新幹線運転士の年収は安い?パイロットと比較してみた

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つい先日、新幹線の運転士が運転席に足を投げ出しながら運転していたことが話題になっていました。

過去に2、3度以上同じことがあったそうなので、時速270kmの世界で命を預けている利用者の立場から言うと

「まさか!冗談じゃない!」

ですよね。

 

今回の運転士は運悪く?発覚しましたが、こういう問題って一度発覚してしまうと、他にもあるんじゃないか?などと疑ってしまいます。

 

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新幹線よりも在来線の方が信号や停止も多くて大変だという意見もあるんですが、やはりスピードがあって、かつ平均遅延時間が年間わずか0.6分という時間に厳しい環境で気が抜けませんし、停止するまでの制動距離は4kmもあり、ちょっとした操作の誤りで大惨事になりかねませんので、新幹線の運転は相当なプレッシャーが掛かることは想像できます。

 

今回問題になった運転士も、「ちょっとでも楽な姿勢で運転したかった」と供述しているところから相当ストレスが溜まる仕事だったのがわかりますよね。

未だ無事故の記録更新中というのもプレッシャーがより大きく寄与しているのではないでしょうか?

 

だからと言って、今回のことは許されることではないのですが、大変な仕事であることだけは同情します。

そこで私が気になったのは…

そんなプレッシャーの掛かる新幹線の運転士って一体年収いくらもらっているのだろう?

ということ。

 

そこでこの記事では、新幹線に限らず飛行機のパイロットと比べてどうなのか?という視点を交えながら、新幹線運転士の年収についてまとめて行きます。

 

新幹線運転士の気になる年収

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われわれ外部の人間から見ると

新幹線の運転士は特別に選ばれし人!

というイメージがありますよね?

 

だから、当然給料も相当良いんだろう…と普通に考えてしまいますが、実は

新幹線運転士は在来線の運転士と基本給などの基本部分は同額

とのこと。

 

理由は、在来線運転士であれ新幹線運転士であれ職位が同格だから。

かなり意外でしたが、サラリーマンという立場で考えれば合点がいきます。

 

ただし、両者には乗務手当などの手当額で少し差が出るそうです。

 

この乗務手当というのは

  • 乗務時間
  • 乗務距離

で決まるようで、当然新幹線の方が大きいですし、必ず夜勤(泊まり)が伴い、その分拘束時間が必然的に長いので

  • 総労働時間(夜間労働時間)

に対する手当ても増えることに…。

 

それ以外は「4日勤務後に1~2日休み」というのが一般的で、台風など自然災害発生時に緊急呼び出しがあるのは新幹線だろうが在来線だろうが同じ。

勤務体系に大きな差はありません。

 

以上のことから総合的に推察すると、

新幹線の運転士の方が手当の分だけ、ほんの少しだけ給料は高い!

ここでは、私なりにこう結論付けたいと思います。

 

 

ただし!

同じ新幹線運転士でも格差はあるようです。

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新幹線といえばJRが運営していますよね。

元国鉄だけあって、JRの基本給は年功序列的にで毎年確実に上がって行くので勤続年数の違いがそのまま年収の差に現れます。

また、昇格試験を受けて仮に主任運転士になれば基本給が増えるのは一般の会社と同じ。

 

さらに!

肝心な運転技術でも差がでます。

 

すなわち、ノーミスを続ければ査定がプラス、例えば自己責任で列車到着時間に遅れが出たなどのミスが多いと当然昇給はパーに…。

やはりそこはプロの世界

在来線でも新幹線でも運転士は厳しい世界なんですね。

 

ちなみにそんな厳しさがある反面、退職金や福利厚生に関しては公務員並みに良いみたいです。

 

 

じゃあ、運転士たちは具体的にどれくらい稼いでいるのでしょうか?

 

厚生労働省が平成27年に調べた結果では、電車運転士の平均年収は運転士全体で

688万円(推定)

とありました。

平均年齢は40.3歳とのこと。

これは月収ベースで約43万円ボーナスは約4ヶ月分という計算になります。

 

新幹線運転士に限定すれば、先ほども書いた通り、これに若干の手当分のプラスがあって

約700万円くらい

であると考えられます。

 

 

ちなみに、海外の場合もおおよそ同じ。

フランス版新幹線・TGVの運転士もほぼ変わりません。

新人で月収33万円年収1000万(月70万程度)越えるのはベテランになってから。

 

 

40歳ちょっとで…と考えると一流企業よりもむしろ少し低い?感じで、

何百という乗客の安全を背負うにしては正直もうちょっと稼いでいてもおかしくないな~

と私は感じます。

ただ、これをベースに各手当が乗っかってくると考えると…大体一流企業の一般社員と同等?と言えるかもしれません。

 

 

更に追加情報としてJRの中でもエリートなイメージがあるJR東海の場合に触れてみると、社員全体の平均年収が約730万円

年収がピークを迎える50~54歳の平均872.4万円

さすがJR東海といった感じで少し上がりますね。

 

また同じJR東海で職種別の平均年収を見ると…

  • 総合職:1,017.8万円
  • 技術職:712.5万円

となります。

 

 

私の会社もそうなのですが、技術職って総じて低めです。

会社への貢献度や仕事の重要性を考えると、もう少しもらっても…という風に感じるところがあり、やはりどこか報われない感じを受けます。

 

逆に間接部門の方が良いんですよね…

だから、どの会社でもより高い評価を求めて転職するのが一般的で、設計含めた技術職には転職組が多いのでしょう。

何を隠そう、私も3度転職を経験しました。

 

少々愚痴っぽくなってしまいましたが、ところで新幹線運転士に関する以上の年収の数字を見てきてあなたはどう感じましたか?

もし…

高い!貰いすぎだ!

と思われたなら、ぜひ次項も読み進めてみてください。

 

パイロットの年収は?

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同じ運転士という職業で各航空会社のパイロットの年収はどうなのか?

新幹線運転士との比較という意味でも気になりませんか?

 

ということで今回、そのパイロットの年収についても調べてみました。

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格安航空会社などが出てきてJALやANAの大手でも給与水準の低下が言われている航空業界。

それでも大手航空会社のパイロットは

年収2,000万円弱

が平均年収だそうです。

機長になれば2000万円を軽く超えるとのことで、新幹線と航空機では操縦の難しさなどいろいろ違いはあると思いますが、雲泥の差を感じるのは私だけでしょうか…。

 

 

ただし、同じパイロットでも新規参入や中堅どころの航空会社所属ではガクンと下がり、平均年収は何と800万円程度とのこと。

一気に半分になりましたっ^^;

 

パイロットの世界も会社の規模でこれだけの差があり、新幹線運転士以上に厳しいと言えます。

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ただそれでも、新幹線といえば日本が世界に誇る技術の象徴と言っても過言ではありません。

その中で花形である運転士の年収はせめて新規・中堅航空会社のパイロット並みになって欲しいな~

と、同じ技術職に付く身として個人的にそう思いますが、あなたはどう評価しますか?

 

 

「新幹線運転士の年収」のまとめ

 

以上、新幹線運転士の「年収」についてのまとめでした。

いかがでしたでしょうか?

 

仕事の過酷さや社会への貢献度を考えると、もう少し年収は高くてもいいのでは?と感じるのはきっと私以外にもいらっしゃると思います。

別の記事に書きましたが、新幹線の運転士ともなれば狭き門になります。

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その選ばれし者たちにはやはり相応の見返りがあることが運転士としての遣り甲斐にも多少は寄与するハズです。

 

それに、

  • 新幹線開通後何十年と未だに無事故
  • 特別な災害時を除けば年間の平均列車遅延も1秒にも満たない

というプロフェッショナルぶりには改めて頭が下がります。

 

今回の足上げ事件は確かにあってはならないことですが、こういうことが起きたものの

日本が世界に誇る技術に傷が付かなくて済んだ

ことに正直ホッとしています。

 

新幹線の世界も、今後ますます他国との激しい競争の時代に入ると思いますので、運営するJR各社には改めて運転士に対する日々のケアをしっかりやって頂くことを願ってやみません。

 

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