オスマン帝国外伝シーズン3第85話のあらすじと感想/ルトフィーご乱心

オスマン帝国外伝_シーズン3第85話あらすじ

 

この記事は、「オスマン帝国外伝 シーズン3/第85話」のどこよりも詳しいあらすじと感想について書いています。

 

ニギャールに誘拐されたヒューマーシャ―は無事に戻ったものの、ニギャールは崖から身を投げてしまい、シャー皇女たちの関与はやぶの中となってしまいました。

しかし、ヒュッレムの讒言を受けたスレイマンはどうやらハティジェの関与を疑っているようです。

 

更に攻勢に出たいヒュッレムとリュステムは、ムスタファをマニサから追い出し、メフメトの赴任先をマニサにしようと画策しています。

果たして、どんな手段を使うつもりなのでしょうか…

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第85話のあらすじ[ネタバレ注意]

サブタイトル「罪深き怒り」

 

夜、帰宅したリュステムはミフリマーフにその日の宮殿での様子を話して聞かせる。

リュステムは、

「ルトフィーは私を殺したいほど憎んでいます。私たちによからぬ策略を仕掛けているかもしれません。」

と言うが、ミフリマーフは、

「心配しなくてもルトフィーにはそんな度胸はないわ。」

と言い放つ。

それを聞いたリュステムは、

「私を殺せるのは皇女様だけ。私は皇女様から優しいまなざしを向けられればプラタナスのように根を張り、天に向かって伸びていけるが、それがなければ葉を落として朽ち果ててしまうでしょう。」

と愛の言葉を語り掛け、ミフリマーフの髪を触る。

その言葉にミフリマーフは複雑な表情を浮かべる。

 

 

酒場の摘発で捕まってしまったエブッスードの息子アフメトはルトフィーのところに連れていかれる。

ルトフィーは、

「エブッスード師の息子が酒場に何の用がある?」

とアフメトに尋ねる。

「魔が差しました。改心します。」

と答えるアフメトに、ルトフィーは、

「そなたはイスラムの義務を守る信仰者。イスラム帝院の教授であるアフメトがそんなところに出入りしていることが嘆かわしい。父上が悲しむだろう。」

とあきれる。

 

そこに息子が摘発されたと聞かされたエブッスードが慌ててやってくる。

ルトフィーはエブッスードに、アフメトが酒場で拘束されたが幸いまだ他には知られていないことを告げる。

エブッスードはルトフィーの配慮に感謝し、

「神は私が天狗になるのを戒めるため親不孝な息子をお与えになりました。神のおぼし召しです 罰は甘んじて受けます。」

と、息子の方をちらりと見る。

それを聞いたルトフィーは、

「心配するな。そなたは人格者。アフメトの愚行は若気の至りだ。」

と慰める。

しかしエブッスードは、

「反省しても罪は罪。」

と、法官としてアフメトに足打ち100回の刑を言い渡し、

「たとえ我が息子でも法に従わなければならない。」

と言い放つ。

 

 

翌朝リュステムはルトフィーがまたも酒場や売春婦を摘発していることを知る。

リュステムはルトフィーが他の仕事より売春の摘発に力を入れていることにあきれるが、厳しすぎる摘発に市民から苦情が来ていると聞かされる。

リュステムは家臣に、

ルトフィーが男として不能だから売春婦に八つ当たりしている…

という噂を広めるよう指示する。

 

 

エブッスードは足打ちの刑に処されたアフメトと共に帰宅する。

足を腫らしたアフメトを見たエブッスードの妻ゼイネップは驚き、どうしたのかと尋ねる。

アフメトは、

「大宰相殿はお許しなのに、父さんが足打ちに…」

と不満を口にする。

それを聞いたゼイネップは、

「息子なのになぜそんな仕打ちをするの?」

と抗議するが、エブッスードは、

「法令を遵守したまで。我が子だからとひいきすれば最後の審判の日に神に弁明できない。悪習をやめさせようとブルサに送ったが、反省したというので許した。お前を信じた私がバカだった。」

と声を荒げる。

ゼイネップは昼間に話をしましょうと言ってエブッスードをなだめる。

しかし、エブッスードは、

「この件に昼も夜もない。」

と言い放ち、ルトフィーの前で恥をかかせたアフメトに怒りをあらわにしながら、

「消えうせろ!出ていけ!」

と怒鳴り散らす。

慌てて自室に向かうアフメトを見ながらエブッスードは、

「これが最後だ。次は流刑にして拘禁してやる。」

と言い放つ。

それを聞いたゼイネップは、

「縁起でもない。我が子を呪うなんて!」

と息子を庇うが、エブッスードは、

「我が子と言えるか?神よ忍耐をあたえたまえ。」

とあきれる。

 

 

皇子はタシュルジャルに何の用かと尋ねる。

タシュルジャルはフェルディナントの使節ラスキが皇子に謁見を求めていると告げる。

なぜ使節がここに来たのだ?といぶかる皇子だったが、「会わない方がいい」というタシュルジャルの意見を遮り、ラスキに会うことにする。

 

 

スレイマンはフェルディナントがブダを包囲していると知り、激怒する。

ルトフィーは、

「不届きものは機会を逃しません。イザベラ王妃が籠城しているが、長くはもたないでしょう。」

と意見する。

イザベラ王妃の息子ジグモンドを助けるため、スレイマンはすでに援軍を送っていた。

しかしスレイマンは、自らも遠征に行くことを決め、ルトフィーに勅令を出すよう命じる。

 

そこにリュステムが現れ、

「フェルディナントが使節のラスキをムスタファ殿下のところに送りました。」

告げる。

それを聞いたスレイマンは、

「余の許可なく使節が帝都を離れるとは…」

といぶかる。

リュステムは、

「使節は謁見の見込みなしに遠出はしません。事前に算段していたのでしょう。」

と述べる。

 

 

その頃、ムスタファ皇子は指南役の先生と共にラスキと謁見していた。

ラスキは進物を渡そうとするが皇子は受け取りを拒否し、何の用でここに来たのだ?と尋ねる。

するとラスキは、

「フェルディナントのハンガリー王就任を認めてくだされば、貢納金を上乗せします。」

と話す。

しかし、皇子は、

「ここへ来た理由を言え!」

とラスキを睨む。

ラスキは、

「陛下や大宰相殿に門前払いをされました。殿下に陛下への口添えをしてもらいたいのです。」

と答えす。

それを聞いた皇子は憤り、

「何様か?そんな提案で現れるとは…帝国の主はスレイマン皇帝陛下ただ一人。平和も戦争も陛下のご聖断で決める。」

と言ってラスキをつまみ出す。

 

 

スレイマンは自分が門前払いした使節とムスタファが会っていると聞き耳を疑う。

フズルが、

「使節の悪あがき。ムスタファ殿下が最後の頼みなのだ。」

と擁護すると、ルトフィーもそれに同調し、

「殿下は門前払いされます。」

とスレイマンをなだめつつ、リュステムの方を見て

「その情報の出所は?」

と尋ねる。

リュステムは、

「使節の館に間諜を送り込んでいます。特にラスキを監視しています。」

と答える。

それを聞いたルトフィーは黙り込みリュステムを睨みつける。

スレイマンはラスキがマニサで誰に会ったかを調べるよう指示する。

 

 

スレイマンの所から退出したルトフィーたちはリュステムを囲み、

「たくらみは明らかだ。以前の警告を忘れたか!」

と恫喝する。

リュステムは、

「私は任務を遂行しているだけ。」

とニヤリと笑う。

ルトフィーは。

「任務はお見通しだ。」

と言ってリュステムを睨みつけるが、リュステムは涼しい顔で、

「売春婦より国政に集中なされていればお耳に入った情報かと。」

と嫌味で返す。

それを聞いたルトフィーは、カッとなって思わず手を上げるが、フズルに止められる。

 

リュステムが立ち去った後、ルトフィーは、

「ムスタファ殿下を中傷してご寵愛を奪わんとしている。」

と憤るが、フズルは、

「計略だとわかっているが、怒りに任せれば損をするだけ。」

とルトフィーをなだめる。

 

 

その夜、スレイマンを訪ねたヒュッレムは、ミフリマーフのところに行って孫を見てきたと話すが、スレイマンは浮かない顔だった。

どうしたの?と尋ねるヒュッレムにスレイマンは、

「疲れている。不眠でな。」

とため息をつく。

ヒュッレムはすかさず、

「リュステムがムスタファの話をしていた。」

とスレイマンの反応を見る。

するとスレイマンは大きなため息をつき、

「ムスタファはなんだ?何がしたいのかわからぬ。私の警告を何度も無視して勝手なふるまいをする。」

とムスタファへの不満を口にする。

そして、

「遠征の直前に敵の使節と会うとは…」

とあきれる。

それを聞いたヒュッレムは、

「悪く取らないで。目くじらを立てることはないわ。偉大な世界皇帝の皇子よ。皇子はきっと門前払いしたはず。」

と、さも皇子を庇うような言い方でスレイマンを慰める。

するとスレイマンは、

「一人にしてくれ。」

と言ってヒュッレムを追い出す。

 

 

帰宅したルトフィーはシャー皇女に宮殿での出来事を報告し、

「リュステムがムスタファ殿下を嵌めるために使節をマニサに送ったのだ。」

と憤る。

シャー皇女は、

「皇子は使節と会わないわね?」

と尋ねる。

ルトフィーは、

「そう願います。しかし、こんな話自体がまずいのです。陛下がムスタファ殿下に疑念を持つかもしれない…」

と危惧する。

シャー皇女は、

「ヒュッレムの血染めの手が皇子を離さぬ限り安心できぬ。」

とつぶやく。

 

 

リュステムは一人の修行僧を呼び、家族がいないことを確かめ、「重要な任務」を与える。

「場合によっては首が飛ぶ。」

と、その任務をする覚悟を聞かれた修行僧は

「覚悟はできています。」

と答える。

するとリュステムは、その僧に自分の手下アジズと一緒に行くよう命じる。

 

 

市場を視察するルトフィーは、男たちが

「ルトフィー殿は不能だから売春婦を目の敵にしている。」

と笑って噂するのを聞いて、我慢できずに話している男を殴ってしまう。

 

 

スレイマンはジハンギル皇子から、

「地方赴任の前に遠征する方がいいって聞いたけど…」

と言われ、

「バヤジットに聞けと言われたのか?」

と尋ねる。

口ごもるジハンギルを見たスレイマンは、ちらりとバヤジットの方を見る。

 

バヤジットはマルコチョールに、

「今度こそ私も遠征に行けるか?」

と尋ねる。

マルコチョールは分からないと答える。

するとバヤジットは、

「今度こそ行きたいので口添えして欲しい。」

とマルコチョールに頼み込む。

するとマルコチョールは、

「勿論です。ですがご聖断にはお従いください。」

とくぎを刺す。

 

 

殴った男を兵に引き渡したルトフィーは、

「うせろ、殺されたいのか!」

とイラ立つが、その男は去り際に、

「皆が噂しているのです。」

と弁明する。

するとルトフィーは、

「私が酒場や売春婦を取り締まる理由はただ一つ 偉大なる神のご命令だからだ。黙認することは神への背信である。」

と辺りにいた人々に語り掛ける。

さらに、

「密通や売春を見たものは通報を!」

と呼びかけると、下町に売春宿があるという情報がもたらされ、売春婦の中にはイスラム教徒も居ると教えられる。

それを聞いたルトフィーは激怒し、すぐに摘発に行くよう部下に指示する。

 

 

ジハンギルは、

「ブダは要所で誰も攻略できない。」

と話す。

それを聞いたスレイマンは、

「父も攻略できないというのか?」

とジハンギルの方を見る。

すると皇子は「まさか」と慌てて否定し、

「でも完全に制圧しないと他の勢力に奪われます。」

と述べる。

スレイマンは10歳にして考えを率直に述べるジハンギルの賢さに驚くのだった。

 

そこにリュステムに言い含められた修行僧が現れ、

「皇帝陛下に奏上したく存じます。」

と言って近づいてくる。

僧は、

「近く遠征があります。御身をお守りください。特にご血統の方から…さもなくば愛する方を全員お失いになります。」

と言ってターバンを脱ぎ捨てて立ち去る。

 

どういう意味?と問うバヤジットとジハンギルに、マルコチョールは、

「伝承では修行僧がターバンを投げ捨てると家族に不吉なことがあると…。」

と答える。

スレイマンはその立去る僧を茫然と見送っていた。

 

 

ルトフィーは一人の女を連れてこさせる。

女は何もしていないと弁明するが、ルトフィーは、

「嘘をつくな!お前の噂は聞いている。イスラム教徒でありながら神の教えに背いて売春をしていたな。」

と責め立てる。

女は許しを請うが、ルトフィーは兵に女を法官に突き出すよう命じる。

すると女は、

「女相手にムキになって。私の醜行が噂だと言うけど、大宰相の女人への敵視もそうよ!理由も知ってる!」

とルトフィーをさげすむ。

それを聞いたルトフィーは顔色を変え、女を殴りつける。

しかし女は負けずに、

「不能のうっぷんをぶつけてるくせに!」

と言い放つ。

それを聞いた兵士たちは思わす顔を見合せる。

カッとなったルトフィーはその女を寝かせて、

「陰部を焼いて見せしめにする!」

と言い放つ。

 

 

スレイマンは修行僧から言われた事と、ヒュッレムから言われたムスタファの事が頭に残っていて不安になる。

 

ヒュッレムはジハンギルから、修行僧がターバンを投げた後、父上が悲しそうだったと聞かされスンビュルと顔を見合せる。

 

 

ルトフィーは兵を前に、

「密通と売春を働くものは許されぬ。特にイスラム教徒がそのようなことを行えば罰を受ける。」

と演説する。

ルトフィーを罵倒した女は兵たちに取り押さえられ、陰部に焼きごてを押し付けられ悶絶する。

 

 

シャー皇女はミフリマーフの家を訪ねる。

シャー皇女は、

「あの事件から気になっていた。様子を見に来たのだ。」

と話す。

ミフリマーフは、

「あれは過去の事でもう怒りません。」

と返す。

するとシャー皇女は「幸せか?」と尋ねる。

ミフリマーフは「満足している」と答えるが、シャー皇女は

「ならなぜ悲しそうなの?お前は夫を愛していない。この結婚を望んでいなかったのだろう?」

と続ける。

ミフリマーフは、

「私は幸せです。」

と笑顔を作って見せる。

するとシャー皇女は、

「お前は世界皇帝の娘。誰にも屈しないで。臣下は私たちに仕え、私たちを幸せにするために居るのよ。」

と述べる。

 

そこにギュルバハルが現れ、メルジャンがシャー皇女に重要なお知らせがあると言って来ていると告げる。

メルジャンから話を聞いたシャー皇女は慌てて帰宅する。

 

 

リュステムはスレイマンの所に行き、

「大宰相が女の陰部を焼いた。」

という報告をする。

驚いたスレイマンはどういうことだ?と尋ねる。

リュステムは、

「焼かれた女は売春婦で、ルトフィー殿はかねてより売春を厳しく取り締まっていました。」

と告げる。

それを聞いたスレイマンは慌てて部屋を出ていく。

 

 

ルトフィーが乱心したという噂はヒュッレムにも届き、スンビュルに、

「あのルトフィーがなぜそんなことをしたの?」

と尋ねる。

スンビュルは、

「私も驚きました。理由は分かりません。」

と答える。

ヒュッレムは、

「シャー皇女への怒りを無関係の女にぶつけたのね。」

とあきれ、

「陛下は容認しないでしょう…」

とほくそ笑む。

スンビュルは、

「容認はなさいませんが、お許しになりましょう。」

と言うが、ヒュッレムは、

「1日では無理でも、徐々にご寵愛を失っていく。」

と述べ、スンビュルに様子を見に行かせる。

 

 

シャー皇女はルトフィーへの怒りが収まらず、

「恥知らずにも己を擁護するの?」

とあきれ、必死に怒りを抑えているルトフィーを、

「残酷な男ね。残酷な上に恥知らず!」

と罵る。

黙って聞いていたルトフィーだったがとうとう口を開き、

「お控えください。さもないと…」

とシャー皇女を睨みつける。

しかしシャー皇女は、

「さもないと何よ!」

と声を張り上げ、

「私にも罰を?こんな事態は初めてよ。いったい何様か?」

と怒鳴る。

それを聞いたルトフィーは立ち上がり、

「私は至高の帝国の大宰相だ!陛下の絶対的代理人である!何をすべきか指示は請わぬ!」

とシャー皇女を恫喝し、

「今後一切干渉しないでもらいたい!」

と言い放ち、シャー皇女を押しのけて部屋を出ようとする。

しかし、シャー皇女は、

「以前にも警告したはず!」

と声を荒げ、

「私が居なければお前など無価値。水から職位まですべて恵んでやった。今度やったらすべて取り上げると言ったはずだ!」

とを非難し、

離縁する!

と言い放つ。

 

それを聞いたルトフィーはカッとなってシャー皇女を殴りつけ、

「私は絶対的代理人だ!大宰相であるぞ!」

と叫びながらシャー皇女を何度も殴り、そこに駆けつけたメルジャンに止められる。

ルトフィーはメルジャンに「放せ!」と命令するが、メルジャンはそれを無視してルトフィーを部屋からつまみ出す。

心配して駆けつけた侍女たちを制止したシャー皇女は悔しそうに涙を浮かべる。

 

屋敷から出されたルトフィーはメルジャンに、

「放せ!私は大宰相だ!」

と怒鳴るが、メルジャンは手を離さず、ルトフィーを抑え込む。

その様子を駆けつけたスレイマンが茫然と見ていた。

 

スレイマンに気づいた二人は慌てて離れるが、スレイマンは怒りの表情でルトフィーに近づく。

ルトフィーは、

「お許しを…」

と呟くが、メルジャンはルトフィーがシャー皇女に襲い掛かったと報告する。

 

屋敷に入ったスレイマンはシャー皇女に、

「ルトフィーがそなたを襲ったと聞いたが本当か?」

と尋ねる。

シャー皇女は涙を浮かべ、無言でうなずく。

 

スレイマンは外に出てルトフィーを怒鳴りつけ、

「もはや大宰相ではない!」

と言い渡し、メルジャンにルトフィーを地下牢に入れるよう命じる。

 

 

その夜、スレイマンの所に集まったミフリマーフとヒュッレムはルトフィーの一件を驚きと共に話題にする。

リュステムは、

「大宰相の地位はルトフィー殿に慢心を招きました。その意味でも大宰相は重責です。」

と話す。

ヒュッレムは、

「でも陛下には、お前のような忠義で分別のある臣下がいる。」

とリュステムを持ち上げる。

スレイマンは

「シャー皇女を一人にしないように。ハティジェをシャー皇女のところに向かわせる。」

と話す。

ヒュッレムはギュルフェムとアフィフェもシャー皇女のところに行っていると告げる。

ルトフィーへの刑罰を訪ねられたスレイマンは、

「蛮行への処罰は斬首刑だ。」

と言い放つ。

 

 

シャー皇女は一人になり、ショックで涙を浮かべていた。

自室で物思いにふけっていたシャー皇女はルトフィーからもらった指輪を外し、箱の中にしまう。

そこにエスマハンが現れ、二人は抱き合って涙を流す。

 

 

その頃、地下牢に入れられたルトフィーは一人祈りをささげていた。

そこにヒュスレヴが現れ、

「何度も忠告したのに、怒りに負けたのですね。」

と残念そうにつぶやく。

ルトフィーは、

「定められた運命を生きるまで。私の後を継いでリュステムを追い込み、ムスタファ殿下を守ってくれ。」

と頼む。

ヒュスレヴは、

「お救いできれば…」

とため息をつく。

 

 

エスマハンはルトフィーが処刑されるのでは?と涙を浮かべるが、シャー皇女は、

「ご聖断次第よ。」

とだけ答える。

エスマハンは、

「父上の暴挙は知っている。でもお願い。許してあげて。」

とシャー皇女にすがり、

「母上が許せば陛下も考え直すかもしれない。」

と懇願する。

 

 

シャー皇女の屋敷に集ったギュルフェムとハティジェ、アフィフェは、あのルトフィーがこんなことをするとはにわかには信じられない…と話す。

ハティジェは、

「私のせいかも。私がこの屋敷を去る時、私を追い出したものを呪ったの。」

と述べる。

そしてハティジェは、ベイハン皇女の夫、自分の夫に続き、シャー皇女の夫までこのような末路を迎えたことを嘆くが、ギュルフェムは、

「あなた様には夫がいます、」

と窘め、

「ルトフィー殿が罷免された今、次に大宰相になるのはハティジェ様の夫・ヒュスレヴです。」

と言う。

しかしハティジェは笑いながら、

「ヒュッレムに抜かりはないわ。リュステムを大宰相にするでしょう。ヒュッレムがいる限り「我が王朝」の背中に剣が刺さったままよ。」

と話すが、それを聞いたアフィフェはハティジェをたしなめる。

 

 

スレイマンはマルコチョールを呼び、

「いったい何が起こっているのだ?高官や皇女たち、妃たちがお互いを憎み、妬んでいる。この恨みや憎悪の原因は何だ?」

と聞き、振り返って

「余のせいか?」

と尋ねる。

マルコチョールはそれを否定し、

「陛下は常に正しい判断をし、愛情に富んだ皇帝です。」

と答えて慰める。

しかし、スレイマンは

「ではなぜ、余は安心できぬ?」

と更に問う。

困ったマルコチョールは、

「我らの人生は陛下の恩賜。それを忘れて己の力だと勘違いする者もいます。」

と答える。

それを聞いたスレイマンは、

「お前だけはそうなるな。皆がお前のように忠実であればな…」

とため息をつくのだった。

 

 

※主要登場人物について、おさらいしたい場合はこちらの記事で確認してください。

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オスマン帝国外伝_キャスト

 

 

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第85話の感想

 

リュステムの「毒」がじわじわと効き始め、とうとうシャー皇女に怒りを爆発させてしまったルトフィーは、大宰相をはく奪され、地下牢に入れられてしまいました。

元はと言えばシャー皇女が悪いのに、我慢しすぎて女や男女の営みを憎むようになったルトフィー…。

そこをすかさずついてくる策士のリュステム…

 

相変わらずいやらしいやり方ですが、ミフリマーフへの愛情だけは本物のようです。

ただ、ミフリマーフの方は愛情があるわけではないようですから、いずれシャー皇女たちのようになるかもしれません。

 

 

それにしても、売春婦の陰部を焼くとは、すさまじい刑ですね…あんなところ焼かれたら、死んじゃうんじゃないでしょうか?

やけどって治るのに時間がかかるし、癒着して排便できなくなってしまいそう…。

 

 

メルジャンはここぞとばかりにスレイマンにチクって、目障りなルトフィーを排除しようとしているように見えました。

メルジャンにとってのご主人様はシャー皇女ですからね…

ルトフィーは、その心から慕っている愛しいシャー皇女の夫…

メルジャンの行動の裏にはルトフィーへの【嫉妬心】もありそうです。

 

 

しかし、さすがに死刑とは…ここに至った経緯を考えると可哀想な気がします。

シャー皇女はルトフィーに情がなさそうですが、娘のエスマハンは父親を慕っています。

エスマハンの言うように、シャー皇女が頼めば死刑だけは避けられるのではないかと思うんですけどね…。

ルトフィーの処遇に要注目です。

 

 

そしてリュステムの毒はムスタファの方にも…

リュステムにそそのかされてムスタファのところに行ったオーストリアの使節。

も~ね、ムスタファは何で会ってしまったんでしょうか?

タシュルジャルが止めてたのに…

タシュルジャルも、もうちょっと押しを強くした方がいいですよね?

命を張ってでも止めないといけなかったと思うんですが…女には押しが強いくせに、ホント駄目な奴。

 

 

もちろんリュステムはすかさずスレイマンに密告…

ムスタファはどんどん追い詰められています。

ヒュッレム&リュステム連合は、少しづつムスタファの周りの者を排除しつつありますが、ムスタファ派はそれに対抗できるのでしょうか?

このままだと…

 

 

エブッスードの息子アフメドは相変わらず酒場に入り浸っているようで、とうとう摘発で捕まってしまいました。

エブッスードは息子に足打ちの刑を言い渡しましたが、母親のゼイネップは、息子にそんなことをするなんてとエブッスードを責めています。

ゼイネップはどうも息子を甘やかしているようです。

もっともエブッスードは厳しすぎるのでバランス的には取れているのかもしれません。

しかし今後、アフメトが父親の足をもっと引っ張るようなことにならなければ良いのですが…

 

 

ところで、修行僧にターバンを捨てさせた作戦、あの修行僧は何故あんな危ない仕事を引き受けたんだろ?

見返りは何だったのか…?お金?

もしそうなら修行僧なのに欲深すぎですよね。

家族もいないというのですから、家族のためでもなさそうですしね。

それとも、本当の修行僧ではなく、その扮装をしただけなのか?

…色々と謎の多い場面でした。

 

 

地下牢に入れられたルトフィーを見舞ったヒュスレヴは

「怒りに負けたのですね」

とルトフィーを残念そうに見ていました。

本当に、ルトフィーといい、ヒュスレヴといい、まるで隠者のようですね。

皇女との結婚も「修行」ということなんでしょうかね?

ルトフィーは自分亡き後をヒュスレヴに託しましたが、私には迷惑そうに見えました。

 

何かね、ヒュスレヴは、もう俗世の事なんて関わりたくないって顔です。

実際のところは分かりませんが、ヒュスレヴはあまり前に出たくない人みたいな気がします。

まあ、その方が長生きできそうなんですけどね…。

でも、もしそんなヒュスレヴが大宰相になったら…ヒュッレムの敵としては、明らかに物足りない気がします。

 

 

さて、ルトフィーは自分を非難して罵倒するシャー皇女を殴ってしまったこともあり、スレイマンは激怒しています。

大宰相を罷免された上、斬首にされそうですが、エスマハンからそんな父を助けてくれるよう懇願され困惑しているシャー皇女は

果たしてルトフィーの命乞いをするでしょうか?

 

そしてルトフィーに代わって誰が大宰相になるのか?

 

スレイマンが出す結論に注目しましょう。

 

 

 

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オスマン帝国外伝シーズン3の日本語字幕版最速配信は?

現在、最新のオスマン帝国外伝シーズン3が配信されているのは、「チャンネル銀河」「hulu」だけ(毎週5話づつ配信)です。

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  • あれ?何でこんな事になったんだっけ?
  • あれ?そもそもこの事件の発端は何だったっけ?
  • この人物ってあの時の人か~

と頻繁に過去を振り返りたくなるものですから…。

 

複数の事件が絡み合って展開されるので、あれって次の事件の伏線だった…という場面がたくさん出てくるので尚更。

だからオスマン帝国外伝にどっぷり浸っている私にとって、huluはもはや手放せない存在です。

 

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オスマン帝国外伝のボリュームから考えると、まず現実的ではないんですが、その気になればhuluの無料トライアル期間の2週間でシーズン3最新配信分までの全話を制覇してしまうことも不可能ではありません。

 

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これはもうメリットしかありませんよね。

 

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実はBS日テレでの放送ではカットされてる場面があります!

いつになるかは分かりませんが、シーズン2まで好評だったこともあって、数カ月後にはBS日テレでも「オスマン帝国外伝 シーズン3」は放送されるでしょう。

 

ただ、シーズン2までがそうだったように、BS日テレでの放送には、CMに入る直前に流れる数秒の場面が出てくると思います

コレって実は、

カットされてる場面

も含まれているんです~!!

 

もともとトルコ版で各話の長さが違うのに、地上波での放送枠は固定なので、その放送時間上の微調整で致し方ありません。

まあ…それほど重要ではない場面が多い感じではあるんですが、CMの前後で場面が飛んでるので、個人的には違和感を感じます。

BSもしょせんCMありきで成り立ってるので仕方ないですね。

 

ちなみに、この記事の感想は、もちろんhuluでの完全版を元にしています。

 

ということで、完全版をじっくり堪能したい私にとっては「hulu」の1択です!

 

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本ページの情報は、2024年09月時点のものです。最新の情報は、 hulu公式ページよりご確認ください。

 

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