関しては家族に関するプライベートな情報は全くありません。
次の4代目の跡取りに関しても、そろそろ情報が出てきても良さそうなので、ニュース等にアンテナを張りながら今後ともエビシウマイにはお世話になりたいと思います。
最後に…
を見つけましたのでご紹介しておきます。
以上、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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