JR東海・西日本から嬉しいニュースが飛び込んできました。
今までチケットレスで便利なモバイルsuica特急券というサービスが東北・北陸新幹線などJR東日本管轄の新幹線でのみ利用できていました。
それが何と!
9月30日より東海道・山陽新幹線でも同じようにチケットレス化、つまりsuicaなどの交通系ICカードが使えるようになります。
そんな便利なサービス名は「スマートEX!!」。
一番利用することが多いのが東海道新幹線である私にはまさにビックニュースです。
ということでこの記事ではスマートEXの利用開始方法や購入方法、また各種割引サービスなど初めて利用する際に気になるであろう情報をまとめてみました。
(※料金改定や消費税など、各料金は変更になっている可能性があります。ご了承ください。)
東海道新幹線にsuicaで乗る方法
早速ですが、東海道新幹線にsuicaで乗ることができる「スマートEX」の利用方法から見ていきましょう。
まずスマートEX利用開始に先立って必要なものが下記の2つです。
- クレジットカード
- suicaをはじめとする交通系ICカード
そして、この2つのカードが揃った状態で会員登録をします。
新たに作る必要はなく、お手持ちのカードでOKです。
suicaの他にPASMO、ICOCAなど10種類の交通系ICカード全てが対象なのが嬉しいですよね。
私はsuicaとPASMOを持ってますが、2枚のカードを登録しておけば万が一のときも安心できます。
スマートEXの利用には会員登録が必須で実際の会員登録はサービス開始となる9月30日から可能で会員登録の主な流れは以下の通りです。
①会員登録ページへアクセス
↓
②メールアドレスを入力し「OK メール送信ボタン」を押す
↓
③登録アドレスに届いたメールに記載してあるURLにアクセス
↓
④規約を呼んで同意ボタンを押す
↓
⑤会員情報の入力(氏名、年齢、生年月日、クレジットカード情報、交通系ICカード情報など)
↓
⑥登録内容を確認し、確認ボタンを押す
↓
⑦登録したメールアドレスに会員IDが届く
いかがですか?
そこまで難しくはないですよね。
確かに面倒臭くはあるんですが、何と言っても乗車券が要らない…そのチケットレスの便利さの方が圧倒的に勝利することでしょう。
乗車券なんて、在来線も含めれば3枚以上になっちゃう場合ありますからね〜
往復で取ると6枚以上!
改札で間違った券を入れてしまうこともなくなり大変なストレスレスです。
ちなみに、改札を通る際は登録した交通系ICカードをタッチするだけになりますので、登録した以外のカードを誤って通してしまうと元も子もないのでご注意ください。
さて、このスマートEXですが、チケットレスの他には何かメリットがあるのでしょうか?
ということで公式HPを覗いてみたところ、下記のように書いてありました。
スマートEXのポイント
- 乗車日当日、列車発車時刻の4分前まで予約可能!
- 列車発車時刻前まで、予約の変更は何度でも手数料無料!
- 会員様本人1名でご利用の場合は、事前に登録した交通系ICカードで乗車できます。交通系ICカードが未登録の場合、2名以上やこどもを含む予約の場合、または会員様以外が1名で利用する場合などは、指定席券売機等で事前に「きっぷ」を受け取って乗車してください。※1
- 乗車券・特急券の効力が一体となった東海道・山陽新幹線専用の商品です。新幹線乗車駅まで(降車駅から)在来線をご利用の場合は、別途在来線の運賃等が必要です。
- 在来線と新幹線を乗り継ぐ場合、利用区間によっては「所定のきっぷ(割引なし)」と比べて「スマートEXサービスと在来線の運賃等の合計額」の方が高額になる場合があります。
引用元:スマートEX公式ページ
通常の新幹線乗車券の場合は、時間の変更が認められるのは1度だけという制限がありますが、スマートEXにはその制限がありません。
これは非常に大きいメリットです。
私はよく往復チケットを取りますが、予定が変更いなるそうになると相当焦るんですよね。
乗車時間を過ぎると変更は不可なので、帰りの時間が見えないときは、いつも最終電車の時間で予約するしかありませんでした。
そして、その変更のためにまたみどりの窓口に行かないとならない面倒臭さ。
大概、大阪・京都の窓口って行列できてますし、その待ち時間が勿体無い!
ってことでいつも券売機で時間変更してるんですけど、運が悪いとその券売機ですら行列ができてたりします。
それらの無駄を省ける「スマートEX」はかなり重宝しそうです。
さらに手数料なしで無制限に変更可能ということは、旅や出張の予定も臨機応変にできるということになります。
また、スマートEXの場合は
とのこと。
もうここまで出来たら無敵です。
これはもう、絶対に利用しない手はないですよね。
しかも発車時刻の4分前まで予約可能とのことなので、恐らく時間変更も4分前までできると思われますが、のぞみなんて時間帯によっては10分単位で運行してますから、実際のホームのその場で
な〜んてことが簡単にできます。
ホント今までの苦労は何だったのか…って感じです。
乗車券の購入・予約はどこで?いつから?
既にご紹介しましたが、乗車券が不要な「スマートEX」。
乗車券がないので購入は予約時にクレジットカード決済されることになります。
ということで、
ので、これまた窓口や券売機に並ぶ必要ありません。
ので楽ちんです。
そして気になるスマートECの予約および販売開始日時ですが、
です。
9月29日(日)以降の予約については通常の予約通り、
- 乗車日時の1ヶ月前の10時30分〜
- 乗りたい列車の発車時刻の4分前まで
となります。
また、対象の新幹線は
終日の「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」「つばめ」普通車指定席・グリーン車・普通車自由席 (東海道・山陽新幹線区間内に限る)
引用元:スマートEX公式ページ
となります。
ってことはですよ…
よくある山陽新幹線から東海道新幹線への乗り換えもそのまま気にせずできるということです。
途中下車さえなければ最大で3列車乗り継げるようなので楽チンですね。
グリーン車乗車券を1枚購入すれば乗り換えた後もグリーン車を利用できます。
個人的に感じるんですけど、広島行く場合など特に神戸から先は、乗り継いだほうが明らかに早いときがありますもんね。
ただ、普通車↔グリーン車間の乗り継ぎに関しては一度窓口に行く必要があります。
スマートEXの場合、基本的に車内で差額分の支払いや払い戻し等はできないようなので注意が必要です。
また途中下車したときも乗車しなかった区間は無効になるだけで再乗車はできないとのこと。
どうしても一旦外に出る時は改札に居る駅員さんに相談ですね。
色々ある予約割引
スマートEXの通常利用だと実は
です。
ここだけに着目すると、新幹線を年間2回以上使うヘビーユーザーにとっては、
の方がはっきり言ってお得です。
なぜなら年会費1,080円を払ってもエクスプレス予約の場合は、東京〜新大阪間の1回分で
14,450(通常)-13,370(割引後)=1,080円
と元が取れてしまうからです。
大黒屋などのチケット屋の値段にも負けていますよね。
なので、価格重視という人はスマートEXにはメリットを感じないかもしれません。
その分、チケットレスや予約変更何度でも可というところがスマートEXの最大のメリットです。
ところが、そこはやはりJR。
そんなスマートEXにも早割などの更なる割引サービスが設定されます。
その各種の割引と合わせて利用すれば、値段面でも十分にユーザーの心を掴むでしょう。
ということで、割引サービスを簡単にまとめてみます。
スマートEXの各種割引まとめ
EX早特
- 3日前までの予約
- 長距離区間(東京〜岡山以上)の「のぞみ」
- 対象設備:普通車指定席、グリーン車
- 販売開始:9月30日 5時30分~
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~3日前の23時30分まで
- 利用制限:繁忙期、年末年始は除く
と制限はある割引ですが、遠方で家族旅行に…というご家庭にとってはメリット大です!
他の割引サービスも同様なのですが、複数人数で予約した場合(最大6人分)、予約した会員1人はチケットレスで改札通れますが、2人目からは事前に券売機等で切符を受け取る必要があります。
つまり、2人目からはチケットレスの恩恵は受けれないので注意してください。
【割引例】
東京〜広島(土休日)→15,900円(通常より3,580円お得)
※子供料金の割引額はこの約半額
EX早特21
- 21日前までの予約
- 乗車駅出発時刻が6時~6時59分、11時~15時59分の「のぞみ」
- 対象設備:普通車指定席
- 販売開始:9月30日 5時30分~
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~21日前の23時30分まで
- 利用制限:繁忙期、年末年始は除く
3週間前と制限があり、いわゆる利用者の多い時間帯を避けた時間に乗車するなど、かなり絞った時間帯に対応できる場合は、かなりお得な割引になります。
【割引例】
東京〜新大阪(普通車指定席)→11,000円(通常より3,450円お得)
※子供料金の割引額はこの約半額
割引例にあるように、往復にすると約7000円の値引きになりますので大きいですよね。
夫婦2人での旅行ならば、1人分の交通費は半額で行ける計算になりますから是非有効活用したい割引サービスと言えるでしょう。
ちなみに、スマートEXの割引サービスの中で、割引額はこの早特21が最強です。
往復割引
- 往復分を一括で購入する場合で21日前までの予約
- 片道601キロ以上の区間
- 対象設備:普通車指定席、グリーン車、普通車自由席
- 販売開始:9月30日 5時30分~
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~(復路は購入時から最大1カ月先まで予約可能)
- 利用制限:なし
片道601キロ以上の区間に限られるので東京駅からだと行き先は西明石より先の区間で適用ということになります。
繁忙期や年末年始の制限はないので閑散期には通常料金より200円安く、繁忙期には逆に200円高くなるということになりますが、利用制限がないので他の割引よりお得感はあります。
仮に復路の日程が購入時の1カ月以上先になる場合は、同時購入が条件になるので一旦ギリギリ1カ月先の日時で購入してから、後で予約変更すればOKです。
予約変更は通常の乗車券より楽ですから非常に便利ですよね。
【割引例】
東京〜博多間の「のぞみ」(通常期、普通車指定席)→21,360円(通常より1,590円お得)
※子供料金の割引額はこの約半額
EXグリーン早特
- 3日前までの予約
- こども用の設定はなし
- 対象列車:乗車駅を6時~6時59分出発の「のぞみ」か終日の「ひかり」
- 対象設備:グリーン車
- 販売開始:9月30日 5時30分~
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~3日前の23時30分まで
- 利用制限:繁忙期、年末年始は除く
こども用の設定はないものの、「のぞみ」や「ひかり」のグリーン車にお得に乗れるサービスです。
グリーン車でゆったり移動したい場合は利用しない手はありません。
【割引例】
東京〜新大阪の「のぞみ」→14,400円(通常より4,830円お得)
東京~新大阪間の通常料金よりこれだけ安いんですから、はっきり言って、スマートEXを利用せずに普通に乗車するのがバカバカしくなりますね。
EXこだまグリーン早特
- 3日前までの予約
- こども用の設定はなし
- 対象列車:終日の「こだま」(ただし、席数はかなり限定される)
- 対象設備:グリーン車
- 販売開始:9月30日 5時30分~
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~3日前の23時30分まで
- 利用制限:繁忙期、年末年始は除く
各駅停車の「こだま」故に設定区間が豊富なのが魅力です。
実は私は、たま~に新横浜~名古屋間の
を利用します。(何と1ドリンク付きで8,100円!)
さすがにそこまでの割引額ではありませんが、チケットレス&予約変更の手軽さを考えると甲乙つけ難しです。
【割引例】
東京〜名古屋→9,000円(通常より5,470円お得)
「こだま」しか停まらない駅はなおさらですが、「こだま」以外が停まる駅への移動の際でも、移動時間を気にしないって方は検討の余地ありですよ。
「こだま」のグリーン車って時間帯によってはガラガラなので、かなりゆったり寛げますので。
逆に東京方面への登りではビッシリの時もあるんですが…やはり「安さ」という誘惑には勝てません。
結構穴場だと思うので、是非検討してみてください!
EXのぞみファミリー早特
- 3日前までの予約
- 2名以上(最大6名)で土休日の利用の場合(こども用の設定あり)
- 対象列車:終日の「のぞみ」(座席数は限定される)
- 対象設備:普通車指定席、グリーン車
- 販売開始:9月30日 5時30分~(利用開始は10月7日の土曜日から)
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~3日前の23時30分まで
- 利用制限:繁忙期、年末年始は除く
繁忙期や年末年始は不可と時期に制限はありますが、土日の家族旅行にはうってつけの割引サービスです。
ただし、このファミリー割引の場合、他の割引サービスと違って予約した本人も含めて全員が指定席券売機等から切符を受け取る必要があります。
お得な割引サービスの反面、チケットレスの快適さは捨てなければなりません。
これは致し方ないですね。
その分マイナスにしてもこの割引額は捨てがたいですから…
また予約申し込みが最大で6名までなので、6人以上の大家族の場合は割引対象外になってしまうので割引対象にする人選もよく考えましょう。
【割引例】
東京〜新大阪(普通車指定席、大人)→12,340円(通常より2,110円お得)
※子供料金の割引額はこの約半額
さすがに最強である早特21よりは割引額が小さいですが、それでも、例えば大人6人で行く場合と想定すると…
6人の内1人分はタダになるという…とんでもない割引額になりますね。
魅力的な割引額である分、座席数が限られるので激戦区の割引サービスとなりそうです。
ただし、注意点として予約時の人数を減らす場合は払い戻しの手数料である310円が掛かることになります。
キャンセル料としてこれはしょうがないです。
また人数を減らした結果、1人での利用になった場合はもちろん差額分を支払う必要があるのでご注意ください。
EXこだまファミリー早特
- 3日前までの予約
- 2名以上(最大6名)で土休日の利用の場合(こども用の設定あり)
- 対象列車:終日の「こだま」(座席数は限定される)
- 対象設備:普通車指定席、グリーン車
- 販売開始:9月30日 5時30分~(利用開始は10月7日の土曜日から)
- 発売期間:乗車日の1カ月前の10時~3日前の23時30分まで
- 利用制限:繁忙期、年末年始は除く
上で紹介したEXのぞみファミリー早特の「こだま」版です。
内容も同様ですが、割引額だけ若干安くなってます。
【割引例】
①東京〜新大阪(普通車指定席、大人)→9,900円(通常より4,110円お得)
※子供料金の割引額はこの約半額
②東京~名古屋(普通車指定席、大人)→7,900円(通常より2,980円お得)
※子供料金の割引額はこの約半額
どうでしょうか?この割引額!
何と大阪まで新幹線で行くのに1万円を切る値段で行けます!
まあその分、「こだま」で大阪となると時間は結構かかりますけど、のんびり家族旅行には最適な割引と言えるでしょう。
以上、スマートEXの割引サービスをざっとご紹介しましたが、共通の注意点を最後に書いておきます。
それは…
ということ。
他の商品への変更は手数料無料で可能ですが、当然差額分は必要になるので注意してください。
「suicaで新幹線」のまとめ
今回はお手持ちのsuicaを使用して東海道新幹線に乗れるサービス「スマートEX」の利用方法や予約方法をまとめてみました。
早特などの割引サービスも上手く有効利用すればチケットレスの手軽さもあって、利用しない手はないサービスと言えるでしょう。
利用開始の9月30日が今から待ち遠しいです。
利用登録も簡単なので9月30日はスマートEXの公式サイトにアクセスが集中してダウンしてしまうんじゃないか?
それだけが心配です。
新幹線の割引サービスは他にも色々あると思うんですが、スマートEXのサービスはモバイルsuicaとも絡めると更に便利に利用できます。
我々にとって、こういう便利なサービスは今後もどんどん増えて欲しいですね。
「スマートEX」に関しては、まだサービス開始前ということもあり今後また新情報が色々出てくるかもしれません。
その際はこの記事にどんどん追記して行きたいと思います。
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