オスマン帝国外伝シーズン3第65話のあらすじと感想/娘との約束

オスマン帝国外伝_シーズン3第65話あらすじ

 

この記事は、「オスマン帝国外伝 シーズン3/第65話」のどこよりも詳しいあらすじと感想について書いています。

 

リュステムの策略により、後宮中にマルコチョールとエスマハンの密会情報が流され、それを知ったシャー皇女は「エスマハンの名誉とマルコチョールを守るため」と称してマルコチョールとエスマハンの結婚を決めました。

ミフリマーフからの求愛とシャー皇女からの命令の板挟みに悩むマルコチョールは、決断を迫られ、ミフリマーフからの呼び出しに応えて離宮に行ったところを、ヒュッレムに見つかってしまいました。

 

その頃、リュステムの計略によって、スレイマンの勅命に逆らってしまったムスタファ皇子は、タシュルジャルの制止も聞かず、「説明(弁明)」のため帝都に向かっていますが、果たして皇子の潔白は証明できるのでしょうか?

 

また、スレイマンはハティジェの結婚相手として新しく宰相に任命されたヒュスレヴを選び、それをハティジェに伝えたところ、ハティジェは断固拒否します。

そんなハティジェの運命も気になるところです…

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第65話のあらすじ[ネタバレ注意]

サブタイトル「皇子の召喚

 

マルコチョールはマトラークチュにミフリマーフと会っているところをヒュッレムに踏み込まれたことを相談する。

二人は何者かがヒュッレムに密告したと考えていた。

ヒュッレムがスレイマンに報告することを懸念するマトラークチュに対し、マルコチョールは、

「あがけばあがくほど悪化する。俺には非がないので悩ましい。」

とため息をつく。

そこにスレイマンが呼んでいるという知らせが入る。

マトラークチュは、

「寵臣に問答無用はあるまい。」

と慰めるが、ミフリマーフは陛下の宝なので傷つけないよう慎重な言動を忠告する。

 

 

ヒュッレムに密告したのはミフリマーフ本人だった。

それを知ったエスマハンは驚き、理由を尋ねる。

ミフリマーフは、

「これは自分たちのためよ。表沙汰になればマルコチョールも自分の気持ちを押し殺さなくてもいい。」

と述べる。

「でも、命がけだわ。」

とエスマハンはこのことがスレイマンの耳に入ることを懸念する。

しかしミフリマーフは、

「願ったりだわ。そうなればもう自分への気持ちを隠す必要がなくなる。」

と自信たっぷりに言う。

そこにヒュッレムが現れ、エスマハンを退出させる。

 

 

マルコチョールはスレイマンの所に行く。

「どこに行っていたのだ?いつ聞いても姿がない。」

とスレイマンはマルコチョールに問いただす。

マルコチョールは一瞬言葉に詰まるが、

「マトラークチュと中庭におりました。何か緊急事態ですか?」

と尋ねる。

スレイマンはムスタファが反逆者の首を未だ送ってこないことにイラ立っていた。

マルコチョールは、

「援軍を待ち待機されていたのでは?いずれ送ってくるでしょう。」

とムスタファをフォローする。

スレイマンはムスタファの身に何かあったのではないか?と心配していた。

それを聞いたマルコチョールは、

「殿下は優れた軍人です。反乱軍を鎮圧して無事に帰還するでしょう。」

と述べる。

 

 

ヒュッレムはミフリマーフに、

「前にも警告したはずだ!このままではミフリマーフの面目だけでなく、陛下の威厳に関わる。」

とミフリマーフを叱責する。

そしてヒュッレムは、

「マルコチョールがお前に呼び出されたと言っていたが本当か?」

と尋ねる。

ミフリマーフは、

「本当よ。手紙をもらい会いたいと言われたので。」

と答える。

ヒュッレムが、

「どういうことか?」

と聞くと、

「エスマハンとのことは事実無根でマルコチョールが本当に好きなのは私なの。」

と説明する。

それを聞いたヒュッレムは、

「お前はいつもマルコチョールの花嫁になると言っていた。今度はその者を告発するの?」

とあきれて尋ねる。

慌てたミフリマーフはそれを否定し、

「話をしただけ。」

と弁明する。

するとヒュッレムは、今後は後宮から一歩も出ないことと、二度とマルコチョールに会わないことを厳命し、立ち去ろうとする。

しかしミフリマーフは、

「私との約束は?」

と、ヒュッレムを睨む。

ミフリマーフは、子供の頃にヒュッレムから言われた

「誰であれお前の好きな人と結婚させる。」

と約束していたことを持ち出す。

ヒュッレムは

「結婚したいの?わざと目撃させたの?」

と尋ねるのだった。

 

 

ギュルフェムがハティジェのところから戻ってスレイマンに報告にやってくる。

ギュルフェムはハティジェが頑(かたく)なに再婚を拒否していることを伝え、

「無理強いすれば命を絶つとおっしゃっています。」

と報告する。

しかしスレイマンは、

「ハティジェの意思に関わらず嫁がせる。」

と告げる。

その言葉にギュルフェムはショックを受ける。

 

 

その夜、ハティジェはイブラヒムからもらった指輪を身に付けたまま入浴していた。

指輪をもらった時のイブラヒムの言葉を思い出し、涙を浮かべるハティジェ。

ハティジェは入浴に付き添っている側女たちに一人にして…と命じる。

側女たちは躊躇するが、ハティジェに睨まれ、仕方なく浴室の外に出る。

 

ルトフィーはスレイマンがヒュスレヴとハティジェの再婚を決定したことを喜んでいた。

しかし、シャー皇女は

「ハティジェがその決定に反発している。自分を地方に追いやるために結婚させるのだと思っている。」

と話す。

するとルトフィーは、

「ヒュスレヴは宰相に任じられました。地方に行かされるわけではありません。」

と伝える。

シャー皇女は、

「それはいつ決まったの?」

と尋ねる。

ルトフィーは、

「宮殿を出るときにマルコチョールから聞きました。」

と、自分の進言をスレイマンが聞いてくれたと喜ぶ。

シャー皇女も

「それなら二人を結婚させねば。」

とハティジェに結婚を勧めることにする。

 

そこに側女が入って来て、

「ハティジェ様が一人になりたいと言っています。」

と見守りの側女を追い出したことを報告する。

それを聞いたシャー皇女は、

「一人にしないように…と言ったでしょ!」

と側女を叱り、慌てて浴場に向かう。

ハティジェは浴場でぼんやりと空を見つめていた。

ハティジェが無事なのを見てシャー皇女はホッと胸をなでおろす。

シャー皇女がハティジェに、

「吉報よ。」

と声を掛けると、ハティジェは

「ヒュッレムが死んだの?」

とつぶやく。

それを聞いたシャー皇女はため息をつき、

「正気を失ったように話さないで!」

と注意する。

そして、(再婚相手である)ヒュスレヴが宰相になったことを教えると、ハティジェは笑みを浮かべ

「そう、よかった。結婚式の準備をしなきゃ。」

と、声を上げて笑う。

その様子を見たシャー皇女は凍り付くのだった。

 

 

ヒュッレムはスレイマンと夕食をとりながら、弓術の時バヤジットが癇癪を起したのは

「陛下に認めて欲しかったのでしょう。」

と話すが、スレイマンは何か考え事をしていて心ここにあらずだった。

「どうしたの?」

とヒュッレムが尋ねると、スレイマンは、

「ムスタファから音沙汰がない…」

と洩らす。

ヒュッレムは

「悪報があれば届いている。リュステムが付いているので大丈夫よ。」

と慰める。

 

そしてヒュッレムは、ハティジェの相手について尋ねる。

スレイマンは、ヒュスレヴに決まったことと、そのヒュスレヴを宰相に任命したことを教える。

それを聞いたヒュッレムはリュステムが昇進しなかったことにショックを受ける。

スレイマンは、

「春の遠征前に結婚式をする。ハティジェは反発しているが、これが立ち直る唯一の道だ。」

と続ける。

ヒュッレムは、

「同意は必要よ。自害でもされたら困る…結婚を遠征後にしてはどう?」

と持ち掛ける。

 

 

ミフリマーフは宦官の知らせを待っていた。

戻ってきた宦官は今のところ万事順調だと伝える。

ミフリマーフはマルコチョールに監視をつけて行動を逐一報告させる。

その時、マルコチョールは酒場に居た。

エレニカと一夜を過ごしていたマルコチョールはエレニカに結婚を迫られる。

エレニカは、

「あなたを恐れて他の男が寄り付かない。何年もあなたの事を待っている。」

と伝える。

しかしマルコチョールは、

「文句を言うならこれきりだ。」

とエレニカを突き放す。

それを聞いたエレニカは慌てて、

「今のままで幸せ。でも、誰かと結婚しそうで怖い。」

と不安を口にする。

それを聞いたマルコチョールは

「縁起でもない。」

と結婚を否定する。

 

 

翌朝スレイマンはヒュスレヴを宰相にしたことを重臣たちに報告する。

ヒュスレヴは宰相の衣を賜り、正式に宰相になる。

そこにリュステムからの書簡が届き、その内容に一同動揺する。

 

 

ファーリエに手伝わせ、朝の支度をしていたヒュッレムのところにもリュステムからの書簡が届く。

スンビュルは嬉しそうに、

「ムスタファ殿下が陛下の命に背いた。」

とつぶやく。

スレイマンはムスタファを召喚し、真偽を確かめることにする。

ルトフィーは、

「何かご事情がごさいます。」

とムスタファをかばうが、スレイマンは

「余の命に背くのは反逆だ!」

と憤る。

フズルも、

「殿下の忠誠心はご存じかと。過ちを犯したとしても、殿下が反乱ということは考えられません。」

と述べる。

それを聞いたスレイマンはフズルに、

「そなたが皇子に付き添い兵士らを見舞ったせいだ。」

とフズルが皇子に傅いたせいで皇子が天狗になったと責める。

フズルは

「殿下からは直前まで、兵士への褒賞だと聞かされていませんでした。過失があったのなら私は償う覚悟があります。」

と返す。

険悪な空気を察したルトフィーは

「必要なら私が殿下をお連れします。」

と声を上げ、スレイマンは

「必要ない。」

と言ってルトフィーたちを下がらせる。

 

 

ミフリマーフはジハンギルと朝食をとっていた。

「私の事、母上から聞いた?」

とジハンギルに尋ねるが、皇子は知らない様子だった。

そこに宦官が現れ、

「マルコチョールが毎晩酒場に行っていて、エレニカという酒場女と長年懇意にしています。」

と報告する。

 

 

エスマハンは念入りに身だしなみを整えていた。

その様子を見ていたシャー皇女は

「ご機嫌ね。誰のためのおしゃれ?」

とからかう。

そして、

「もう子供じゃない。気持ちを偽らないで。」

と諭すが、エスマハンは本当に何もないとごまかす。

するとシャー皇女は

「マルコチョールには(お前との結婚の事を)もう話した。近いうちに求婚されるだろう。」

と告げる。

それを聞いたエスマハンはショックを受ける。

 

 

そこにルトフィーが現れる。

どうした?と尋ねるルトフィーにシャー皇女は、

「別に…娘と話していただけ。」

とごまかす。

するとエスマハンは沈んだ顔で、

「お稽古がある。」

と言って宮殿に向かう。

エスマハンが出ていった後、シャー皇女は

「早かったわね。」

とルトフィーに声をかける。

ルトフィーは、

「聞かないでください。悪報です。」

とムスタファ皇子の背信行為と、スレイマンが皇子を召喚したことを告げる。

それを聞いたシャー皇女は、

「ヒュッレムが虎視眈々と狙っている時になぜ過ちを…」

と嘆く。

ルトフィーは疫病神のリュステムが皇子を嵌めたのだろうと予測する。

 

 

マニサではガブリエラがマヒデブランを訪ねていた。

皇子の居場所を尋ねるガブリエラに、マヒデブランは

「なぜそんなことを聞く?」

と不審がる。

マヒデブランは、ガブリエラが未だ息子のいるヒオス島に戻らないことに疑念を抱く。

するとガブリエラは、

「いったん帰ってまた仕事のために戻ってきたのです。」

と答える。

するとマヒデブランは、

「あなたは私の皇子に夢を抱いているようね?」

と切り出し、弁明しようとするガブリエラを制止して

「あなたと皇子の間に親密な関係はありえない!」

と明言する。

それを聞いたガブリエラは、

「そんな夢はありませんが、殿下もお嫌ではないはず。」

と言い放つ。

その言葉に機嫌を損ねたマヒデブランは、

「後宮には女人が大勢いる。皇子にその気があればガブリエラも後宮に入れたはずだ。」

と伝える。

そこにフィダンが慌てて入ってくる。

それを見たマヒデブランはガブリエラを帰らせる。

 

部屋を出たガブリエラは廊下で側女の一人と鉢合わせする。

その側女は慌ててガブリエラに道を譲るが、それはルメイサだった。

しかしガブリエラは、それが自分の妹だと気付かずに帰っていく。

 

フィダンから、皇子が勅命に背いたことを知らされたマヒデブランはショックを受け、めまいを起してへたり込んでしまう。

一息ついて冷静になったマヒデブランは、フィダンに真偽を確かめるよう命じる。

 

 

スレイマンは一人考え込んでいた。

そして若い頃、ムスタファと剣の稽古をしている時、自分と対等に戦うようになった皇子の成長を喜びながらも、

「もはや無邪気ではいられぬ。」

と自分にとって脅威になる日が来るような予感を覚えたことを思い出す。

 

 

その頃ムスタファは、イブラヒムから忠告された

「我を通せば絶対権力への反逆と見なされる。」

という言葉を思い出して一抹の不安を覚えていた。

翌朝、スレイマンからの伝令が到着し、ムスタファに

「帝都に赴き、皇帝の命に背いたことへの弁明をせよ。」

という勅命が下る。

 

 

シャー皇女はムスタファの反逆は何かの間違いだとスレイマンの説得を試みる。

するとスレイマンは、

「なぜ言い切れる?」

と問う。

シャー皇女は、

「兄上の息子だからです。世界中の軍隊が皇子にひれ伏したとしても、兄上に反逆をするはずがありません。」

と必死に説得する。

しかしスレイマンはシャー皇女に下がれと命じる。

それでもシャー皇女は

「どうかお慈悲を…」

と懇願するが、スレイマンは

「その慈悲心が私の目を覆ってきた。慈悲をかけた結果が今起こっていることの元凶だ。私は家族や友にも【絶対的忠誠心】のみを求めてきたのだ。」

と声を荒げる。

 

 

ヒュッレムはアヤスを呼び、ヒュスレヴが宰相になったことは寝耳に水だったと話す。

アヤスも全く知らされていなかった。

陛下が決めたと言うアヤス。

しかし、ヒュッレムは

「(アヤスが)重要な役職なのに何の相談もなく?その理由は分かるか?」

と尋ねる。

口ごもるアヤスにヒュッレムは

「お前は国務より私事にいそしんでいる。」

と嫌味を言う。

反論しようとするアヤスにヒュッレムは、

「大宰相という地位に居ながらそれを疎かにしていれば、いずれ自滅する。」

と警告する。

アヤスは、

「力は尽くしております。」

と弁明し、

「ムスタファ殿下が今回の失態で力を失うのは明らかです。」

と告げる。

するとヒュッレムは、その件を離したかったのだと言い、

「皇子には反逆の代償を払わせる。ルトフィーやマルコチョールが皇子を擁護するだろうから、陛下からムスタファへの怒りを絶やさないように。

と指示する。

 

 

マトラークチュはマルコチョールに、

「リュステムが皇子を嵌めたのだろう。」

と言うと、マルコチョールは、

「奴の関与を祈ろう。それならば奴の悪行を暴ける。」

と願う。

 

そこにハティジェがやってくる。

ハティジェはムスタファの反逆を耳にして心配して駆けつけたのだった。

兄上の考えを知りたいと言うハティジェにマルコチョールは一瞬押し黙り、

「もっとも適切なご聖断が下されましょう。」

と答える。

それを聞いたハティジェは、

「やはりね。兄上は皇子を反逆者だと責め立てるつもりだろう。」

と怒りを露にする。

するとマトラークチュは、ハティジェに

「冷静になりますように。陛下は殿下を弾劾したりしません。」

と慰める。

しかしハティジェは、

「もう忘れたの?」

と、スレイマンが親友イブラヒムを処刑したことを持ち出す。

 

そこにヒュスレヴが挨拶に来たという知らせが入る。

 

マルコチョールはハティジェに、

「心配しないでください。ムスタファ殿下は帝国の未来そのものです。殿下をお守ります。」

と約束する。

それを聞いたハティジェは、

「心から信頼している。」

と声を掛け、退出する。

 

 

エスマハンがメフメトの部屋にやってくる。

皇子は今から出かけると言うが、エスマハンは、

「私とマルコチョールのあらぬ噂を聞いている?それは事実無根よ。」

と説明する。

それを聞いたメフメトは、

「初耳だ。マルコチョールは重臣の一人なので、噂になっても問題ない。」

とつれない返事をする。

それを聞いたエスマハンはショックを受ける。

 

続いてミフリマーフがメフメトのところにやって来る。

部屋から顔を曇らせながら出てきたエスマハンを見て、

「どうしたの?」

と聞くが、エスマハンは何でもないとごまかす。

ミフリマーフは、

「兄上が無神経なことを言った?」

と続けて聞くが、エスマハンはそれも否定する。

エスマハンの様子を見たミフリマーフは、

「行為が顔に出ているのにね…」

とあきれる。

するとエスマハンは、

「鈍感なのは本人だけ。」

とため息をつくが、ミフリマーフは

「相手は皇子。親密な関係にはなれない。特にあんたとはね。」

とエスマハンの希望を打ち砕くのだった。

 

 

その夜マヒデブランは皇子の師を呼んで、皇子の居場所を尋ねる。

スレイマンが皇子を召喚したと知らされたマヒデブランは狼狽し、皇子に何の罪があるの?と師を問い詰める。

師は

「詳細はともかく…」

と前置きをして、皇子が陛下の命令に背いたことを伝える。

 

 

ガブリエラは自宅でベニートと食事をしていた。

ベニートは、皇子が帰還したら【問題解決】をするよう迫る。

ガブリエラは、

「最善を尽くしたが皇子の説得は難しい。」

と答える。

しかし、ベニートは笑みを浮かべ、

「男なら、あなたのような女性にはあらがえない。それとも女性としての手腕は商売ほどではないと?」

と挑発する。

ガブリエラは、

「それはあなたがご判断を…」

と上目遣いにベニートに近づき、油断したベニートの手をナイフで突き刺し、控えていた家来にベニートの首を締め上げさせ、

「妹はどこ?居場所を言うか、死ぬかよ。」

と脅迫する。

するとベニートは、

「あなたの妹ルクレツィアは、ムスタファ殿下の後宮に居る。」

と白状する。

それを聞いたガブリエラは衝撃を受けるのだった。

 

 

師から報告を聞いたマヒデブランは自室に戻ってくるが、人払いをして、皇子の失態に泣き崩れ、皇子が生きて戻ってくることを神に祈る。

 

 

ローマ法王はオスマン軍がヨーロッパへ進軍してくることを恐れる。

枢機卿たちは、

「一丸になってオスマン軍と戦うべきキリスト教徒たちが、仲間割れしている。」

と嘆く。

そこでローマ法王は、フランス王とカール5世を和解させようと画策する。

 

 

マルコチョールはスレイマンに、

「法王がフランスとカールの和解を画策しています。」

と報告する。

スレイマンは、

「フランス王をカールの手から救ったのは私だ。フランス王は恩を忘れたのか。」

とあきれる。

フズルが、

「異教徒は信用なりません。」

と述べると、スレイマンはマルコチョールにフランス王に書簡を送って「過去を思い出させよ」と命じる。

 

そこにメルジャンが現れ、ムスタファ皇子が到着したと知らせる。

それを聞いた一同は凍り付き、スレイマンは顔を曇らせる。

 

 

ムスタファを迎えに出た重臣たちは皇子に挨拶をする。

スレイマンの部屋に向かおうとする皇子を呼び止めたルトフィーは、

「陛下はたいそうご立腹です。これ以上怒らせることなきよう…。」

と進言する。

しかし皇子は、自分にはやましいことはないと言い放ち、スレイマンの部屋に向かう。

 

 

スンビュルはムスタファがスレイマンの所に向かったことをヒュッレムに報告する。

ファーリエは一瞬ハッとするが、無言でジハンギルの世話をする。

ジハンギルはムスタファに会いたいと言い出すが、ヒュッレムはファーリエにジハンギルを部屋に連れて行くよう命じる。

 

ヒュッレムは、

「待ちかねたわ。」

と、皇子がスレイマンの怒りを恐れて逃走しなかったことを残念がる。

スンビュルは、

「陛下は殿下を許すでしょう。」

と言うが、ヒュッレムは

「許されても無駄。この件でムスタファは陛下からの寵愛も失った。」

とほくそ笑む。

 

スレイマンの部屋の前ではシャー皇女とハティジェが心配そうに皇子を迎える。

ハティジェは、

「なぜ過ちを?お前は私たちの希望なのに。」

と皇子を責める。

皇子はため息をつき、

「後で屋敷に伺います。」

とハティジェたちに帰るように言う。

するとシャー皇女は、

「お前が正しくとも決して逆らわないで。兄上に口答えしないように。」

とくぎを刺す。

驚いたムスタファは、

「父上が私を殺すとでも?」

と耳を疑う。

するとハティジェは、

「昔とは違うのよ。」

と、諭すのだった。

 

そこにマルコチョールが出てきて、ムスタファを部屋にいざなう。

皇子は、

「私は潔白です。」

とかたくなになる。

スレイマンに会ったムスタファは、挨拶するため近づこうとするが、制止され、近づくことができない。

ムスタファを一歩下がらせたスレイマンは、

「軍政官として送り出した日に言ったことを覚えているか?」

と皇子に尋ねる。

皇子は、

「父上のお力と正義の代理人として赴く所存。」

と、その日の言葉を思い出して口に出す。

するとスレイマンは、

「何がお前を暗い道へ追いやったのだ。」

と、命令に背いた理由を問い詰める。

ムスタファは、その誓いを偽っていないが、自らイスケンデルを斬首したことを認める。

それを聞いたスレイマンは激高し、

「愚弄するのか?」

と怒鳴る。

ムスタファは、

「そんなつもりはありません。あなたは私の崇高なる皇帝陛下であり父上です。忠誠心はゆるぎません。」

と明言し、

「説明します。」

と述べるが、スレイマンは

「許しを請うより己の擁護か!」

と激怒し、

「無実というな!悔い改めよ!」

とムスタファ皇子の弁明を拒否するのだった。

 

 

※主要登場人物について、おさらいしたい場合はこちらの記事で確認してください。

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オスマン帝国外伝_キャスト

 

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第65話の感想

 

ムスタファは自分が正しいと信じているようですが、スレイマンの怒りは

「正しいか正しくないか」ではなく、自分に逆らったという事実に対して向けられたもの

です。

それをシャー皇女も指摘して何とか穏便に収めようと説得しましたが、ムスタファは耳を貸さず、自分の意見を通しました。

 

そんなムスタファ皇子に激怒するスレイマン…もうこうなっては皇子への信頼は消えてしまったでしょう。

反ヒュッレム派にとっての唯一の希望であるムスタファ皇子がスレイマンに見限られては、ヒュッレムの天下は揺るぎようがありません…ヒュッレムの高笑いが聞こえてきそうです。

 

それにしても、ムスタファはなぜこんなに頑固なんだろ…?

やはり母マヒデブランをないがしろにして来たスレイマンへの反発が皇子をこんな頑固者にしてしまったのでしょうか…

ムスタファ皇子が皇帝になれなければ、もうヒュッレムの産んだ皇子しかいないので、どう転んでもヒュッレムの天下です。

ヒュッレムの言うように別に皇子を排除しなくても、どのみちヒュッレムの息子の一人が皇帝になるでしょう。

 

これをひっくり返すには…

って考えると何やら嫌な予感しかしませんが、焦った反ヒュッレム派がおかしなことをしでかさなければいいですね…。(→特にハティジェとマヒデブラン)

 

 

ハティジェは結婚を強要されておかしくなってしまったのか(いや、元からおかしいか)、心配するシャー皇女をしり目に「結婚準備を始めなきゃ」と高笑いして、シャー皇女をドン引きさせていました。

帝都を離れなければもうどうでもいいのでしょう…(お相手がかわいそう…)

 

 

エスマハンはメフメトが自分に関心がないことにショックを受けています。

さらにミフリマーフの「心無い一言」でますます傷ついてしまったようです。

ミフリマーフ…

「相手は皇子だもの」

とか、

「特にあんたとは…」

とか、友達なのにずいぶん酷いことを言いますね。

やはりミフリマーフも生まれながらの皇族、相手を見下しちゃうのは仕方ないのかしら?

 

でも、エスマハンは従妹ですよ?

一応皇族の血を引いています。

そこまで言う必要ある?

って感じました。

もしかしたら…マルコチョールと上手くいかなかった腹いせ??

でも、そんなことしてたら、怒ったエスマハンがマルコチョールとの縁談を受け入れてしまうんじゃないか…と私は心配です。

そうすればミフリマーフの鼻を明かすことができますからね。

 

一方で、ミフリマーフ自身は、わざと密告させてマルコチョールとの既成事実を造ろうと考えたようですが、流石のヒュッレムには通じませんでした。

それどころか大目玉を食らい、後宮から出ることを禁止されてしまいます。

しかし、ミフリマーフは

「好きな人と結婚させる」

と言ったヒュッレムとの「約束」を忘れていませんでした。

子供だからいつか忘れる…って軽く考えていたのでしょうね~

まさか!って顔していましたから。

 

とは言え、ミフリマーフがいくら想いを寄せても、マルコチョールがなびくとも思えません。

ミフリマーフ本人は、マルコチョールが本当は自分を好きなのに皇女だからと躊躇している…と思っているようですが、本当のところはどうなんでしょう?

いずれにせよ、今回の結果で、ミフリマーフは浅はかな行動をし、ますますマルコチョールから遠ざけられてしまい、ショックを受けています。

エスマハンもメフメトにツレなくされ、さらにミフリマーフの言葉にも傷ついています。

二人の皇女の傷心は癒えるのでしょうか?

 

 

そのマルコチョールはエレニカからも結婚を迫られて、

「嫌ならこれきりだ」

と冷たくあしらいました。

まあね、いくら馴染みとは言っても、重臣が酒場女と結婚するわけにはいかないでしょう。

かわいそうなエレニカ…

今までずいぶんマルコチョールに尽くしてきたのに…。

それにしても、エレニカはいったい何年現役?今いくつなんだろ?

 

 

ところで、ガブリエラは妹ルクレツィアがムスタファ皇子の後宮にいることを知り、愕然としています。

あのルメイサがルクレツィアなんですが、すれ違って顔を見合わせた時、ガブリエラは妹だと気付きませんでした。

それって生き別れになった時、まだ小さかったって事なんですかね?

 

それにしても、ガブリエラ、なかなかしたたかですね!

でも、そんな大胆な行動もできるなら、もっと早くしていれば船を燃やしたりされなかったんでは?

って不思議で仕方ありません。

今後、ガブリエラは妹を奪還するため動くのか?注目ですね。

 

 

さて、ムスタファはスレイマンに弁明を認められませんでした。

それでも、その頑固さから自らの正当性ばかりを主張するムスタファ

スレイマンの怒りはすさまじく、完全に息子を見る目が変わってしまったのは明らかです。

 

それをほくそ笑むヒュッレムと、焦る反ヒュッレムの面々…

このままではヒュッレムの天下が続いてしまうと不安に駆られ、今後ハティジェたちが愚かなことをしでかさなければいいのですが…。

それこそ、今のムスタファのためにも、大人しくしていて欲しいのですが…。

 

 

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オスマン帝国外伝シーズン3の日本語字幕版最速配信は?

現在、最新のオスマン帝国外伝シーズン3が配信されているのは、「チャンネル銀河」「hulu」だけ(毎週5話づつ配信)です。

当然、数カ月後にはBS日テレでも配信されることになると思いますが、まだいつになるか未定だし、そんなに待てない!という場合、日本語字幕付きのオスマン帝国シーズン3を視聴するにはこの2択しかありません。

 

その内、リアルタイム配信での最速はチャンネル銀河になります。(huluより1日程早い)

たった1日の違いですが、1日でも早く観たいなら「チャンネル銀河」に軍配が上がりますが…両者には決定的な違いがあります!

 

ということでまずは、チャンネル銀河(単体で申し込んだ場合)とhuluを比較してみましょう!

チャンネル銀河 hulu
料金 660円(税込) 1,026円(税込)
無料期間 加入月無料 2週間
オスマン帝国外伝を見逃した場合 毎週土曜日に再放送(1回のみ)あり。 いつでも何度でも好きなだけ観れる。

チャンネル銀河はスカパーのサービスで他のチャンネルとのセット割などもありますが、オスマン帝国外伝をとことん楽しむという面で言えば、シーズン1からシーズン3の配信されたところまで、好きな時に好きなだけ観られる【 hulu 】が圧倒的にお得です!(私はもう何度も観ています)

 

ご覧のように、「チャンネル銀河」では再放送は基本的に1回のみ。(ただ、シーズン2までと同様に、数カ月後に再配信はされるハズです。)

リアルタイムで観れる場合は問題ないんですが、

  • 見逃した…
  • もう一度あの場面を振り返りたい…

という場合、

現状でシーズン3がいつでも何度でも見放題なのは、huluのみ

です。

 

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しかも…

シーズン1、2の場面もいつでも振り替えれる!

huluならいつでも何話からでも、更に何度でも日本語字幕版のオスマン帝国外伝シーズン3が観れるんですが、更に大きいのは、

シーズン1、2のストーリーをいつでも振り返れる!

これはすごく大きいんですよ!

 

だって、実際に私もそうでしたが、オスマン帝国外伝は、これだけの大作なので、

  • あれ?何でこんな事になったんだっけ?
  • あれ?そもそもこの事件の発端は何だったっけ?
  • この人物ってあの時の人か~

と頻繁に過去を振り返りたくなるものですから…。

 

複数の事件が絡み合って展開されるので、あれって次の事件の伏線だった…という場面がたくさん出てくるので尚更。

だからオスマン帝国外伝にどっぷり浸っている私にとって、huluはもはや手放せない存在です。

 

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そしてhuluには無料トライアル期間というお試しで利用できるサービスがあります。

 

まずは2週間のお試し期間でhuluライフを体験!

オスマン帝国外伝のボリュームから考えると、まず現実的ではないんですが、その気になればhuluの無料トライアル期間の2週間でシーズン3最新配信分までの全話を制覇してしまうことも不可能ではありません。

 

そしてその2週間以内に解約すれば、実質タダでオスマン帝国外伝シーズン3を堪能できてしまうのです。

huluは無料トライアル期間に解約すれば、料金は一切掛かりません。

しかも、登録も解約も5分以内で簡単にできます。

 

これはもうメリットしかありませんよね。

 

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実はBS日テレでの放送ではカットされてる場面があります!

いつになるかは分かりませんが、シーズン2まで好評だったこともあって、数カ月後にはBS日テレでも「オスマン帝国外伝 シーズン3」は放送されるでしょう。

 

ただ、シーズン2までがそうだったように、BS日テレでの放送には、CMに入る直前に流れる数秒の場面が出てくると思います

コレって実は、

カットされてる場面

も含まれているんです~!!

 

もともとトルコ版で各話の長さが違うのに、地上波での放送枠は固定なので、その放送時間上の微調整で致し方ありません。

まあ…それほど重要ではない場面が多い感じではあるんですが、CMの前後で場面が飛んでるので、個人的には違和感を感じます。

BSもしょせんCMありきで成り立ってるので仕方ないですね。

 

ちなみに、この記事の感想は、もちろんhuluでの完全版を元にしています。

 

ということで、完全版をじっくり堪能したい私にとっては「hulu」の1択です!

 

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本ページの情報は、2024年12月時点のものです。最新の情報は、 hulu公式ページよりご確認ください。

 

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