オスマン帝国外伝シーズン3第87話のあらすじと感想/苦悩するムスタファ

オスマン帝国外伝_シーズン3第87話あらすじ

 

この記事は、「オスマン帝国外伝 シーズン3/第87話」のどこよりも詳しいあらすじと感想について書いています。

 

ルトフィーは追放処分になり、新しい大宰相に任命されたのはスレイマン宰相でした。

一方でスレイマンは帝都にムスタファを呼び、遠征中の帝都防衛とマニサからアマスヤへの異動を言い渡します。

ムスタファはショックを受け、マヒデブランはヒュッレムに怒りをぶつけました。

 

遠征中に何も起きなければ良いのですが…

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第87話のあらすじ[ネタバレ注意]

サブタイトル「後継者の母」

 

ヒュッレムは「皇子たちの地方赴任」を祝う菓子を振舞う。

 

側女たちはメフメトの「玉座に近い県」マニサへの赴任を受け、ムスタファがその座を追われたことを噂する。

それを耳にしたファーリエは、側女たちを叱責する。

 

 

スンビュルは料理長にヒュッレムの勝利を嬉しそうに話し、

「ヒュッレム妃が最強!」

と言い放つ。

そこにメルジャンが現れる。

スンビュルは、

「私は安泰だけどあんたは?」

とシャー皇女たちがヒュッレムに敗北してメルジャンの立場が危ういことを揶揄する。

しかしメルジャンは、

「一緒にするな。私はお前のような風見鶏とは違う。」

と言い放つ。

 

 

ムスタファは無言でろうそくの火をつけていた。

そこにマヒデブランが現れ、

「私の苦しみの炎はお前より千倍燃えている。その炎で私たちを焼き尽くすな。」

と皇子をなだめる。

皇子は無言で1本のろうそくの炎を指でつまんで消し、

「人は愛するものを失った時、心に40本のろうそくがともる。」

と言いながら、1本、また1本とろうそくの火を消していき、

「毎日1本ずつ消えます。でも1本は最後の審判まで残る。」

と呟き、自分は県ではなく父を失ったと嘆く。

それを聞いたマヒデブランはそんな考えはやめるよう諭し、ヒュッレムがスレイマンをたぶらかして心を惑わしているだけだと慰める。

しかし皇子は、

「それだけではない。あの者が何を言おうと、父上がお信じにならねばできぬこと。」

と目を潤ませる。

マヒデブランは慌てて皇子の顔を自分の方に向けさせ、

「他人は当てにならない。私たちだけが頼り。シャー皇女様もハティジェ様も自分の利益のために動いているだけ。ヒュッレムは私たちが排除しなければならない。」

と泣きながら皇子を抱きしめる。

 

 

リュステムはスレイマンにブダへ送った援軍が到着した頃と報告する。

それを聞いたスレイマンは他に用件がなければ下がるように言うが、リュステムは

「一つだけ。フズル殿がムスタファ殿下の配置換えに不服なようです。ムスタファ殿下が最有力の玉座の後継者だと言っていました。」

と報告する。

それを聞いたスレイマンは、

「まさしく。アマスヤ行きは皇子の序列には関係なく、ムスタファが玉座に近いのは間違いない。ただ将来のことは神のみがご存じだ。」

と述べる。

しかしリュステムは、

「フズル殿が陛下の決定に不服を唱え、私も使節の件を陛下にご報告したことを責められました。」

と続ける。

そこにミフリマーフがヒューマーシャを連れてやってくる。

孫の顔を見たスレイマンは喜び、ヒューマーシャーを抱いてキスをする。

 

 

ハティジェは忌々しそうに、

「ムスタファの破滅を座視するの?」

とシャー皇女とヒュスレヴを責め、

「姉上は私の邪魔をしただけ。口ほどにもない!」

と罵る。

シャー皇女は、

「過去の事はいい。これからの事を…」

と言い返すが、ハティジェは、

「厄災が続く!私たちは敗北したのだ。」

と憤る。

ヒュスレヴは、

「兵士は手に剣がある限り敗者にあらずと言います。一旦撤退して再集結するべきです。今度はフズル殿も加担してくれる。」

と主張する。

 

そこにメフメトがやってくる。

慌てて話をやめた3人は皇子を招き入れ歓迎する。

メフメトはムスタファに会いに来たと伝える。

それを聞いたハティジェとヒュスレヴは顔を見合せる。

 

 

スレイマンの部屋から出てきたミフリマーフは廊下でマルコチョールと出くわす。

マルコチョールは挨拶をし、ヒューマーシャーを褒める。

そこにリュステムが現れ、マルコチョールに、

「どこに行っていた?どうせ酒場に行っていたのだろう。」

とからかったので、3人は気まずい雰囲気になり、マルコチョールは立ち去っていく。

マルコチョールが立ち去った後、リュステムは、

「必要以上に陛下の覚えめでたい男です。頭の中は女の事ばかり。」

と嘲る。

それを聞いたミフリマーフはリュステムを注意し帰宅を急かす。

 

 

マヒデブランは、

「ヒュッレムは暗雲のようだが、暗雲はいずれ晴れる。」

とムスタファを慰める。

しかし皇子は、

「その日まで神が私を生かすかどうか…」

と父が自分を排除しようとするのではないかと不安を口にする。

マヒデブランはそんなことはないと必死に慰める。

 

そこにメフメトがやってくる。

マヒデブランは退出し、ムスタファとメフメトは二人きりになる。

メフメトは二人で話したくて来たと切り出し、ムスタファが帰った後、自分にも赴任の話があった、自分はマニサに行くと聞かされ驚いたと話す。

それを聞いたムスタファは、自分の後釜にメフメトが据えられたことを知り、ショックを受ける。

二人の話を外で立ち聞きしていたマヒデブランも激しく動揺する。

 

メフメトはムスタファがそのことを知らなかったことに驚き、申し訳なさそうに、

「父上から聞いていると思っていました。」

と謝る。

ムスタファは顔を曇らせ、

「お前のせいではない。」

と返すが、メフメトは

「でも、この様子は?なぜ冷たいの?」

と余計なことを言って、ムスタファの心をさらに傷つける。

するとムスタファは

「宮殿に帰れ。」

と声を絞り出す。

メフメトを送り出すムスタファの目には【憎悪の炎】が宿っていた。

 

 

翌朝ミフリマーフのところにヒューマーシャーを見に来たムスタファは、

「前回は婚儀のために来た。(ミフリマーフは)最も美しく、最も不幸な花嫁だった。」

と話す。

しかしミフリマーフは、

「それは過去の事。あの時の私はもういない。今は幸せよ。」

と強調する。

それを聞いた皇子は、

「その気持ちはわかる。人生がミフリマーフを変えたのだ。」

と言い、二人は抱き合う。

 

そこにリュステムが入ってくる。

ムスタファがいるのを見て驚いたリュステムは、

「お許しを。おいでとは存じず。」

と、いきなり入ってきた事を詫びる。

皇子はミフリマーフとヒューマーシャーに会いに来たのだと返し、

「何か問題でも?」

とリュステムをじっと見る。

 

 

その頃マヒデブランがスレイマンを訪ねてやってくる。

メルジャンからそれを告げられたスレイマンは少し考えてから「通せ」と指示する。

スレイマンは

「元気か?」

と尋ねるが、マヒデブランは、

「いいえ、息子が追い出されて元気な母親が?」

とスレイマンに非難の目を向ける。

 

 

ミフリマーフは、

「遠征の間、帝都にいてくれてうれしい。心強いわ。」

とムスタファに話す。

皇子は顔を曇らせ、

「あの後では遠征に出るより帝都に残りたい。」

とつらい気持ちを吐露する。

それを聞いたリュステムは、

「私も安心して出征できます。」

と、ミフリマーフを見る。

 

 

マヒデブランの抗議にスレイマンは気分を害し、

「私の決定は絶対である。」

と憤る。

慌てたマヒデブランは、

「お許しを…。ただ理解しがたく。ムスタファへの寵愛を信じていたが今は疑い深くなりました。皇子は間違いを犯したが、完ぺきな皇子はいません。陛下が皇子だった頃も、亡きセリム皇帝に反逆せず帝位につきました。皇子を許して欲しい。」

と懇願する。

それを聞いたスレイマンは、

「決定とは何の関係もない。」

と、マヒデブランに背中を向ける。

マヒデブランは、

「なぜ皇子を悲しませるのです?」

とムスタファが「父を失った」と嘆いていると伝え、

「皇子は陛下に忠実なのだから、これ以上傷つけないようにしてほしい。」

とお願いする。

それを聞いたスレイマンは向き直り、

「安心できるように言っておく。父と子の絆は切れぬ。この決定は追放でも罰でもない。先祖のバヤジット帝もアマスヤに赴任した。」

と告げる。

しかしマヒデブランはスレイマンに再考するように食い下がる。

 

 

ミフリマーフと別れて屋敷を出ようとしていたムスタファは見送りに来たリュステムに、

「この件の裏にはお前がいる。使節を私のところに送って陛下に中傷した。」

と責めるが、リュステムは、

「めっそうもございませぬ。」

と自分の関与を否定する。

しかしムスタファは、

「警告したはずだ。」

と、謀略に手を染めないようくぎを刺し、

「お前の主人に言え!このままでは済まさぬと。」

と言い捨てて立ち去る。

 

 

スレイマンは、

「決定は変わらぬ。」

とマヒデブランを追い立てるが、マヒデブランは、

「どうやら私の訴えはムダだったようです。この決定の裏には誰がいるか明白です。」

と抗議する。

それを聞いたスレイマンはマヒデブランを睨みつけるが、マヒデブランは、

「ヒュッレムが何年もメフメト皇子の地方赴任を阻止していたのは、メフメト皇子をマニサに行かせるためだと噂で聞きました。噂は本当でした。」

と言い放つ。

するとスレイマンは、

「二度と顔を見せるな!」

と言ってマヒデブランを追い出す。

 

放心状態でスレイマンの部屋から出たマヒデブランは心労からへたり込んでしまう。

 

 

ムスタファに会ったフズルは、

「アマスヤ行きはこの世の終わりではありません。」

と皇子を諭す。

皇子はフズルが自分に味方してくれるのはうれしいが、そのことでフズルの身にも悪いことが起こるのではと心配する。

フズルは、

「運命なら避けられぬ。悲しもうが悲しむまいが。頭がなければ足も出ません。」

と皇子を慰める。

 

 

シャー皇女のところに戻ったマヒデブランは、ヒュッレムのせいで陛下に話ができないと嘆く。

しかしハティジェは、

「何をいまさら。思うがままよ、ヒュッレムとリュステムのね。」

と忌々しげに言う。

シャー皇女は、

「勝手に動くからよ。」

とあきれるが、マヒデブランは皇子の将来がかかっているので居ても立っても居られないと返す。

シャー皇女は、

「ムスタファは最も重要な皇子よ?お前以上に心が痛い。」

と言い返す。それを聞いたマヒデブランは、

「なら助けてください。」

と懇願する。

するとシャー皇女は、兄上が遠征に立つまで何もしないようマヒデブランとハティジェに言い聞かせる。

 

シャー皇女が立ち去った後、マヒデブランはハティジェに、

「本当に待つつもりなのですか?」

と迫るが、ハティジェは、

「わからないわ」

とため息をつく。

するとマヒデブランは、

「シャー皇女様はヒュッレムに敗北したことを認めている。私たちの戦いをとん挫させないで。」

と共闘を持ち掛ける。

 

 

御前会議のためにスレイマンが重臣たちの待つ政務の間に現れる。

そこにムスタファと並んで立っているフズルを見たスレイマンはフズルに声をかけ、遠征準備について尋ねる。

フズルは一歩前に出、スレイマンに

「数日の内には完了します。」

と答える。

するとスレイマンは、

「話し相手と内容に注意せよ。」

と言い、ムスタファに聞こえるように

「特に玉座の継承者の話ではな。」

と注意する。

フズルは、

「殿下がご寵愛を失くされたと話す者がおり、警告したのです。」

と弁明する。

スレイマンはムスタファの方をちらりと見てフズルの肩をたたく。

しかしムスタファは顔を曇らせたままだった。

 

 

ブダの宮殿ではイザベラ王妃と子息ジグモンドが宮殿に立てこもっていた。

王妃はオスマン軍が早く到着することを心待ちにしていた。

 

 

庭でヒューマーシャーと過ごしていたミフリマーフは、マルコチョールが近づいてくるのを見てエミネにヒューマーシャーを預け、マルコチョールにどうしたの?と尋ねる。

マルコチョールは、

「ご安心を。些事です。」

と答える。

 

リュステムはギュルバハルに遠征中ミフリマーフを一人にしないことと、逐一自分に知らせるように命じる。

そしてリュステムがふと窓から庭を見ると、ミフリマーフとマルコチョールが歓談しているのが目に入り、慌てて庭に出ていく。

 

ミフリマーフは、

「皇子たちが喧嘩ばかりしている。」

とこぼすが、マルコチョールは、

「時には離れてみると存在の大きさが分かります。」

と答え、それを聞いたミフリマーフは微妙な顔をする。

その時慌てて屋敷から出てきたリュステムが二人の方に近づいてくるのに気づき、慌てて話をやめる。

リュステムは「何の用だ」とマルコチョールを睨みつける。

マルコチョールは、

「陛下からの使いだ。先発してソフィアで待機するよう伝えに来たのだ。」

と告げる。

二人の不穏な空気を感じたミフリマーフは、

「皇子たちが出発前に会いに行くわ。」

と言って屋敷に戻る。

ミフリマーフが立ち去った後、リュステムはマルコチョールに、

「俺の屋敷の周りで良く姿を見るが、うろつくな。」

と警告する。

それを聞いたマルコチョールは、

「何の警告ですか?」

といぶかるが、リュステムは、

「俺の屋敷に近づくな」

と再度マルコチョールを睨みつける。

 

 

ヒュスレヴも遠征中のハティジェを気にかけていた。

「怒りで我を忘れませぬよう。」

とハティジェにくぎを刺すが、ハティジェは、

「心配ない。私は一人ではない。」

と答え、シャー皇女の家に身を寄せると話す。

ヒュスレヴはその方が安心ですと笑顔を見せ、自分の忠実な従者アリをハティジェのために残して行く。

 

 

セリムとバヤジットが地方に赴任するため、後宮では荷造りと連れて行く側女を仕分けていた。

スンビュルは遠征中ムスタファとマヒデブランが宮殿に滞在すると聞き、アフィフェにヒュッレムが心配していると告げる。

アフィフェは、

「陛下がご帰還するまで誰一人、髪一本も傷つけるな。」

とスンビュルに厳命する。

 

 

重臣たちも集まって来ていた。

エブッスードはルトフィーが失脚して酒場の風紀がまた乱れてきていると報告し、遠征前に対策を考えると進言する。

しかし大宰相スレイマンは遠征後に対処すると言い、不在時に面倒が起こることを危惧する。

それを聞いたヒュスレヴは、

「お言葉ですが、帝都には3千のイニチェリが残留します。それらが反乱を起こしたらムスタファ殿下はどう鎮圧すればいいのか?」

と尋ねる。

大宰相は帝都にも注意をしているので心配ないと述べ、フズルは

「いざとなれば帆を上げて風のごとく駆けつけます。」

と心強い意見を言う。

 

フズルはタシュルジャルに、ムスタファ殿下から離れないよう指示し、不穏な兆候があればすぐに自分に知らせるよう厳命する。

タシュルジャルは、

「マヒデブラン妃が心配です。怒りで周りが見えなくなっています。」

と危惧する。

フズルは、

「お諫めしろ。俺に頼まれたと申せ。」

とマヒデブランが血迷っておかしなことをしないようくぎを刺し、

「間違いがあれば、殿下をお守りできぬ。」

と言い聞かす。

 

 

遠征に向かうスレイマンを見送りに来たシャー皇女たちは、ジハンギル皇子とミフリマーフと共にスレイマンに挨拶をする。

挨拶を終え、スレイマンが出ていった後、ミフリマーフはジハンギルを先に行かせる。

宮殿に滞在することになったマヒデブランはアフィフェに部屋を用意させる。

それを聞いたミフリマーフは、

「シャー皇女様のところに滞在するのかと。」

と声をかける。

マヒデブランは、

「息子の側が私の居場所。」

と答える。

ハティジェは、

「何か問題でも?」

とミフリマーフに尋ねる。

ミフリマーフは、

「いいえ。叔母さまもいらしたら?私も宮殿に滞在します。遠征のたびに母上に災厄が降りかかるので。

と嫌味を言う。

それを聞いたハティジェは、

「どういう意味?私たちから母親を守ると?」

とミフリマーフを睨む。

ミフリマーフは、

「父上の不在に乗じて母上を襲うものがいれば、私が黙ってはいない。」

と言い放ち、シャー皇女たちの顔を見る。

 

ミフリマーフが立ち去った後、ハティジェは、

「見たでしょう?私たちを脅したわ!」

と憤る。

シャー皇女はハティジェに帰宅を促し、

「ご帰還まで事件はご法度。」

とアフィフェに厳命して帰っていく。

 

 

スレイマンはムスタファから見送られ、遠征に向かう。

皇子は離れていくスレイマンの背中を辛そうに見送っていた。

 

 

オスマン軍は2万の軍勢でフェルディナントの軍を蹴散らし、ブダの包囲を解かせる。

スレイマン達はブダに向かう途中の宿営地でその吉報を受け喜ぶ。

エブッスードはブダの教会をモスクにして勝利の礼拝をおこなってはどうかと進言する。

スレイマンはブダを併合するとは決めていないとするが、礼拝をおこなうことは了承する。

 

スレイマンはメフメトだけを残し、重臣たちは下がらせる。

皇子が浮かない顔をしているのを気にしていたスレイマンはどうしたのかと尋ねる。

それを聞いたメフメトはため息をつく。

 

 

ヒュッレムの元にコンヤから書簡が届き、スンビュルは慌てて書簡を持ってヒュッレムの部屋にやってくる。

しかしヒュッレムは不在で、ミフリマーフがその書簡を受け取る。

その書簡はセリム皇子が重篤な病気にかかったのでコンヤに来て欲しいという内容だった。

 

 

メフメトは自分がマニサに行くのはムスタファを追い出したようで心苦しいと訴える。

スレイマンは、

「誰も傷つけずに居られれば幸せだが、そうもいかぬ。世界皇帝なら尚更のこと。国務に個人的な怒りはあり得ない。」

と諭す。

「しかしお前が哀れみ、ためらえば相手は弱点をつこう。哀れみをかけた者が付け込んでくるのだ。」

と諭す。

 

 

ミフリマーフはヒュッレムが明朝コンヤに立つと伝えスンビュルに用意をさせる。

 

 

メフメトはイリヤスという兵士に呼び止められる。

皇子は、

「兵士らはみなムスタファ兄が不当な扱いを受けたと言っているのであろう、お前もそうか?」

と尋ねる。

イリヤスは、

「私は殿下のマニサ入りを喜んでいます。」

と答える。

その時、イリヤスは何かを落とす。

メフメトにそれは何だ?と尋ねられたイリヤスは、

「馬の彫刻です。」

と答える。

すると皇子は、

「出来たら見せに来るように。」

と言って立去る。

 

 

ヒュッレムはミフリマーフのところにファーリエを残し、スンビュルと供にコンヤに向かっていく。

 

 

ムスタファはタシュルジャルから、ヒュッレムがコンヤに向かったと聞かされる。

 

メルジャンはシャー皇女のところに集まったハティジェやマヒデブランにそのことを伝え、

「セリム皇子が病気」

であると告げる。

マヒデブランは、ヒュッレムが皇子に許可を得ず出発したと知り、

「勝手なことを…」

と憤るが、ギュルフェムは、

「我が子の事で、気が急せいたのでしょう…」

と擁護する。

シャー皇女は、

「でも、一言あれば私も一緒に行ったわ。」

とあきれる。

 

 

ムスタファはタシュルジャルにヒュッレムを連れ戻すよう命じる。

ミフリマーフは医師長を連れてヒュッレムがコンヤに向かったことを告げ、セリムが重篤な状態だと告げる。

ムスタファは、

「セリムの事は私が対処するので、ヒュッレム妃を連れ戻す。」

と言うが、

「セリムがお母様を呼んだの。母親は子供が病気になれば心配で生きた心地がしない。お母様が行けばセリムもよくなるはず。」

と述べる。

それを聞いたムスタファは連れ戻すのを諦めるのだった。

 

 

※主要登場人物について、おさらいしたい場合はこちらの記事で確認してください。

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オスマン帝国外伝_キャスト

 

 

 

オスマン帝国外伝シーズン3/第87話の感想

 

ムスタファはマヒデブランに「父上を失った」と嘆いています。

それを聞いたマヒデブランは矢も楯もたまらず、スレイマンに抗議に行きました。

 

抗議だけならまだしも、スレイマンの決定の背後にヒュッレムがいると言って、愚かにもスレイマンの怒りを買ってしまいます。

そんなことを言えば、スレイマンが自分でヒュッレムに操られていると言っているも同然です。

実際そうかもしれませんが、皇帝としては女に操られていると指摘されて怒らないはずはありません。

 

マヒデブランの行動はいつもスレイマンの心を逆なでし、かえって皇子を不幸にしているように思えます。

ただ、スレイマン自身はどうやらムスタファを追放したつもりはないようです。

しかしね、ムスタファは完全に自分は遠ざけられたと思っています。

ましてやメフメトが代わりにマニサに入るとなれば…。

 

メフメトもね~、なんでわざわざ言いに行くかな?

天然を通り越してバカなんじゃないかと思ってしまいます。

メフメトはどうも人の気持ちを読めないようです。

これでは無用の敵を作ってしまうでしょう。

 

ヒュッレムの子供たちは皆、一長一短で、セリムは虚勢を張っていても本当は気弱だし、バヤジットは後先考えないタイプだし、ジハンギルは病気だし…一番有望なメフメトがコレですからね…

これでは家臣たちはムスタファに肩入れするはずです。

 

で、今ムスタファの支持者で一番力があるのはフズルです。

フズルはリュステムを牽制して皇子を守ろうとしていますが、リュステムはそのフズルの事も讒言してなんとかスレイマンから遠ざけようとしています。

しかし、大事な海軍の提督を讒言してどうするんだ?と思いますが…リュステムには他に有望な人材の当てでもあるのかな?

 

 

そのリュステム…ミフリマーフとマルコチョールが話しているのを見るとすぐに飛んできて邪魔をします。

リュステムは自分がミフリマーフに愛されていないことは分かっているハズだし、「元カレ」(いや、彼じゃないけど)のマルコチョールとミフリマーフが親しくするのを恐れているようです。

ミフリマーフも既に「子供」じゃなくなってますしね…もしかしたらマルコチョールの気持ちにも変化が…。

でも、ちょっと痛々しいくらいの嫉妬ですね。

 

 

ところで、あなたもお気づきでしょうが、今回、ヒュッレムが登場しませんでした。

実は前回でメルウィエムさんが降板してしまったのです。

そのせいで、何やら不自然な話になっていますが、突然の降板でつじつまを合わせるため、しばらくヒュッレムがいない設定になります。

 

セリムが病気で慌ててコンヤに向かったと言っていましたが、その話は本当なのか?

その割にはハティジェの態度が…?

ちょっと気になりますね。

 

 

スレイマンは遠征に出発し、先鋒隊の活躍でブダの包囲は解かれました。

エブッスードはブダについたら教会をモスクにして礼拝をおこなうことを進言しています。

 

イスラム教徒にとっては別に当たり前のことかもしれませんが、そんなことをしたら現地の人たちの怒りを買うのではないかと危惧します。

なまじ「同じ神」(キリスト教徒は絶対認めませんが)を信仰しているため、教会を壊さずにモスクに作り替えることが多く、そのことがいがみ合う原因の一つになっているような印象があります。(まあ、壊したら壊したで問題になるんですけど…)

宗教の問題は根深くて難しいですね…。

 

 

さて、ムスタファはメフメトがマニサに赴任すると聞き、余計にショックを受けています。

同じようにショックを受けたマヒデブランはスレイマンに抗議に行きましたが、逆にスレイマンの怒りを買ってしまいました。

 

そして今、スレイマン達が帝都を離れ、ムスタファが帝都防衛のために宮殿に入っています。

セリム皇子とバヤジット皇子も赴任地に行きましたが、セリム皇子が病気になったと知ったヒュッレムは医師長を連れてブルサに向かいました。

ムスタファは連れ戻そうとしましたが、ミフリマーフに懇願され、目をつぶることにしました。

 

このことが悪い方に行かなければいいのですが…。

 

 

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オスマン帝国外伝シーズン3の日本語字幕版最速配信は?

現在、最新のオスマン帝国外伝シーズン3が配信されているのは、「チャンネル銀河」「hulu」だけ(毎週5話づつ配信)です。

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いつになるかは分かりませんが、シーズン2まで好評だったこともあって、数カ月後にはBS日テレでも「オスマン帝国外伝 シーズン3」は放送されるでしょう。

 

ただ、シーズン2までがそうだったように、BS日テレでの放送には、CMに入る直前に流れる数秒の場面が出てくると思います

コレって実は、

カットされてる場面

も含まれているんです~!!

 

もともとトルコ版で各話の長さが違うのに、地上波での放送枠は固定なので、その放送時間上の微調整で致し方ありません。

まあ…それほど重要ではない場面が多い感じではあるんですが、CMの前後で場面が飛んでるので、個人的には違和感を感じます。

BSもしょせんCMありきで成り立ってるので仕方ないですね。

 

ちなみに、この記事の感想は、もちろんhuluでの完全版を元にしています。

 

ということで、完全版をじっくり堪能したい私にとっては「hulu」の1択です!

 

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本ページの情報は、2024年12月時点のものです。最新の情報は、 hulu公式ページよりご確認ください。

 

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