オスマン帝国外伝でハレムを取り仕切る母后・ハフサアイシェを好演しているのがネバハット・チェフレさん。
ヒュッレムをなんとかおとなしくさせようと、様々な手を使ってヒュッレムと火花を飛ばすものの、息子のスレイマンがヒュッレムに入れ込んでいてことごとく失敗。
血圧が上がって倒れてしまったり、ハティジェのことを溺愛し、ハティジェのために心を砕いているが、そのせいで寿命を縮めてしまっているような気もする母后。
Nebahat Çehre’den hamile Meryem Uzerli yorumuhttp://t.co/uc6AGaR3YY pic.twitter.com/Fr0oqPv0A3
— Ensonhaber.com (@ensonhaber) 2013年8月24日
抜群の存在感で美しく気高い母后を威厳たっぷりに演じているネバハットさんはどんな方なのでしょう?
この記事では彼女のプロフィールや経歴、オスマン帝国外伝以外の出演作品についてまとめてみました。
ネバハット・チェフレ(母后役)のプロフィールと経歴
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Firdevs Yöreoğlu.. Özledik mi ? #nebahatçehre #nebahatcehre #firdevsyöreoglu #aşkımemnu #askimemnu
名前:ヒラル・ネバハット・チェフレ(Hilal Nebahat Cehre)
生年月日:1944年3月15日(2019年1月現在74歳)
出身地:トルコ/サムスン
身長:166 cm
活動時期:1950年代~
家族:夫【ヤヴズ・デミル(1976年~1979年)、ユルマズ・ギュネイ (1967年 – 1968年)】
ネバハットさんは本名ヒラル・ネバハット・チェフレと言い、トルコのサムスンで生まれました。
御年74歳ということになりますが、母后を演じてたときは60代後半だったんですね。
すごく若々しく見えます。
お父様はグルジア出身、お母様はグルジア系トルコ人(ラズ人)のようです。
5歳のときに家族でイスタンブールに移住したものの、お父様が亡くなってしまい、お母様はその後再婚。
少々複雑な家庭で育ちました。
ネバハットさんはモデルからキャリアを始めていますが、若干15歳の時にミストルコに選ばれています。
15歳って日本では中学3年か高校1年になるので、若すぎるような気もしますが、当時はそんなものだったのでしょうか…?
その時の登録名が「ネバハット・チェフレ」で、以降この名前で活動をしています。
ちなみに、ミストルコ時代のネバハットさんです。↓↓↓
更に、若い頃のネバハットさんの写真もどうぞ。
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若い頃から存在感というか、貫禄が凄かったんですね~
ミストルコに輝いたネバハットさんは、17歳ではじめて映画に出演。
初めは演技が嫌いだったようですが、次々と仕事が舞い込み、たちまちスターの仲間入りをしました。
しかし19歳の時、トルコの俳優ユルマーズ・ギュネイ(Yılmaz Güney)さんが書いた脚本が気に入り、ユルマーズさんが主演の映画に出演することになり、二人は恋に落ちます。
この時ユルマーズさんは30歳…11歳年上の彼に夢中になったネバハットさんでしたが、実はその時ユルマーズさんには同棲中の女性が居ました。
ユルマーズさんは当時吹き荒れていた共産主義運動に傾倒していて、共産主義的小説を執筆して逮捕されたことがあり、その時の支援者の女性と同棲していたらしいのです。
ショックを受けたネバハットさんは別れを決意し、1965年ミスユニバーストルコ代表としてニューヨークに行きました。
しかし帰国後またもやユルマーズさんとの共演があり、二人は関係を修復することになります。
しかしこの時ユルマーズさんの同棲中の彼女は妊娠していました。
その後の経緯については詳細情報がないのですが、恐らく大いに揉めたことでしょう。
でも最終的に、その女性が出産した後の1967年、ユルマーズさんとネバハットさんは結婚します。
そして1964~68年の間に、二人は実に14作品で共演を果たします。
ところが幸せな時間は長くは続かず、ユルマーズさんの強烈な束縛とDVにより離婚。
このユルマーズさんには、何も知らせずに親戚に会いに行ったネバハットさんを連れ戻すため、車を線路上に停めて電車を停車させ、嫌がるネバハットさんを無理やり電車から降ろして自宅に戻った…というとんでもない逸話があり、離婚もやむなしという感じでした。
しかも、離婚の決定的な原因が、二人で来ていたナイトクラブで口論になり、1人で店を出たネバハットさんをユルマーズさんが追いかけたが、戻ろうとしないネバハットさんをカッとなったユルマーズさんが車でひいた…という笑えない話です。(→殺人未遂事件…)
この決定的な事件でネバハットさんは右鎖骨を骨折しています。
女性に怪我をさせるとは何というひどい男なんでしょうか?
最近ひどいDVで芸能界を引退した方がいましたが、何でこんな男に限ってモテるんでしょうね~
ホント不思議です。
こんな酷いことされたのに、ネバハットさんはユルマーズさんが兵役に行ったあとも、頻繁に面会に行き、ユルマーズさんもネバハットさんに熱~いラブレターを書き綴っていたりしてます。
明らかに共依存に陥っているっぽいですね。
そしてその後、こんなに愛し合っているはずのユルマーズさんは、何と別の女性と1970年に再婚。
しかし、またまた暴力的共産主義活動のため投獄されます。
その後1981年に脱獄(!)してフランスへ亡命してその3年後パリで生涯を終えました。
本当にむちゃくちゃな男性ですが、二人は生涯愛し合っていたようで、ネバハットさんは未だにパリに頻繁に墓参りに行っているようです。
一方、ネバハットさんのその後はというと、1976年にバスケットボール選手のヤヴズ・デミア(Yavuz Demir)さんと再婚。
こちらは穏やかな男性だったようですが、幸せになったかと思いきや、1979年に離婚していますので、結婚生活はたった3年でした。
やはりユルマーズさんのことを忘れられなかったのでしょうかね?
ネバハットさんはヤヴズさんと結婚しているときに妊娠しましたが、中絶してしまったようです。
母になるより、女性として生きたかったのかも知れませんね。
以上、まるでドラマのようなネバハットさんの経歴でした。
ネバハット・チェフレさんが出演する他の作品は?
長く女優を続けているネバハットさんですから出演作品も多いです。
古いものが多いんですが、ここではYoutube等でも見ることが出来るものをいくつかピックアップしてご紹介します。
■Eşrefpaşalı
【1966年/トルコ映画】
これもユルマーズさんの脚本&主演作品ですが、恐ろしい逸話が残っています。
ピストルでグラスを打ち抜くシーンで、ユルマーズさんは何とそのグラスをネバハットさんの「頭上に」置き、本物の銃で打ち抜いたのです。
ネバハットさんは終わったあと恐怖で泣き出してしまったとか…って当たり前ですよね…。
そしてユルマーズ(段々「さん」付けするの嫌になってきた)はこの映画の後、映画会社を首になりました。
■Adsız Cengaver
【1970年/トルコ映画】
王位の座を奪取し、王妃を自分のものにした父を、父と知らずに殺してしまうという、ギリシャ神話のオイディプス王の物語のような話。
■Yeni Hayat
【2001年/トルコのTVドラマ】
■Aşk-ıMemnu
【2008~2010年/トルコのTVシリーズドラマ】
禁断の愛を描いたメロドラマで、トルコでの史上最高視聴率を記録した作品。
このドラマにはマヒデブラン役のヌル・アイサンさんもネバハットさんの娘役で出演しています。
ネハバットさんは見た目「母后まんま」ですw
■Kara Para Aşk(2014~2015)Aşk-ıMemnu
【2014~2015年/トルコのTVドラマ】
クラムドラマ。
殺人の濡れ衣を着せられた男が無実を証明しようとする話です。
最後に出演作品では無いんですが、ネバハットさんはトルコでポルノ映画が流行っていた頃に、ポルノに出たくなくて本格的に歌の勉強をし、歌手になることを選択しました。
そんなネバハットさんの歌声をご紹介します。
音源が古いのでノイズがありますが、なかなか趣のある曲です。
「ネバハット・チェフレさんのプロフィール」まとめ
以上、ネバハットチェフレ(母后役)さんの経歴や他の出演作品などをまとめてみましたが、いかがでしたか?
ネバハットさんは、もし自伝を出せばドラマの題材にもなりそうな波乱万丈の人生を生きてきました。
その凛々しい姿の裏側には、壮絶な愛憎劇があったなんて知りませんでした。
でも、そんな体験があったからこそ、あの気丈な母后を演じることができたのでしょうね。
Muhteşem Yüzyıl’da 53.Bölümde Nebahat Çehre (Valide Sultan) Ayrılacağını Söylüyor… Not Kesin Değildir… pic.twitter.com/lyn4PVSk
— Meryem Uzerli ♥ (@FansUzerli) 2012年3月9日
ネバハットさんが、いつまでもお若く元気な姿で、作品に参加し続けてくれることを期待しています。
登場人物がとても多くて壮大なスケールで展開するこのドラマ、その1人1人に触れていきたいのですが、物凄い記事数になります。 そこで、この記事では壮大な「オスマン帝国外伝」のストーリーの主要登場人物のキャストに[…]