世界90カ国以上で大ヒットしている歴史超大作ドラマ「オスマン帝国外伝」。
スカパーや動画配信サービスなどに限定され配信されていましたが、BS日テレでも2018年10月からとうとう始まりました。
そこで、このブログではこの壮麗なる歴史と複雑な人間模様が魅力的な「オスマン帝国外伝」をシーズン1の第1話から、各話ごとにあらすじと感想をざっくり見ていきたいと思います。
ということで、まずは物語のスタートであるシーズン1の第1話のあらすじと感想をお送りします。
オスマン帝国外伝シーズン1/第1話のあらすじ[ネタバレ注意]
サブタイトル「新帝の誕生」
森で鷹狩りをしていた皇太子スレイマンのもとに父帝・セリム1世の崩御の知らせが届き、寵臣のイブラヒムとともに帝都イスタンブールへと帰還、スレイマン1世として即位する。
そのころルテニアの司祭の娘であったアレクサンドラ(のちのヒュッレム)と親友のマリアはタタール人に家族を殺され、恋人のレオとも引き裂かれて奴隷としてイスタンブールへと送られることに。
その途中で、取り乱して暴れるが、そんな抵抗も虚しく宮殿へ送られたアレクサンドラは他の少女達と共にハレム(後宮)に連れてこられる。
宮殿内でも抵抗をし続けたアレクサンドラは、騒ぎを見た母后の前に引き出され、母后が自分と同じウクライナ出身であることを知る。
自暴自棄になってなおも抵抗し続けるアレクサンドラに、後宮女官長のニギャールは「皇帝に気に入られ皇子を産めば世界を支配できる」と諭され落ち着きを取り戻す。
その後、怖いもの知らずなアレクサンドラはスレイマンとの初めての謁見のときに、わざと倒れこみスレイマンの腕の中で気絶したフリをし、スレイマンに自分の存在を強烈に印象づけるのだった。
一方、ギリシャのパルガから少年奴隷として連れてこられ、スレイマンに気に入られて鷹匠頭から小姓頭へと異例の出世を遂げたイブラヒムに他の重臣たちは嫉妬する。
その重臣たちは、まだ幼い?スレイマンを侮り、勝手に税金を取って私腹を肥やしていたのだった…。
オスマン帝国外伝シーズン1の第1話を観た感想
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7/25(水)DVD-SET 1リリース
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10/3(水)DV-SET 3リリースhttps://t.co/BZFt1NdAC9 pic.twitter.com/J8hBmzhqIi— 映画会社 ツイン (@movietwin2) 2018年5月25日
第1話はシーズン1での主要な人物の背景が説明されています。
スレイマン1世はセリム1世の皇太子となっているんですが、彼の兄弟たちがこの日までに次々と死んでいるということをスレイマン本人の自分語りによって知ることができます。
何でもオスマン帝国には皇帝の地位につくと、他の皇子(なれなかった兄弟たち)を処刑するという忌まわしい慣習があったんだそうです。ホント、えっ?マジで??って感じ。
後の遺恨を経つという意味があるのだろうけど、過酷というか凄い慣習ですよね。
日本の戦国時代だとも毛利家の「三本の矢」などが有名ですが、普通、兄弟たちが即位した者を支えていった方が、国力強化になっていくと思ってしまいますので、ちょっと理解に苦しみます。
ただ、このスレイマン1世は、幸いにも(?)兄弟たちが早逝してくれたおかげで、兄弟を手にかけることはしなくて済んだわけで、そんなシーンが出てこなくて良かったです。しかし、やっぱりこの忌まわしいしきたりが、今後の人間模様にも影を落としていくんですよね…。
それにしてもアレクサンドラは大胆ですね!
よほど自分に自信があるのでしょう。
でなければ、奴隷の分際で初対面(顔を見せてもいない)なのに皇帝の腕の中に倒れこむなんて所業はできません。
下手をすれば手打ち!…ですよね?
今の時代と違って全てが命懸けで生きるための強さが伝わってきます。
敵(?)ながらあっぱれです。
スレイマンもアレクサンドラも史実では若かった
ところで、第1話ではスレイマンはバチカンの法王から「子羊」と呼ばれています。
先帝セリム1世は残忍であったと言われていて、それに比べてスレイマンは即位直後には優しい軟弱な皇帝だと思われていたようです。
重臣たちにも舐められていますし、もうちょっとシッカリしなさい!と言ってやりたくなります。
でもそれもそのはず…実は即位時スレイマン1世はまだ26歳でした。
ドラマでスレイマンを演じているハリット・エルゲンチェは1970年生まれで調べると撮影時は41歳。子羊というには随分貫禄がありますよね。
ただイブラヒムと夢を語るなど、若々しいスレイマンを上手く演じていると思います。
それにしてもハリットさん、私と同年代だったとは…。
ちなみにアレクサンドラが奴隷としてハレムに入れられたのは15~6歳ごろです。
ティーンエイジャーがあの大胆な行動をしたなんて…と考えたら末恐ろしいですね。
演じているメルイェム・ウゼリは当時28歳。
勝気で強情なアレクサンドラはまさにハマり役だと思います。
初回は生まれながらに高い身分にあるスレイマンと、奴隷身分のイブラヒムやアレクサンドラが対比して描かれているのが非常に印象的でした。
第2話以降、彼らの人生はツタのように絡まりあって事態は複雑に推移していきます。
さて、彼らの運命やいかに…?
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