この記事では、世界結核デー(3月24日)が何の日なのか?に関する情報をまとめています。
具体的には、
- なぜ3月24日が世界結核デーと呼ばれているのか?その由来は?
についてです。
この記事を読めば、あなたの記念日に関する知識が1つ増えること間違いなしですよ。
世界結核デーって何の日?由来は?
その由来は…
1997年(平成9年)3月24日に細菌学者であるロベルト・コッホが結核菌を発見したこと
を記念して制定されました。
そして「世界結核デー」を制定したのは世界保健機関(WHO)です。
ところで、結核という病気とはどんな病気かご存知ですか?
個人的に、吐血して病院で隔離入院されるイメージがあります。
一昔前、結核は難病であり治すことが難しいとされていて、結核によって亡くなる方がたくさいました。
よく昔のドラマなどにも「結核」に患った人が出てきますよね。
結核菌は体全体の臓器全てを浸食します。
感染経路は飛沫感染により、呼吸器に入り、肺の結核になる人が多いです。
一昔前の病気のイメージは確かにありますが、今でも何と年間1040万人もの人が結核に感染しています。
これは…1日に換算すると…5000人!!
180万人って結構なインパクトある数字です。
我々が思っている以上に、結核という病気によって毎日膨大な人が亡くなられているんですね…。
ちなみに、『結核』によって亡くなってしまう事は世界死亡原因ワーストトップ10のひとつとなっています。
昔より、医療が進んだとは言え、まだまだ怖い病気ですね。
『結核』の症状って?
結核の症状は主に
- 2週間以上咳が続く
- 体重の減少
- 全身倦怠感
になります。
このうち咳のイメージが強すぎるせいか、体重の減少や倦怠感っていうのは意外ですよね。
これが結核の中でも症状が重い『粟粒結核』というものになると、その症状は…
- 頭痛
- けいれん
- 吐き気
- 視力障害
となります。
「頭痛」「吐き気」あたりは想定内かもしれませんが、視力障害って…
結核にも種類があるんですね!
いずれにしても、やはり基本は早期発見です。
ということで、病院で行われる結核検査とはどのような検査があるのでしょうか?
一般的には
- 胸部X線検査
- ツべルクリン皮膚試験 (皮膚注射し反応を見る検査)
- インターフェロンガンマ遊離試験(結核感染かの血液検査)
となります。
そう言えば昔…「ツベルクリン反応」って単語を聞いた記憶が…
また、もし『結核』になってしまった場合は、どのような治療を受けることになるのか?については以下の通りとなります。
- 複数の抗結核薬の服用 (6か月~9か月内服)
『粟粒結核』や『髄膜炎』などの症状が発症にしている場合は、さらに長い期間の治療が必要とされます。
※現在は内服すれば結核は治ります。
治療をしている間は、薬の作用など確認しておくことが重要となってきます。
結核の初期症状は通常の風邪に似ているので普通は気付かないですよね…。
薬の服用で治るものの、細かい検査をしなければ結核という病気であるかないのか判断が下せないというところが、未だに亡くなる人が多い原因なのでしょう。
難しい病気です。
更に、結核にかかった場合、2年以内に再発する可能性があります。
結核菌に一度感染したことがある人は免疫力が低下したときに、また結核に感染する可能性がありうるとのこと。
そういう繰り返すところも、中々厄介な病気と言えます。
結核を予防することは可能なのか?
結核の予防として生後6か月に予防注射があります。
聞いたことない人はいないと思いますが、別名ではハンコ注射呼ばれています。
そう…正式には「BCG予防接種」です。
我が家の息子も大泣きで「BCG予防接種」を受けたことを今でも思い出します。
親ならではの代わってあげたい気持ちもあり、可哀相ではあるんですが、大事な命を守る大切さに比べれば、心を鬼にしてでも絶対に受けさせるべきです。
見ている側は痛々しいものですが、子供を守れるなら…突き放しましょう!
「BCG予防接種」の効果ってどのくらいなの?
- 結核 → 52~74%
- 髄膜炎 → 64~74%
参照:厚生労働省ホームページ
予防接種とはいえ、100%ではないので、予防接種したから大丈夫!と過信し過ぎないことが大事ですね。
「世界結核デー」に行われるイベントは?
3月24日は、#世界結核デー 。#国境なき医師団(#MSF)のプロジェクトで、#薬剤耐性 #結核 を克服した男性。
辛かった治療を振り返りながら、現在同じ病気と闘う患者さんに対し「治療を #あきらめないで 」と呼びかけます。⇒https://t.co/CNSaEdEcx1
— 国境なき医師団日本 (@MSFJapan) 2019年3月24日
3月24日は”世界結核デー”。
「結核は、貧しい人々の病気と捉えられ、発展途上国の貧困と関連づけられて見られてきた。そのため、新薬を開発しても利益が出にくく、注目されてこなかった。結核は過去の病気ではなく、現在進行形の病気で、世界の公衆衛生にとっての脅威だ」https://t.co/TYoz4najDO— NHK科学文化部 (@nhk_kabun) 2019年3月23日
結核啓発関連の各種キャンペーンが行われています。
「世界結核デー」に似ている他の記念日は?
3月24日は世界結核デーです。写真は2003年公益財団法人結核予防会で出した複十字シール。複十字シールは、結核の撲滅・予防を目的とした募金手段として、1904年にデンマークで始まりました(日本では1952年から)。この結核予防のための募金活動は世界各国で行われています。 pic.twitter.com/qpR5iCeymp
— 切手の博物館 (@kitte_museum) 2019年3月24日
- ひざイキイキの日(2月22日)
- 未病の日(3月20日)
- 5月1日 三俣病啓発日
- 5月5日 コミュニティファーマシーの日
- 6月21日 AGEについて考える日
- 7月17日 理学療法の日
「世界結核デーは何の日」まとめ
今回のまとめです。
「世界結核デー」の概要
- 「世界結核デー」は1997年(平成9年)3月24日に細菌学者であるロベルト・コッホが結核菌を発見したことが由来で制定された。
- 「世界結核デー」を制定したのは世界保健機関(WHO)である。
いかがでしたでしょうか。
実は、まだまだ大勢の方が結核が原因で命を落としています。
世界結核デーという節目の日に、是非考えてみようではありませんか。