オスマン帝国外伝シーズン3第72話のあらすじと感想/失った皇帝の愛

オスマン帝国外伝_シーズン3第72話あらすじ

 

この記事は、「オスマン帝国外伝 シーズン3/第72話」のどこよりも詳しいあらすじと感想について書いています。

シャー皇女はヒュッレムが証文を取り返そうとするよう誘導し、スレイマンにヒュッレムに襲われたと訴えます。

スレイマンは信じられない様子でしたが、シャー皇女から証文を見せられ、マルコチョールにヒュッレムを迎えに行かせました。

シャー皇女に嵌められたと知ったヒュッレムは、ポーシアを探しますが見つかりません。

 

結局、対策が打てないままスレイマンの元に向かうことになってしったヒュッレム…今度こそ万事休すか…

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第72話のあらすじ[ネタバレ注意]

サブタイトル「天国と地獄」

 

ハティジェはやってきたニギャールに

「ちょうど呼ぼうと思っていた」

と話す。

それを聞いたニギャールはシャー皇女の策略が成功したことを知らせるが、ハティジェは

「期待しても無駄よ」

と笑う。

しかしニギャールは

「今度ばかりはそうはいかないでしょう」

と嬉しそうに語る。

するとハティジェは

「なぜ嘘をついたの?イブラヒムの埋葬場所を知っているのに隠している…復讐のつもり?」

と話題を変えニギャールを睨む。

ニギャールは慌てて

「私ごときが…」

と否定するが、ハティジェの追及は続く。

 

それでもニギャールは

「知りません。知っていたら祈りとお水を捧げますのに…」

とごまかす。

それを聞いたハティジェは

「さすがに嘘ではなさそうね」

と言ってニギャールを下がらせる。

ニギャールが立ち去った後、宦官を呼んだハティジェはニギャールの尾行を命じる。

 

 

ムスタファはタシュルジャルからイズミル沖で海賊が商船を襲ったと報告を受ける。

海賊はヴァスコ・ダ・ガマの息子クリストヴァンだと言う。

繰り返される海賊被害に業を煮やしたムスタファは一刻も早く手を打たねば…とイラ立つ。

 

ルメイサはアイシェの部屋で仕事をしながら、アイシェのドレスを手に取り、鏡の前で体に当ててみる。

そこにアイシェが戻ってくる。

慌ててごまかすルメイサにアイシェは

「皇子様の宴に出たそうね。」

と声をかける。

ルメイサは“命じられた“と誤魔化すが、アイシェは

「私をだませると?もぐりこんだくせに。」

と責め立てる。

ルメイサは衣装を運ぶと言って立去ろうとするが、アイシェはルメイサの腕をつかみ、

「お前の狙い通りにはさせない」

と睨みつける。

それを聞いたルメイサは

「ご心配なく。何をすべきかよくわかっています。」

と言って立去る。

 

 

皇子はタシュルジャルに対策会議のために重臣を招集するよう指示する。

そこにマヒデブランが現れる。

タシュルジャルを下がらせた皇子はマヒデブランに、

「海賊からの被害が増加しています。早急に手を打たなければならない。」

と述べる。

それを聞いたマヒデブランは、それはフズルの仕事だと諫める。

 

皇子は、

「もちろんフズルにも連絡はするが、一刻を争うのです。」

と答えるが、マヒデブランは

「報告だけでいい。造船所再稼働だけでも不安なのに…うかつなことをしないように。」

とくぎを刺す。

しかし皇子は

「母上の管轄は後宮です。政治に口出しをしないでください。」

と返す。

するとマヒデブランは声を荒げ、

「何をする気?ガレー船に乗って海賊と戦うの?」

と皇子の単独行動を諫め、

「小舟ですら許可なく乗るのは禁止されているのに。」

と嘆く。

マヒデブランは、

「御父上の耳に毒を吹き込む蛇がいるのに…少しの過ちが命取りになるのよ。」

と心配する。

 

 

エディルネに到着したヒュッレムはリュステムの出迎えを受ける。

しかし、リュステムはヒュッレムがなぜここに呼ばれたのか知らない様子だった。

ヒュッレムは一緒に来たファーリエに目配せし、リュステムとファーリエを残して宮殿の方に向かう。

ファーリエはリュステムに仔細を説明する。

 

ヒュッレムが到着したことを知ったシャー皇女はほくそ笑むが、ギュルフェムは

「ヒュッレムは道中で対策を練っただろう。陛下を丸め込んで全てをシャー皇女のせいにするでしょう。」

と懸念する。

シャー皇女は

「どうやって?証拠はそろっているのよ?その上、私たちを襲わせた大失態を犯した。」

と笑う。

それを聞いたギュルフェムは

「お望み通りでは?ヒュッレムが私たちを襲うように仕向けたのでは?」

と問う。

シャー皇女はそれを認め、ギュルフェムに

「ヒュッレムを倒したいのでしょう?」

と言って不敵な笑みを浮かべるのだった。

 

 

ヒュッレムはスレイマンのところに案内される。

スレイマンに再会したヒュッレムは再会を喜び、

「もう死んでも本望よ」

と笑顔を見せ、スレイマンに近づくが、スレイマンはそれを制止し、

「まず話すべき問題がある」

と切り出す。

 

スレイマンはシャー皇女から話を聞いたと言って借金の証文を見せ、

「その上、我が妹とギュルフェムを道中で襲うよう命じたとか?それは事実か?」

と問う。

黙り込むヒュッレムにスレイマンは

「どういうことか説明せよ!」

と迫る。

 

 

ファーリエから説明を受けたリュステムは、

「証文が陛下の手元にあるのでは助けるのは難しい。」

と厳しい表情で語る。

ファーリエは、

「シャー皇女を襲撃したのは悪手だった。」

と漏らす。

それを聞いたリュステムは、

「私に相談してくれれば手を打ったのに…」

とファーリエを責め、早急にヒュッレムを助けるための方策に知恵を絞る。

 

 

ヒュッレムは

「何を言って欲しいの?弁明の必要がある?」

と言い、スレイマンが自分への「中傷」を信じ込んでいると責める。

それを聞いたスレイマンは

「中傷だと証明できるなら言え!」

とヒュッレムに冷たい視線を送る。

ヒュッレムは

「遠征で資金が不足したの。側女たちの給金を支払うためにラケルから借金をしたが、“なぜか”運ぶ途中で盗まれた。」

と告げる。

それを聞いたスレイマンは

「誰に?シャー皇女だと言うのか?」

といぶかる。

ヒュッレムは

「他に誰がいるというの?シャー皇女はハティジェ皇女と結託して、私を排除するために、後宮で反乱を起こさせようとしたのよ。」

と述べる。

しかしスレイマンは

「シャー皇女が援助を申し出たはずだ。シャー皇女が私費で側女たちに給金を支払っている時もヒュッレムがそれをやめさせたのではないか?」

と続ける。

 

ヒュッレムは、

「シャー皇女が私の威光と評判を傷つけるためにやったのよ。皇后の私がそんなことを受け入れられない。」

と答える。

それを聞いたスレイマンは

「敵国の元首の一族には金を無心するが、我が妹にはできぬと?」

とあきれる。

ヒュッレムは

「ポーシアが敵国の元首の一族だとは知らなかった。ラケルの紹介だったから信用したのよ。過ちは認める。」

と調査不足を認めるが、

「時間がなかった。借金もすぐに返そうとした。」

と弁明する。

それを聞いたスレイマンは

「どうやって?」

と尋ねる。

口ごもるヒュッレムに近寄ったスレイマンは

「下賜した農場を勝手に売ったな?」

と詰め寄る。

ヒュッレムは、

「遠征中の陛下を煩わせることはできないと思った。私はシャー皇女に嵌められたのよ。ポーシアはシャー皇女の手先だった。だから証文をシャー皇女に渡したのだろう。」

と返すが、スレイマンは

「だから山賊に襲撃命令を?証文を奪って証拠隠滅を図ったのだろう。」

と更に責め立てる。

ヒュッレムは濡れ衣よと弁解するが、スレイマンは

「他に誰が?山賊は金品には目もくれず、証文だけを要求したのだぞ。」

と告げる。

するとヒュッレムは、

「それは事実?シャー皇女が言っただけでしょ?山賊すら嘘かもしれない…」

と言いながら、スレイマンに近づき、

「これは私と陛下を引き裂くための策略よ。シャー皇女を信じないで。」

と懇願する。

ヒュッレムはスレイマンに抱き着き、スレイマンもそんなヒュッレムを抱きしめる。

 

ヒュッレムはスレイマンが自分を信じてくれたと確信するが、スレイマンは

「前回はハティジェがヒュッレムに襲われたと言い、今度はシャー皇女がヒュッレムに襲われたと言っている。」

とため息をつき、

「ハティジェを信じるべきだった。お前をエディルネに残して私たちは帝都に帰る。」

と告げる。

それを聞いたヒュッレムは愕然とする。

 

 

ヒュッレムが来たと知ってヒュッレムに会いに来たメフメト皇子とセリム皇子は、スレイマンが自分たちを無視して通り過ぎるのを見て不安になる。

ヒュッレムはスレイマンに信じてもらえなかったことに落胆していた。

そこにメフメト皇子たちがやってくる。

皇子たちに再会したヒュッレムは再会を喜ぶが、メフメト皇子はヒュッレムの様子がおかしいことに気づく。

 

 

スレイマンはシャー皇女とギュルフェムにヒュッレムを残して帝都に戻ることを伝える。

それを聞いた二人はヒュッレム追放に成功したとほくそ笑む。

 

 

皇子たちはヒュッレムがエディルネに残ると聞いて驚くが、ヒュッレムは「気分がすぐれないから」だとごまかす。

それを聞いたセリム皇子は自分たちも残ると言い出すが、ヒュッレムは「すぐ帰るから」と言って父上と共に帰るよう指示する。

 

そこにファーリエが現れ、スレイマンが皇子たちを呼んでいると告げる。

ヒュッレムは二人に別れを告げ、メフメト皇子に弟たちを守るよう指示する。

 

リュステムは

「(シャー皇女たち)襲撃事件があったのなら、すぐに報告してくれれば黒幕を突き止めたのに…」

とマルコチョールにいうが、マルコチョールは

「陛下は俺に命じたのだ。お前ではない。」

とリュステムを睨む。

するとリュステムは

「言葉に気をつけろ。俺を誰だと思っている?」

と睨み返すが、マルコチョールは

「よく知っているさ。これまでの行いもな。」

と言い返す。

 

そこにスレイマンがやって来て、ルトフィーにシャー皇女とギュルフェムを任せ、リュステムにはスレイマンと皇子たちに続くよう命じる。

それを聞いたリュステムは

「陛下はお妃さまと一緒だとばかり…」

と言うが、スレイマンは

「聞こえなかったのか?命令に従え!」

と不機嫌な口調で言い捨てる。

 

スレイマンと共に立ち去ろうとしたリュステムにルトフィーは

「見舞いの言葉もないのか?シャー皇女が襲われたのに。」

と嫌味を言う。

リュステムは、

「先ほど知りました。お大事に…神のご加護を。」

と言うと、ルトフィーは、

「神はしもべをお守りくださる。偽善者は地獄の業火で灰になる運命だ。皇女様を貶めようとしたものが報いを受けんことを…」

とリュステムをじっと見る。

リュステムは煙たそうに「アーミン」と言って立去る。

 

 

ヒュッレムはリュステムにポーシアを探させるようファーリエに指示するが、ファーリエは

「既にリュステム殿に詳細を話したので必ず見つけ出すでしょう。それで状況が変わるかどうか…」

といぶかる。

ヒュッレムは、

「ポーシアがシャー皇女と結託していることが分かれば状況が変わる。」

と返すがファーリエは懐疑的だった。

 

そこにシャー皇女が現れ、ファーリエを外に出してヒュッレムと二人になる。

ヒュッレムは

「私はすぐに帝都に戻る。」

と強がるが、シャー皇女は

「行いの報いを受ける時が来た。でもまだ序の口よ。」

とさらなる追い込みを宣言する。

それを聞いたヒュッレムは

「私は皇女様と違ってバラの庭で育っていない。私が経験してきた苦痛は苦労知らずのシャー皇女には耐えられない。」

と言い放つ。

しかしシャー皇女は、

「お前がルテニアの奴隷だということは皆知っている。アレクサンドラ・ラ・ロッサ…」

と元の名前で呼び、ヒュッレムをさげすむ。

ヒュッレムは

「私はヒュッレム妃。陛下の正妻で5人の皇子の母である自分をそう簡単には追い出せない。」

と返す。

しかしシャー皇女は、

「本当は分かっているわね?時間は残酷だと。兄上と離れていては何もできない。遠ざかるは縁の切れ目よ。」

と嗤う。

それでもヒュッレムは

「私の宮殿も玉座も陛下のお心にあります。誰も私をそこからは追い出せない。」

と言い放つ。

それを聞いたシャー皇女は、

「夢を捨てて目を覚ましなさい。お前は兄上の天国から追い出された。」

と笑い、真顔になって

「もう地獄にいる」

とヒュッレムを睨みつけるのだった。

 

帝都に帰る馬車に乗り込もうとするシャー皇女は、リュステムに気づき、ちらりと視線を向ける。

リュステムもシャー皇女に会釈し、複雑な表情でシャー皇女を見送る。

 

スレイマン達が帰っていく姿を宮殿から見送ったヒュッレムはため息をつく。

 

 

帝都に帰ったシャー皇女から話を聞かされたハティジェはヒュッレムが追放されたことに驚く。

シャー皇女は、

「その時の様子を見せたかった。」

と嗤うが、ギュルフェムは

「まだ罰が足りません。」

と話す。

ハティジェはスレイマンがヒュッレム追放を決断したことに驚きを隠せない。

シャー皇女は

「私が過ちを犯さなかったからよ」

と言い放つ。

ニギャールはリュステムもうなだれていたと面白そうに話す。

それを聞いたハティジェは

「次は自分の番だもの」

と、リュステムへの復讐を口にする。

ニギャールは

「リュステムは風見鶏です。でもまずはヒュッレム妃を救出しようとするでしょう。」

と述べる。

しかし、シャー皇女は

「今度ばかりは誰もヒュッレムを助けられない。二度と頭をもたげぬよう注意は怠らない。兄上と接触できないようにする。」

と言い放つ。

 

 

スレイマンはミフリマーフと「勝利の宴」について話すが、ミフリマーフは

「母上なしで楽しめと?」

とヒュッレム追放を嘆き、

「なぜ母上は戻らないの?」

と尋ねる。

しかしスレイマンは、

「考えなくてよい」

とミフリマーフの言葉を遮り、

「私と母の問題だ」

と述べる。

それを聞いたミフリマーフは、

「それなら私が母上のところに行く。」

と言い出すが、スレイマンはそれを許可せず、自室に戻るように指示する。

 

 

スレイマンに追い出されたミフリマーフは廊下で会ったマルコチョールに

「なぜ母上は帰ってこないの?」

と尋ねる。

マルコチョールは

「陛下の決定です」

と答えるが、納得できないミフリマーフは、

「なぜそうなったの?」

と更に尋ねる。

マルコチョールは、

「何も聞いていません。」

とごまかす。

悲しむミフリマーフをマルコチョールは

「お妃さまは必ず戻られます」

と慰める。

ミフリマーフは情報が入ったら教えて欲しいとマルコチョールに頼み、自室に戻る。

 

 

シャー皇女はニギャールにリュステムを監視するよう命じる。

ニギャールは、

「リュステムがポーシアを探していますが、それは徒労です。」

と笑う。

シャー皇女はそんなニギャールに油断しないようくぎを刺し、メルジャンにスレイマンの寝所を見張らせていると告げる。

ニギャールはシャー皇女の周到さに感服し、称賛の言葉を贈る。

 

ニギャールはもう一つ問題がありますと切り出す。

「ハティジェ様のところに来ている祈祷師が、夢判断をハティジェ様に勧め、夢で私を見たと言ってイブラヒム殿の墓所を教えるように追及されています。」

と告げる。

シャー皇女はハティジェに教えないようくぎを刺すが、ニギャールはハティジェに尾行されていると告げる。

それを聞いたシャー皇女はあきれ、ニギャールにイブラヒムの墓に行かないように念を押すが、ニギャールは、

「これ以上嘘を言うのは良心が痛みます。」

と答える。

しかしシャー皇女は

「イブラヒムと寝た時、良心はどこに?」

と嫌味を言い、

「ハティジェがイブラヒムの墓所を知れば必ず霊廟を建てようとして兄上に知られてしまう。結婚を控えているのにまた後ろ髪を引かれる。」

と危惧する。

 

 

リュステムはスンビュルにラケルとポーシアが行方不明になっていることを告げ、「女人すら監視できぬのか」とイラ立つ。

スンビュルはお妃様がエディルネに行って以来、宮殿から出してもらえないと嘆く。

リュステムは、

「ラケルに付けていた衛兵もいなくなっていた。シャー皇女が手をまわしたのだろう。」

と話す。

狼狽えるスンビュルにリュステムは、

「別の方法でシャー皇女の関与を証明する。」

と言う。

そこにメルジャンが現れ、スンビュルは慌てて立ち去る。

メルジャンはリュステムにシャー皇女が呼んでいることを告げる。

 

 

ヒュッレムは打つ手がなく頭を抱えていた。

そこにファーリエが現れ、食事を準備したと告げるが、ヒュッレムは

「今は食事の事を考える気持ちになれない。」

と返す。

ファーリエは

「必ず戻れます。そのためにも体力を温存しなければなりません。」

と食事をするよう勧めるが、ヒュッレムは

「戻れなかったら?」

と弱気な発言をする。

それを聞いたファーリエは

「必ず戻れます!」

とヒュッレムに言い聞かす。

 

ヒュッレムは

「スレイマンの目から私への愛情が消えていた。スレイマンの愛がなければ帝都に戻る意味はない。」

と言い出す。

するとファーリエは少し考えて、

「長く燃え続けた火は一瞬では消えません。陛下は苦悩しているはずです。」

と断言する。

その言葉にヒュッレムは涙する。

 

 

スレイマンは重臣たちを呼ぶが、チョバンの姿がなかった。

聞けば痛風で床に伏せっていると言う。

それを聞いたスレイマンは侍医のモシェ・ハモンに診察させるよう指示する。

 

 

シャー皇女のところに来たリュステムは不安そうな顔をしていた。

シャー皇女はそんなリュステムに

「忠誠を誓ったヒュッレムが追放されて嘆いているのだろう?」

と聞くが、リュステムは

「私はすべての皇族に忠誠を誓っています」

と弁明する。

シャー皇女はリュステムの背後に回り、

「お前がヒュッレムの命で【悪行】を行っていることを知っている。でもそれを水に流してもいい。」

とささやく。

訝るリュステムにシャー皇女は、

「それにはヒュッレムを捨てることが条件よ。」

と伝える。

 

 

フズルは、

「キリスト教世界は敗戦の責任をフランスにある追及しています。」

と報告する。

スレイマンは

「(十字軍に参加しなかったことは)フランス王の英断だが、もう遅い。今までも何度も警告したのにオスマン帝国に従わなかったフランスへの通商協定は更新しない。」

という決定を下す。

 

そこにベネチア大使が和平を求めてきているという知らせが来る。

ルトフィーは

「オスマンを裏切ったベネチアは待たせておけばよい。」

と言い放つ。

スレイマンもベネチアへの報復のため、大使との面会を拒否し、ベネチア商人にも容赦するなと指示する。

 

 

スレイマンはフズルからインド遠征も成功に終わったと報告を受け、インド遠征をしたエジプト州軍政官を近いうちに帝都に呼ぶよう指示する。

エブッスードはヒュッレムが建設中のモスクが順調に進んでいると報告し、視察はいつに?と尋ねるが、スレイマンは後回しにすると答える。

スレイマンはその場でヒュスレヴとハティジェの結婚が決まったことを発表する。

 

 

側女たちは口々にヒュッレム追放を噂していた。

一人の側女がアフィフェに

「ヒュッレム妃がもう戻ってこないと言うのは本当?」

と尋ねる。

しかしアフィフェは「関係ない」とその側女を窘め、側女たちに仕事をするよう指示し、木曜にハティジェ様の婚礼があることを告げる。

 

あまりにも急な婚礼に、皆困惑していた。

スンビュルと料理長も不満を口にするが、そこにやってきたメルジャンは不敵な笑みを浮かべながら、

「陰謀や裏切りを続ければ宮殿は地獄になる。」

と話す。

それを聞いたスンビュルは、

「後宮の宦官長は私。あなたの管轄は黄金の道の向こうだ。」

と指摘する。

しかしメルジャンは、

「私がお前なら私に取り入るぞ。お前は明日には消える運命だ。」

と脅かす。

 

 

チョバンは自宅で寝込んでいた。

そこにアヤスが侍医のモシェ・ハモンを連れてきて診察を受けさせる。

チョバンは体中に症状が現れていて皮膚も水泡ができてしまっていた。

診察をしたモシェ・ハモンは薬を調達するよう指示する。

 

 

※主要登場人物について、おさらいしたい場合はこちらの記事で確認してください。

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オスマン帝国外伝_キャスト

 

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第72話の感想

 

ヒュッレムは追放されてしまいました。

さすがのヒュッレムも今度ばかりは本当に窮地に立たされています。

 

シャー皇女の計画は綿密で、ヒュッレムがどう言い逃れしようとそれを否定する情報があり、手も足も出ません。

ヒュッレムもスレイマンが自分への愛情を失くしたと感じ、このままでは宮殿に戻れても今までの様にはいかないとあきらめ顔です。

しかし、ファーリエ…自分がシャー皇女を脅して取り返そうと言ったくせに…「悪手」だったって、無責任ですね。

そのくせ落ち込むヒュッレムに

「必ず戻れます」

って言ってみたり、本当に何を考えているのやら…。

 

 

ヒュッレムを排除できたと思ったシャー皇女は、今度はリュステムにヒュッレムを捨てて自分たちに跪くよう言いました。

「風見鶏」だと言われているリュステムはこの提案を受け入れるのでしょうか?

 

いや、シャー皇女が本気でリュステムを取り込むとは思えません

ヒュッレムから引き離して、ヒュッレムの手足を?いだら用済みになったリュステムは捨てられるでしょう。

リュステムならそれくらい気づいていると思いますが…。

 

とはいえ、ヒュッレムが戻れなければ今までの苦労は水の泡です。

ムスタファはリュステムを嫌っているし、重臣たちもリュステムには冷たいですから。

だから、リュステムなら何とかしてくれる…そう、思いたいです。

 

 

スレイマンは、今までヒュッレムに騙されていたと気づき、

「ハティジェを信じるべきだった」

とヒュッレムに言いました。

そうなんですよね…それは真実なんです。

ハティジェとシャー皇女がいくら腹黒だとしても、ヒュッレムがスレイマンをたぶらかしていたことは事実です。

今まで周りの者がみんなそう言っていたのに、それでも何故かヒュッレムを信じていたんですよね。

スレイマンがそれに気づいてしまったことはヒュッレムにとっては誤算でした。

 

しかもシャー皇女は「これは序の口だ」と言うのです。

果たしてシャー皇女の次の手は何なのでしょう?

 

 

ムスタファに選んでもらえなかったルメイサは、諦めきれないのかアイシェの新しい衣装を鏡の前で自分にあてているところをアイシェに見とがめられ、「夢を見るな」と窘められました。

アイシェはムスタファから遠ざけられていてイライラしているので、自分にとって代わろうとしているルメイサが許せないのでしょう。

どちらも皇子からは相手にされていないので争っても不毛なんですけどねw

とは言え、ルメイサは頭が良さそうなので、もしかしたらうまく皇子に取り入るかもしれません。

ルメイサの今後の策に注目です。

 

そのムスタファはまたも見切り発車をしています。

スレイマンからの許しを得ずに艦隊を編成して海賊退治に繰り出せば、またスレイマンから叱責されることは間違いありません。

ただ、今はヒュッレムがスレイマンの側にいないので讒言される心配はないんですけど…果たして。

 

 

ニギャールはハティジェから追及を受けて、シャー皇女に「良心が痛む」と訴えましたが、シャー皇女から

「イブラヒムを寝取った時の良心は痛まなかったのか?」

と、痛いところを突かれて黙り込んでしまいました。

ニギャールもハティジェの必死な様子に後ろめたい気持ちになったのでしょうが、シャー皇女に言うように、もしもイブラヒムが粗末な墓標だけの墓に埋葬されていることを知ったら、必ず立派な墓(霊廟)を建てようとするハズです。

 

スレイマンは

「誰にも知られるな」

とマトラークチュに命じたのですから、そんなことをされては、またスレイマンの怒りを買うかもしれません。

しかも、いつまでもイブラヒムを想っていては再婚できなくなってしまいます。

 

スレイマンはハティジェの婚礼を急がせています。

シャー皇女も早く結婚させたいようですしね。

しかし、あまりにも性急な婚礼に皆首をかしげています。

もしかしたらスレイマンもシャー皇女もハティジェには手を焼いていて、早くヒュスレヴに押し付けて厄介払いをしたいんじゃないか?

私はそんな邪推をしてしまうんですが…本当のところはどうなんでしょうかねぇ…

 

 

さて、ヒュッレムは今までにない危機を迎えています。

スレイマンがヒュッレムに愛情を失くしたとしたら、四面楚歌のヒュッレムの唯一の希望が潰えてしまいます。

果たしてヒュッレムはスレイマンの愛情を取り戻すことができるのでしょうか?

 

歯がゆい展開ですが、今はリュステムがヒュッレムのために働いてくれることを祈ることにしましょう。

 

 

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オスマン帝国外伝シーズン3の日本語字幕版最速配信は?

現在、最新のオスマン帝国外伝シーズン3が配信されているのは、「チャンネル銀河」「hulu」だけ(毎週5話づつ配信)です。

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オスマン帝国外伝のボリュームから考えると、まず現実的ではないんですが、その気になればhuluの無料トライアル期間の2週間でシーズン3最新配信分までの全話を制覇してしまうことも不可能ではありません。

 

そしてその2週間以内に解約すれば、実質タダでオスマン帝国外伝シーズン3を堪能できてしまうのです。

huluは無料トライアル期間に解約すれば、料金は一切掛かりません。

しかも、登録も解約も5分以内で簡単にできます。

 

これはもうメリットしかありませんよね。

 

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実はBS日テレでの放送ではカットされてる場面があります!

いつになるかは分かりませんが、シーズン2まで好評だったこともあって、数カ月後にはBS日テレでも「オスマン帝国外伝 シーズン3」は放送されるでしょう。

 

ただ、シーズン2までがそうだったように、BS日テレでの放送には、CMに入る直前に流れる数秒の場面が出てくると思います

コレって実は、

カットされてる場面

も含まれているんです~!!

 

もともとトルコ版で各話の長さが違うのに、地上波での放送枠は固定なので、その放送時間上の微調整で致し方ありません。

まあ…それほど重要ではない場面が多い感じではあるんですが、CMの前後で場面が飛んでるので、個人的には違和感を感じます。

BSもしょせんCMありきで成り立ってるので仕方ないですね。

 

ちなみに、この記事の感想は、もちろんhuluでの完全版を元にしています。

 

ということで、完全版をじっくり堪能したい私にとっては「hulu」の1択です!

 

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本ページの情報は、2025年04月時点のものです。最新の情報は、 hulu公式ページよりご確認ください。

 

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