オスマン帝国外伝シーズン3第68話のあらすじと感想/後宮の財政難

オスマン帝国外伝_シーズン3第68話あらすじ

 

この記事は、「オスマン帝国外伝 シーズン3/第68話」のどこよりも詳しいあらすじと感想について書いています。

 

バヤジット皇子が勝手に遠征に参加したため、宮殿内は騒然となりましたが、セリム皇子に見つかり、スレイマンから怒られ、宮殿に戻されました。

更に代償として、バヤジットの無断外出に関わった者が処罰されてしまい、ショックを受けています。

 

そんな騒動の中、ミフリマーフに喧嘩を吹っ掛けたエスマハンは、怒ったミフリマーフに突き飛ばされ、頭を打って気を失います。

幸い命は取り留めたものの、シャー皇女もヒュッレムもミフリマーフが何かしたのでは?と疑っています。

この2人の争いも、今後ヒートアップして来そうな予感です…。

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第68話のあらすじ[ネタバレ注意]

サブタイトル「秘策」

 

ムスタファはタシュルジャルと共にガブリエラの館を訪れる。

皇子の突然の訪問だったが、ガブリエラは快く二人を迎え入れる。

もてなしをしようとするガブリエラに皇子は、単刀直入に話を切り出し、ベニートに会ったことを伝える。

慌てて弁解しようとするガブリエラだったが、皇子は彼女の首をつかみ、壁に追い詰め、

「お前は何者だ?」

と詰問する。

 

マヒデブランは皇子がまたも外出したと知り、フィダンにガブリエラへの不満を口にする。

フィダンは、ガブリエラが前回訪問時に、ネルギスシャー皇女の部屋にいて、自分に気付き慌てて帰っていったことを報告する。

マヒデブランの部屋で、ろうそくに火をつけていたルメイサはそれを聞いて動揺する。

 

マヒデブランはその時、ネルギスシャー皇女の世話をしていたハズのルメイサに話を聞く。

ルメイサは、ガブリエラがネルギスシャー皇女に会いに来たが断ったとごまかす。

それを聞いたマヒデブランはガブリエラに疑念を持つ。

 

ムスタファに責められたガブリエラは、悪意はない…と弁明をするが、皇子は

「悪意なく間諜をするのか?」

と問い詰める。

ガブリエラは、

「私は間諜ではなく、海賊に連れ去られた妹を探しているのです。」

と無実を訴える。

皇子が、

「死んだのではないのか?」

と尋ねると、ガブリエラは

「失ったと申しました。それ以降ずっと妹を探していて、ベニートから『妹が生きている』と聞かされ、居場所が知りたければ、殿下から【貿易特権】をもらう手助けをしろと言われていました。」

と説明し、

「ベニートから居場所を聞き出しました。」

と続ける。

信じがたい…と言う皇子に、ガブリエラは

「(宮殿に居る)ルメイサが私の妹です。妹を返して欲しい。」

と懇願する。

皇子は、

「策略を巡らす前に言うべきだった。」

と冷たく突き放すが、ガブリエラは

「邪心はありませんでした。私は殿下の事を愛しています。」

と告白する。

それを聞いたムスタファは、

「もし本当に後宮にいるなら、妹は私の女人だ。後宮からは出られない。」

と告げる。

泣いて懇願するガブリエラ。

しかし、ムスタファは、

「命が助かっただけ感謝しろ。」

と言ってすぐに国に帰るよう命令する。

 

マヒデブランはルメイサの様子がおかしいことに気づき、どうしたのか?と尋ねる。

ルメイサは疲れてだけですとごまかす。

 

そこにムスタファが帰ってくる。

マヒデブランはルメイサに下がってもいいと言うが、皇子はルメイサを呼び止め、元の名前を尋ねる。

ルメイサは「ルクレツィア」と答える。

続けて皇子は、イタリア語で家族について尋ねる。

ルクレツィアは物心ついたころにはマニサにいたと言い、家族の事は分からないと答える。

それを聞いた皇子はルメイサを下がらせる。

 

皇子はマヒデブランに、今後ガブリエラが来ても後宮にいれないよう指示する。

不思議がるマヒデブランに皇子は、

「明日説明します。」

と言って部屋を出ていく。

 

 

シャー皇女の屋敷では、ヒュッレムを排除する方法について話していた。

「兄上が追放するのが、ヒュッレム排除の唯一の道」

と言うシャー皇女。

しかしハティジェは、

「あの女は用心深い。策略ではヒュッレムを排除できない。」

と話す。

するとシャー皇女は、

「今にわかる。」

と言い、ニギャールに重要な任務を与える。

そこにヒュッレムが来たと言う知らせが来る。

 

ヒュッレムがミフリマーフを連れてエスマハンの見舞いにやって来る。

シャー皇女はミフリマーフに

「あの子の命の恩人だ。」

と迎え入れる。

それを聞いたミフリマーフは、

「エスマハンの様子を見に行く。」

と言って二階に向かう。

ミフリマーフが立ち去った後、ハティジェはヒュッレムに

「よく私の前に立てるわね!」

とヒュッレムを睨みつける。

するとシャー皇女はハティジェを制止し、ヒュッレムを自分の隣に座らせ、ニギャールを下がらせる。

 

ミフリマーフはエスマハンの部屋に入って行く。

エスマハンは、

「ここで何を?」

と驚くが、ミフリマーフは見舞いに来ただけだと答える。

怪しむエスマハンにミフリマーフは、

「真実を隠したのは賢明ね。本当の事を言わなかったのには驚いた。(だけど)実際事故だし。」

と自分を正当化する。

それを聞いたエスマハンは、

「帰って!」

と睨みつけるが、ミフリマーフは

「これを教訓にするのね。私に対して言葉に気を付けるように!」

とくぎを刺し立去ろうとする。

するとエスマハンは、

「本当のことを言わなかったのは怖かったのではない。マルコチョールとあなたは絶対結婚できない。」

と笑う。

それを聞いたミフリマーフは笑顔で立ち去るのだった。

 

ヒュッレムはシャー皇女に、

「ミフリマーフが(エスマハンの)事故を目撃して怯えている。」

と話す。

それを聞いたシャー皇女は、

「でしょうね。あなたと同じく繊細なのね。」

と嫌味を言う。

どういう意味か?と尋ねるヒュッレムにハティジェは

「お前と同じという意味よ。ミフリマーフは平気で嘘をつく。エスマハンが勝手に転んだとでも?」

と聞き返す。

ヒュッレムは、

「私の事は何を言っても構わないが、皇帝の一人娘を悪く言うのは戴けない。」

と言い返す。

そこにミフリマーフが戻ってくる。

ヒュッレムはミフリマーフと共に帰っていく。

 

 

翌朝、ヒュッレムはエブッスードの家にやってくる。

立ち退きを拒んでいる女性ケヴセルのところに行くためだった。

エブッスードは体を壊し、静養のため、遠征先から帝都に戻されていた。

ヒュッレムはそんなエブッスードに休むように言い、エブッスードの妻ゼイネプと共にその女性のところに向かうと告げるが、

「ケヴセルは頑固なので、承諾させるのは難しいでしょう。」

と予測する。

 

女市場にあるケヴセルの家にやってきたヒュッレムは、ケヴセルから、この家には思い出があるので立ち退きたくないのだと聞かされる。

それを聞いたヒュッレムは、

「私にも思い出があるわ。あなたと違って素敵なものじゃないけど…」

と奴隷として市場に連れてこられた自分の思い出話をする。

そしてヒュッレムは声を詰まらせながら、

「長年女市場に住んでいるなら、目にした者はたくさんあるでしょう。奴隷たちの叫び声を聞いたのではない?私が宮殿に買われたのは幸運だった。」

と涙を流す。

ヒュッレムはケヴセルに近づき、膝に手をやりながら

「たくさんの涙が流れた場所を、笑顔のあふれる場所にしたいの。」

と言って説得する。

それを聞いたケヴセルはヒュッレムの手を取り、涙を浮かべ、

「それほどのお志と知っていたらお手間は取らせませんでした。」

と立ち退きを承諾する。

 

 

モルダヴィア近郊に陣を張ったスレイマン達は、モルダヴィア領主ラレシュを追い詰めるために会議を開いていた。

そこでリュステムは、モルダヴィアを併合してはどうか?と提案する。

しかしルトフィーは、

「併合すれば何千もの兵を常駐させなければ…」

と否定的な意見を述べる。

ヒュスレヴはルトフィーの意見に賛同し、

「ラレシュに代わる王として、モルダヴィア人を建てた方が安定するでしょう。」

と意見を述べる。

そこにマルコチョールが来て、

「ラレシュの親族の者がお目通りを申し込んできました。」

と伝える。

ラレシュの弟シュテハンに謁見したスレイマンはここに来た理由を尋ねる。

するとシュテハンはスレイマンに跪き、

「皇帝陛下に仕えるために来ました。」

と申し出る。

 

 

バチカンでは、キリスト教世界の領主たちが集まっていた。

法王はそれを喜び、

「我らの艦隊がオスマン軍を止める。」

と豪語するが、それを聞いたフランス王は、

「それは幻想です。彼らを止めた者はいません。」

と懐疑的な意見を述べる。

カールも

「各国が兵を出し、金も出し渋らなければ、海戦で撃退できる。」

と言い張る。

イタリア諸国とカール率いるスペインはそれぞれ艦隊を派遣すると言うが、フランス王は参加しないと告げる。

カールは、

「連合艦隊を率いるのは、ジェノバ人のドリア総督だ。」

と言うと、ベネチアがそれに異議を唱える。

しかしカールはそれを遮り、ドリア提督が指揮することに固執する。

 

 

スレイマンは降伏を申し入れたシュテハンに対し、ラレシュがオスマンを裏切って敵と結託したことや貢納をしなかったことを責め立てる。

ヒュスレヴも、ラレシュがポーランドに侵攻したことを挙げ、マルコチョールもラレシュがアルヴィーゼ・グリッティ殺害を命じた…と続く。

スレイマンはルトフィーに

「裏切り者への罰」

を尋ねる。

ルトフィーはメフメト帝に反抗したブラド公の末路を例に挙げ、それを教訓にすべきと提案する。

そこでスレイマンは、

「裏切り者には厳罰を、忠誠を誓うものには褒美をあたえる。忠誠を誓うのならシュテハンを領主にする。」

と申し渡す。

するとシュテハンはスレイマンの玉座に口づけし、スレイマンへの忠誠を改めて誓う。

 

その頃、フズルはキリスト教世界の連合艦隊を今か今かと待ち受けていた。

 

 

後宮の側女たちは、給金が支払われていないことに不満を漏らしていた。

もう1月以上無給だった。

スンビュルは、食事は出ているのだから、もう少し待つように…となだめるが、側女たちの不満は抑まらなかった。

アフィフェはヒュッレムに、財政がひっ迫していて給金が払えていないことを告げる。

するとヒュッレムは、

「私が対処する。心配には及ばない。」

と返事する。

大広間で側女たちの不満を耳にしたヒュッレムは、

「数日後に未払いの給金をまとめて払う。」

と、側女たちをなだめる。

ヒュッレムはスンビュルにメルジャンを呼ぶよう命じる。

 

その頃メルジャンはシャー皇女のところに行っていた。

メルジャンはシャー皇女の指示を受け、側女たちの不満が今にも爆発しそうになっていることを報告する。

しかしニギャールは、それについてはヒュッレムが対処するだろうと懐疑的だった。

しかしシャー皇女は、

「対処はできるだろうが、不満の火は消せない。新たな薪をくべ続ければ火は燃え続ける。」

と豪語する。

 

遠征中で資金が心もとないのに加え、物価が上昇し、食料の調達も厳しくなりつつある。

そんな中、市場では、

「イスラム法学者の言葉は無意味だ。」

と説くアクサライのマシュキ師というものが辻説法していた。

マシュキ師は、

「すべての禁忌が合法だ。正しく行うなら人間のすべての行いが礼拝となる。断食や巡礼、日々の礼拝は悪魔に仕えた罰だ。真のイスラム教徒には必要ない!」

と言い放つ。

年2回の礼拝で事足りるというマシュキ師に対し、聴衆者たちは

「毎日の礼拝は無駄だというのか?」

と尋ねる。

マシュキ師は

「それは分からぬ。人それぞれだが、決められた礼拝は【他の事に目を向けさせぬ詭弁だ。】

と言い放つ。

そこに市場の視察に来ていたエブッスードが通りかかり、マシュキ師の話に耳を傾ける。

 

 

メルジャンを呼びつけたヒュッレムは、どこにいた?と尋ねるが、メルジャンは

「宮殿の仕事は多忙で…」

とごまかす。

ヒュッレムは、

「側女たちへの給金が滞っている。いつになったら払える?」

と尋ねる。

メルジャンは、

「チョバン殿に相談したが、遠征中で資金不足と言われました。」

という。

それを聞いたヒュッレムは、

「資金不足は知っている。解決法を答えなさい。」

と即す。

メルジャンは、

「資金の分配を待つしかありません。」

と言いながら、ヒュッレムの顔を見つめ

「あるいは…」

と言葉を濁す。

ヒュッレムは、

「私費は出せない。私の私費は寄進のために使うので出せないのだ。」

と話す。

メルジャンは、

「それは知っています。両替商に借りてはどうでしょうか?」

と進言する。

するとヒュッレムは、そんなメルジャンを下がらせる。

 

メルジャンが下がった後、ヒュッレムはスンビュルに意見を尋ねる。

スンビュルは、

「借金の必要はございません。支出金を待つべきです。」

と答える。

しかしヒュッレムは、

「側女たちがそれでは納得しないだろう…すぐに対処しないと側女たちが反乱を起こすだろう。」

と述べる。

それを聞いたファーリエは、

「私が反乱を起こさせません。」

と言うが、ヒュッレムはそんなファーリエを不安そうに見つめていた。

 

 

エブッスードはマシュキ師に近づき、

「大きく出たな。」

と声をかけ、

「そのような意見を述べれば、罪や争いを引き起こすのではないか?」

と尋ねる。

しかしマシュキ師は、

「真実を述べたまで…」

と意に介さない。

しかし、言われた相手がエブッスードだと気付いたマシュキ師はあえて、光栄ですと握手を求める。

 

マシュキ師の父は、『聖者アリー』と呼ばれる有名なイスラムの長老だった。

エブッスードは聖者アリーを称えつつ、マシュキ師の考えが宗教的には筋が通っていないと指摘し、

「そんな説法をしていては、寿命が縮まる。」

と忠告する。

しかしマシュキ師は、

「真実が寿命を縮めるなら受け入れるまで…」

と豪語する。

 

 

シャー皇女が宮殿にやってきて、ヒュッレムに

「後宮で不満が高まっていると聞いた。遠征時はよくあること。私が私費で側女たちに給金を払う。」

と申し出る。

しかし、ヒュッレムは自分が対処するので必要ないと返す。

それを聞いたシャー皇女は、

「意地を張らないで。兄上の威厳に傷がついては困る。」

と述べる。

それでもヒュッレムは、

「手は考えてあります。」

と、その申し出を断るのだった。

 

 

スレイマンの陣中では、プルト川への橋の建設がうまく行かず、それにイラ立ったスレイマンが首席建設官を呼び出して叱責していた。

建設官は、

「川岸が沼になっていて思うように進みません。橋の完成には最低でも1か月はかかります。」

と答える。

ルトフィーは、そんなに待っていては、また雨が降ってぬかるんでしまうと危惧する。

そこでスレイマンはマトラークチュに意見を求める。

マトラークチュは、

「プルト川は難所でありますが、優秀な工兵がいます。その者に任せてはどうでしょうか?」

と進言する。

それを聞いたルトフィーは、

「名案です。その工兵が短期間で船を3隻建造したおかげでイブラヒム殿がバン湖を渡ることができた。」

と話す。

イブラヒムの名を聞いたスレイマンは不機嫌そうにマトラークチュを睨み、その工兵を呼ぶよう指示する。

 

ルトフィーとマトラークチュはすぐにその工兵のところに向かう。

その工兵はすでに対策を考えていた。

それを聞いたルトフィーは、工兵にその対策をスレイマンに説明するよう命じ、マトラークチュは

「大いに褒めておいたぞ、恥をかかせるなよ。」

と発破をかける。

 

スレイマンは土地勘があるマルコチョールに、他の道がないか尋ねるが、マルコチョールはどの道も雨でぬかるむと泥沼化しますと答える。

そこにルトフィーが、工兵をつれてスレイマンの前にやってくる。

工兵は作業と天候を考えても10~15日で対策できると言い放つ。

その意見にスレイマンは、

「首席建設官は最低でも1か月かかると言っていたが…」

と怪しむ。

すると工兵は絨毯をめくり、自身が考えた構想を、模型を使って説明する。

それは、泥沼化した両川岸に安定土壌まで深く杭を打ち、綱を貼って浮かべたいかだを固定するというものだった。

それを聞いた首席建築官は、

「早い川の流れを考慮していないのでは?」

と疑念を抱くが、その工兵は、

「橋を架ける周囲の川幅を広げれば流れを緩めることができます。」

と説明する。

それを聞いたスレイマンはその工兵に名を尋ねる。

その工兵はカイセリ出身のシナンと名乗る。

するとスレイマンはシナンに、

「10日で橋を架けることができれば褒美を取らすが、できなければ首を刎ねる。」

と言い渡すのだった。

 

 

ヒュッレムは両替商ラケルを呼び、5万金貨の借金を申し込む。

ラケルは数日待って欲しいと返答し、下がっていく。

 

そして…ヒュッレムの部屋から出てきたラケルに、ニギャールが声をかける。

ニギャールはシャー皇女が呼んでいると、ラケルをシャー皇女の屋敷に連れて行く。

 

シャー皇女は、ヒュッレムがラケルに借金を申し込んだと聞き、

「いつ金を渡すのか?」

と尋ねる。

なぜそんなことを聞くのか?と尋ねるラケルに、シャー皇女は事情を説明する。

 

その頃、宮殿ではファーリエが側女たちを呼び、

「ヒュッレム妃が数日後には給金を上乗せして払う」

と伝えるのだった。

 

 

※主要登場人物について、おさらいしたい場合はこちらの記事で確認してください。

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オスマン帝国外伝_キャスト

 

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第68話の感想

 

ミフリマーフは、またもや余計なことを言ってエスマハンを怒らせてしまいました。

気位の高いミフリマーフは謝るってことはできないのかもしれません。

でも、わざわざ怒らせるようなことを言うなんて、やはりお姫様育ちは苦労が足りませんね。

 

一方、ヒュッレムは、自身のつらい経験を自らの口で話し、それに心打たれたケヴセルの説得に成功します。

皇后となったヒュッレムが、庶民であるケヴセルに、自らが奴隷だったころの話をするというのは、聞いている者の気持ちを揺さぶりますね。

ヒュッレムは単純にこの場所を無くしてしまいたいだけかもしれません。

ただその跡地に、

「皆が笑顔になれる場所を作る」

というのは素晴らしいと思います。

しかも、有無を言わせず地上げするのではなく、ちゃんと説得していることも好感が持てますね。

これが事実なら、ヒュッレムはただの悪女ではないということです。

 

しかしその裏側で、遠征の費用がかさみ、国庫は火の車。

そのせいで側女たちは不満を漏らしています。

それにしても、冷静に考えると、側女たちは奴隷の分際で贅沢ですよね?

宮殿暮らしの上、食事は満足に与えられているというのに…。

今お金がなくても飢え死にするわけでもないのに、何が不満なんでしょう?

 

そんな側女たちの不満を聞きつけたシャー皇女は(→というか、こうなることは分かっていたみたいですが…)、ヒュッレムにいつでもお金を用立てるとわざわざ言いに行きました。

これはヒュッレムが自分に借金するわけないとわかっていて言ったのでしょう。

そしてその言葉によって、ヒュッレムはラケルからの借金を決めてしまいました。

ラケルと言えば、ヒュッレムがマヒデブランを追い詰めるために利用した商人ですよね?

 

何だか嫌な予感がします。

さっそくシャー皇女はラケルを自宅に呼びつけてなにやら話をしているようですが…。

一体シャー皇女は何を企んでいるのでしょう?

 

 

ムスタファはベニートから、

「ガブリエラは間諜である」

と吹き込まれ、ガブリエラを問い詰めるために屋敷まで赴き、本当のことを言うように脅迫しました。

当然、ガブリエラは間諜ではないとベニートの話を否定し、妹を探すために皇子に近づいたことを告白しました。

そして、ガブリエラから妹が自分の後宮にいるルメイサであると聞かされた皇子。

 

後宮にいる女人は自分の所有物で帰すことはできない!と突っぱね、ガブリエラに帰国を迫りました。

いや…、皇子なんだからいつでもルメイサに暇を出すことができるでしょうに…

なのに、

  • なぜそんな冷たいことを言ったんだろ…?
  • ガブリエラの言ったことが信じられなかったから?
  • まさか、ルメイサの事が気に入ってるとか?

と色々勘ぐってしまいました。

 

マニサ宮殿に戻った皇子は、そのルメイサに名前と家族について話を聞きます。

しかしルメイサは、「ルクレツィア」という名前以外わからないようですね。

よほど幼い時に売られたのでしょう。

 

ところで、ムスタファは流ちょうなイタリア語でしたね。

イブラヒムから手ほどきを受けたのでしょう。(ちなみにムスタファ皇子役のメフメト・ギュンシュースさんは奥様がイタリア人で、自宅もイタリアにあるのでイタリア語は堪能なんですよ!)

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この、わざわざイタリア語で質問したのは本当の事を言わせるためでしょうか?

それとも、マヒデブランに聞かれないためなのか?

個人的には後者のような気がしました。

 

で結局、

皇子はルメイサをガブリエラの妹だと確認できたのでしょうか?

もしできたのなら彼女を帰してあげて欲しいですね。

 

 

そして今回初登場したマシュキ師。

イスラムの戒律を全否定してましたが、彼はスーフィーの使徒で、神の前ではすべての行為が祈りであると説き、史実ではそれを耳にしたスレイマンから呼び出されて問答の末、処刑されてしまう運命にあります。

まさに、エブッスードの言うように、寿命を縮めることになるわけです。

現代でもイスラムの国で、イスラム教徒がこのようなことを言えば厳罰を食らうでしょうから、この時代では言わずもがな…。

ただ、この教えについては非常にデリケートな問題を含んでいるのでノーコメントとさせていただきます。

 

 

気になる遠征中のスレイマン達の状況は、川を渡る橋を造ることに苦労していました。

そこにマトラークチュが紹介したシナンという工兵(今は将校になっていましたが)が、画期的なアイデアを持ってきます。

スレイマンはルトフィーからイブラヒムのエピソードが出てきて、一瞬マトラークチュを睨んでいましたね。

マトラークチュがイブラヒムの関係者を紹介したのが気に食わなかったのでしょうか?

 

そのシナンは、首席建築官が一月かかると言っている橋を10日でできると豪語し、興味を持ったスレイマンは10日でできなければ斬首だと言ってシナンに建設を任せました。

そう…このシナンこそ、かの有名な建築家「ミマール・シナン」なのです。

この作戦でスレイマンの目に留まったミマール・シナンは、その後、多くの建築物を残すことになります。

そして現在、彼の名をとった大学『ミマール・シナン芸術大学』があり、多くの芸術家や役者を送り出しているんです。

 

ちなみにスレイマン役のハリット・エルゲンチェさんもその『ミマール・シナン芸術大学の出身』です。

何か、意外なところで接点があって、「おぉ~」と感動しちゃいました。

 

 

話をドラマに戻して…

このシナンの画期的なアイデアは無事に成功するのか?注目しましょう!(って、シナンがその後活躍したのですから結果は明らかなんですけどね…)

 

 

さて、どうやら遠征は思った以上に長引いていて、敵のキリスト教徒たちは結束を固めつつあるようです。

ってことは…それはオスマン帝国の国庫の財源がよりひっ迫することを意味し、遠征が長引けば借金も膨らむことになるでしょう。

 

それを利用しようと考えているシャー皇女は、今後どんな手を使ってくるのでしょうか?

責任者という立場的にも、受け身で迎え撃たなければならないヒュッレムが圧倒的に不利な気がしますが、果たして…

 

 

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オスマン帝国外伝シーズン3の日本語字幕版最速配信は?

現在、最新のオスマン帝国外伝シーズン3が配信されているのは、「チャンネル銀河」「hulu」だけ(毎週5話づつ配信)です。

当然、数カ月後にはBS日テレでも配信されることになると思いますが、まだいつになるか未定だし、そんなに待てない!という場合、日本語字幕付きのオスマン帝国シーズン3を視聴するにはこの2択しかありません。

 

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チャンネル銀河 hulu
料金 660円(税込) 1,026円(税込)
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  • あれ?何でこんな事になったんだっけ?
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  • この人物ってあの時の人か~

と頻繁に過去を振り返りたくなるものですから…。

 

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実はBS日テレでの放送ではカットされてる場面があります!

いつになるかは分かりませんが、シーズン2まで好評だったこともあって、数カ月後にはBS日テレでも「オスマン帝国外伝 シーズン3」は放送されるでしょう。

 

ただ、シーズン2までがそうだったように、BS日テレでの放送には、CMに入る直前に流れる数秒の場面が出てくると思います

コレって実は、

カットされてる場面

も含まれているんです~!!

 

もともとトルコ版で各話の長さが違うのに、地上波での放送枠は固定なので、その放送時間上の微調整で致し方ありません。

まあ…それほど重要ではない場面が多い感じではあるんですが、CMの前後で場面が飛んでるので、個人的には違和感を感じます。

BSもしょせんCMありきで成り立ってるので仕方ないですね。

 

ちなみに、この記事の感想は、もちろんhuluでの完全版を元にしています。

 

ということで、完全版をじっくり堪能したい私にとっては「hulu」の1択です!

 

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本ページの情報は、2024年10月時点のものです。最新の情報は、 hulu公式ページよりご確認ください。

 

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