高校野球

甲子園の土ってどこから持って来る?優勝校は持ち帰らない?

甲子園の土多くの感動シーンを生み出す全国高校野球選手権大会

涙を流しながら土をかき集める選手たちの姿、これも甲子園名場面の一つですよね~

 

ところでその甲子園の土なんですが、

この土って、どこから持ってきたのでしょう…

あなたも気になりませんか?

 

なぜなら甲子園の頂点に立てるのはたった1校なわけです。

残りは言い方悪いですが敗者なわけで、そのほとんどが土を持ち帰ります。

 

その総量はかなりのものになるし、毎年雨などで荒れたグランドを阪神園芸さんが土を補充しつつ見事な技術で整備されています。

ってことはですよ…

甲子園の土って何か特別な感じがしますけど、冷静に考えればその場にあったわけではなく、どこかから持ってきた土ということになりますよね?

そんな土に球児たちの汗や涙が染み込んで輝くわけです。

 

また、この甲子園の土を持ち帰る慣習っていつから始まったのか?

さらには、土を持ち帰る=負けた高校の選手たちというイメージがありますが、じゃあ優勝校の選手は持って帰らないのか?

などなど、この記事ではそんな“甲子園の土”に関するあれこれを調べてみました。

 

甲子園の土はどこから持って来てるの?

まずは最も根本的な疑問である「甲子園の土はどこから持ってくるのか?」からです。

調べると実は甲子園の土、

他地区から運ばれてきた黒土と白砂のブレンド

で出来ていることがわかりました。

 

もともと甲子園球場のあたりの土は白っぽいもので、ボールが見えにくい状態だったそうです。

ボールが見えにくいと球児たちのケガの危険も大きくなりますよね。

それを防ぐため、黒土を合わせることになったというのが経緯です。

 

で、どこの土を、どんな割合でブレンドするのか、当時の担当者は、

実際に自らグラウンドを走ったり、すべりこんだりして、土の硬さや色目の確認作業を繰り返した

とのこと。

 

球場建設で最も神経を使ったのが、まさにこのグランドの土作りだったというわけです。

その熱意は現在にも引き継がれ、最高の土づくりへの試行錯誤は今も繰り返されています。

 

例えば…

春は雨が多いために砂を多めに、夏はボールを見やすくするために黒土を多めになど、本当にこだわりを持って作られている土なんです。

 

企業秘密なところもあるし、職人の感覚的な部分が多くて、どの土をどのくらいという答えは残念ながら見つかりませんでした。

どの世界もそうですが、職人さんにとっては「これで良い!」という考えは決してなくて、常により良いものを!ということなのでしょうから、まだまだ甲子園の土は進化することでしょう。

 

さて、肝心などこの土をブレンドしているのかに触れなければいけませんね。

気になるそれぞれの産地は以下の通り。

■黒土の産地


  • 岡山県日本原
  • 三重県鈴鹿市
  • 鹿児島県鹿屋
  • 大分県大野郡三重町
  • 鳥取県大山

などの土をブレンドしている。(毎年決まっているわけではない。)

 

■白砂の産地の変遷


甲子園浜及び香櫨園浜社有地 → 瀬戸内海産の砂浜 → 中国福建省

 

全国各地の代表校が集う甲子園にふさわしく、土も同じように各地から(近年では海を越えて海外からも)選び抜かれた土と砂が集められ、絶妙にブレンドされ、甲子園の土が出来ているというわけです。

 

個人的に中国から…というのが違和感を感じてしまうのですが、プロの目で選びぬかれた土でしょうからきっと他の産地にはない良さがあるのでしょうね。

 

実際に目にしたわけではないのですが、採用された土地では

「あの甲子園に採用された土」

として箔が付いてそうです。

毎年決まっているわけではないというところに、ロマンを感じずには居られませんね。

 

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甲子園の土はいつから持って帰るようになった?

甲子園の土いつから
ところで、この土を持って帰るという風習は、いつ・誰からはじまったのでしょうか?

これには諸説ありますが、特に有力とされているのが以下の二つです。

① 1937年の第23回大会にて

決勝戦で敗れた熊本工業高校のピッチャー川上哲治選手(のちの読売ジャイアンツ監督)が、ユニフォームのポケットに入れて持ち帰った。

 

② 1949年の第31回大会にて

準々決勝で敗れた小倉北高校のピッチャー福島一雄選手が、無意識に足元の土を掴んでポケットに入れた。

この他にも、監督の指示により、敗れたチームの選手たちが各ポジションの土を手ぬぐいに包んで持ち帰ったのが最初、などという説もあります。

 

どの説が本当なのか分からないのが残念ではありますが、1つだけ確実に言えることは、

土を持って帰るという行為に込められる熱い思いは、今も昔も変わらない

ということです。

 

単純に「記念の土」としてではなく、その時の「悔しさ」を持ち帰るという意味が込められている気がします。

 

また、来年必ず帰るという願いを込めて土を持ち帰らない…という場面も目にしますが、個人的にはこの敢えて持ち帰らないという気持ちの方が好きですね。

 

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優勝校の選手は甲子園の土を持って帰らない?

始まった経緯を見てもそうですが、甲子園で負けチームがするというイメージがある土の持ち帰り。

それじゃあ大会中で唯一負けを経験しなかった優勝チームの選手たちはどうしているのでしょうか?

 

記憶をたどってみても、優勝校が土を集めているシーンというのは見た覚えがありません。

優勝校にはやはり、真紅の優勝旗が似合います。

優勝旗とメダルがあれば、土は必要ないのかもしれません。

 

しかし…実際は違いました。

何と…!優勝セレモニー後に、土を集める時間が設けられているそうです。(記憶をたどってみてもこのシーンが思い浮かばないのは、テレビでの放送はされていないからでした。)

 

試合と試合の合間に無数のフラッシュを浴びながら、慌ただしく土をかき集める他校に比べ、むしろゆっくり、味を噛みしめながら、土を集めることができるんです。

優勝チームにだけ許された、特別な時間というわけですね。

かといってこの土の持ち帰り、みんながみんな行っているわけではありません。

 

優勝校に限ったことではありませんが、

土を持ち帰るか持ち帰らないかは、完全に本人の、あるいはチームの方針次第であり、自由

です。

 

上にも書きましたが、再び甲子園に戻ってくることを決心し、あえて土を持って帰らないという選手もたくさんいます。

それでもやはり、土を持ち帰る球児の方が多いのでしょうが、甲子園の土はやはり単なる土ではありませんよね。

 

私も毎年、甲子園球場に高校野球観戦に行きますが、どうしても選手やスタンドの雰囲気に目が行ってしまいます。

次回からは、色んな人の想いが込められた土にもちゃんと着目しなければなりませんね!

 

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「甲子園の土はどこからやって来た」まとめ

全国の高校球児にとっての憧れであり、最高の舞台である甲子園。

その甲子園の土は、選手たちが最高のパフォーマンスができるようにと、

色んな産地から選び抜かれ、職人の手によってブレンドさられた土

でした。

 

今年もこのグランドで、たくさんの熱戦が繰り広げられます。

汗と涙が染み込み、たくさんの思いが詰め込まれた甲子園の土は、全ての選手にとってかけがえのない宝物になるはずです。

 

今年で第100回目を迎える夏の甲子園。

初出場校6校を含め、過去最多となる56校が参加します。

 

今年はこの土の上でどんなドラマが生まれるのか、今からとても楽しみです。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。